991601989年にリリースされたモータウン系列アーティストによる新録クリスマスコンピ。当時ならではのアーティストからベテランまで、既存曲は無さそう。ブックレットはあんま説明ないので、こういったCDを買う時には結構悩むのですが、“おそらく寄せ集めじゃないだろう!”と思えると購入に至れたりします。本作もそんな1枚でした。個人的には、テンプス、スモーキーはもちろん、若きシャニースだったりジョニー・ギルの参加がポイント高かったです。

1. Christmas Cheer The Boys
ザ・ボーイズ…完全に少年たちです。たぶん小学生くらいかな。爽やかにストリート系サウンドに合せてラップまで披露。可愛らしいんだけど、まだまだあどけなさすぎのヴォーカルなので、触感そこそこって事で
2. Remember Why It's Christmas Joyce Irby
透き通るような女性ヴォーカル、ブラック系と思えないくらいに爽やかさが際立ちます。フュージョン的なシンセのサウンドが何とも個性的で趣あり。
3. Christmas Presence Gerald Alston & Shanice Wilson
芯があって、上質さもありそうで、ソウルさもしっかり根に張ってる女性ヴォーカルこそ、当時16歳のシャニース。ジェラルド・アルストンと大人じみたバラード創作
4. The Christmas Song Smokey Robinson & The Temptations
ねっとり細線スモーキーのヴォーカルに、勇ましきテンプスのヴォーカルが見事にマッチ。3分程のさっくりした仕上りなのが後に引くような感じ、当時のライヴ映像もYouTubeで見れて仰天
5. Give Love On Christmas Day Johnny Gill
スキャットばりの豪快なヴォーカルまで聴ける、R&Bクリスマスの最高峰!おそらくこの1曲だけでも大きく価値があると感じました。しなやかでアダコンなんだけど、決して消沈さは無し。ただただ素敵に奏でるメロウ
6. Silent Night The Temptations
アルバム全曲が未発表と思いきや、この曲名を見た途端少々臭いました・・・1970年作でも1980年作でも披露されていた曲ですが、3度目のヴァージョンみたいです(オリジナルは2分半程・次いで6分超、本ヴァージョンは3分程)。完全にヤワな感じのハイトーンに、低域が見事に活かされたヴォーカルとのマッチ。本家堂々とした仕上り
7. Medley : Have Yourself A Merry Little Christmas Desiree Coleman / Everything For Christmas Smokey Robinson
Teena Marie のようなキュンとしたヴォーカル曲、高らかな驚異ファルセットも同様で個性うねうねしまくり。次いでメドレーとて男性ヴォーカル曲に繋ぐライヴバラード。スモーキーの安定感あるナヨ声には、アメリカンスタンダード感。フェードアウトにて3分ちょっとで終了
8. O Holy Night Gerald Alston
ラストは3曲目に続いてジェラルド、ここではソロ。アルバムには無かった趣向のさっくりゴスペル。ウォームフルな感触で、サウンドもヴォーカルもそれぞれが優しく響き伝わります。時に荒げるシャウト系も、決して暑苦しくない出来

5曲目まではYouTubeリンクさせていただきました。今はあれこれ見つかっちゃう時代なんすね、嬉しいようなトキメキ薄くなったような。そうそう、クリスマスアルバムのレビューを再開しようと思ってたら、もう全然桁違いのサイトクリスマス1956 (Christmas1956)
を発見。自分は100枚まであとちょっと!と思いきや、ひえーーーーー、スンゴイ量。自分もまだまだ青いですな。もっともっと知るべきことたっぷりです。

    

Motown Christmas Album: Christmas Cheers from Motown
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(1989-10-31)
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