51kGcLk6OUL__SL160_シールの3年振りとなるソウルカヴァー第2弾、UK等では11月発売ですが、USでは来年1月発売。『6 : Commitment』から1年のスパンでのリリースですが、このタイミングでソウルを再度というのは不思議な感覚有り。特に第1弾は、ソウルの重鎮どころを押さえて大ヒット(R&B4位・POP13位)となりましたが、本作は70年代にシフトしたような作品。オリジナルのアーティスト名を付記したうえで、各曲をレビューします。

1. Wishing on a Star Rose Royce
本作からの2ndカット予定。ファルセットからスタートするバラード。1978年、女性リードによる天に舞うような素敵な色味のオリジナルを、シールの男気でカヴァーしつつも、かなりセンシティブな部分も感じられます。個人的にはタイトルまんまにJay-Z のヒットの方を即時連想しましたが…彼の曲も、これを元はカヴァーしたものだったみたいですね、今回初めて知りました
2. Love TKO Teddy Pendergrass
1980年、R&B2位・POP44位を記録した曲のカヴァー。セクシーさには異なりあれど、結構シール自体がテディペンのざらつき感と声質が似ているような気がしました。オリジナルをオマージュするかのようなストリングスタッチはカヴァーならではの世界観
3. Ohh Baby Baby The Miracles
1965年、R&B4位・POP16位を記録したSmokey Robinson 作のカヴァー。出だし、スモーキーかと思うような声に似てたのはサブイボ、嬉しくなっちゃいました。シールの声使いの技の凄みを知れたというか。こんなにファルセットばかり続くのも、ホント興味深い限り
4. Let's Stay Together Al Green
本作からのリードシングル予定。1972年の言わずと知れた名曲、R&B・POP1位を記録した曲のカヴァー。オリジナルに合せたアレンジ、そこにシールならではの落ち着いた歌い方。好感度UP、心に栄養いただけます
5. What's Going On? Marvin Gaye
これも超名曲、1971年にR&B1位・POP2位を記録した曲のカヴァー。ただし、前曲と異なりアレンジはひねってます。静けさの中を浮遊するような様々な楽器色。そこに、そーっと歌い継ぐシールのヴォーカル。これは、初っ端から病みつきになりそうなネオソウル寄り
6. Love Don't Live Here Anymore Rose Royce
ローズ・ロイスのカヴァー2曲目。1978年にR&B5位・POP32位を記録した曲のカヴァー。1990年代にはFaith Evans, Mary J. Blige, Madonna 等がカヴァーしてることでも有名かな。曲の素晴らしさを新たに発見できる正統派カヴァー、力強さも少々カムバック
7. Backstabbers The O'jays
1972年、R&B1位・POP3位の荒野のならず者カヴァー。シールならではの勢いと、ソウルを今に伝えるべくオージェイズエッセンス(フィラデルフィアサウンド)が詰まったような出来栄えにニンマリ
8. I'll be Around The Spinners
1972年、R&B1位・POP3位を記録した曲のカヴァー。サウンドがソウル世界をしっかり映し出してて、ソウルファンとしても納得の展開かな。シールはUKソウル的なイメージが強かったんだけど、だんだんと様になってきたというか、US定着してきた印象有り
9. Love Won't Let me Wait The Delfonics
Luther Vandross カヴァーでも有名!1975年、Major Harris 作でR&B1位・POP5位を記録した曲のカヴァー。しっとりバラード風、オリジナル通りの歌い紡ぎ。ゆったりと、シール自身も楽しそう
10. Lean on Me Bill Withers
1972年、R&B・POP1位を記録したゴスペル側面を持ち合わせた曲のカヴァー。オリジナルは低域気味だったけど、シールの爽快さ・勢いで痛快ミディアムで進行
11. Oh Girl The Chi-Lites
Eugene Record 作、1972年にR&B・POP1位を記録した曲のカヴァー。ラストはソウルというよりもポップロックカヴァーのよう。アルバム全体の総括としては、まとまりある哀愁カヴァーといった感じでしょうか

第1弾と比べて、格段に肩の力が抜かれた印象を受けました。ヒットどころを選曲してきた感あれど、日本では全部が全部認知されてなさそうなので、相当なソウルファンなら聴き比べ・そうでない方であればソウルの良さを再発見するキッカケの一つになれそう。70年代前半・後半、それぞれベースとなるソウル期における名曲をうまく散らして、シールのヴォーカルの幅も利かせ、決して二番煎じ感の薄い作品になっているのは大きなポイントだと思います。

<過去レビュー>
1991年 The Begining
1994年 Kiss From A Rose
2009年 Soul Live
2010年 6: Commitment

 

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アーティスト:Seal
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