220px-Deborah_Cox_-_The_Morning_Afterデボラ・コックス4年振りの3rd、R&B7位・POP38位を記録(売上とは別に、ランク的にはいずれのチャートも本作が自己最高)。個人的には、デボラをしっかり聴いたリアルタイム作。1st、2ndはお世辞にも聴き込んでなかったので、思い入れは本作強いです。更には、ダンスも興味あった自分はお腹いっぱいのボーナスディスクが追加された2枚組は相当に惹き。ただね、今思うとやり過ぎ感はあったのかも。短命に行き急ぐ感じは否めなかったのかも。

<Disc.1>
1. Up & Down (In & Out)
2ndシングル、R&B58位を記録。Jam & Lewis プロデュース。ゆったり堂々たるミディアムスロー。デボラの魅力をぐいぐい押すよりは、当時のR&Bサウンドに程良くマッチさせたクールグルーヴ。アドリブの高音はハスキーがかってて、新たな魅力
2. 2 Good 2 Be True
流れ的にR&Bに根ざした展開、堅実に奏でるゆったりさにスウィング。デボラの激烈ヴォーカル推し過ぎない魅力は実験ながらも、声もサウンドも挑戦でにんまり
3. Play Your Part
4thシングル、Dance1位を記録。ダンスのイメージが強いかもだけど、完全に狂おしいバラード。哀愁系、じっとり、伸びも流石。だけどダンスになっても違和感ないのは、基礎が凄すぎるからだろうな、割れないヴォーカル、腹式の引力。バラードだけ聴き返しても虜
4. Like I Did
Rodney "Darkchild" Jerkins プロデュース、当時の粋なR&Bのうっとり寄り添い心地に浸りまくり。売れ線どこ狙い、メロディ・コーラスの乗せ方からして旬まんま。高音の入れ方なども、もう当時のヒットメイカー
5. Hurts So Much
デボラで最も好きな曲と言えば、実は個人的にコレです。Jam & Lewis プロデュース。静かに始まり、だんだんと盛り立て、後半のかすれる程に熱い高音ヴォーカルは涙もの。アダコン風、ゴスペル度も有り、ヴァイオリンも良い感じで惹きたて、文句なしのバラード。これは激推し
6. Just A Dance (ft. Kurupt)
中盤の流れるようなミディアムR&B、ヴォーカルとサウンドを様々な趣向で魅せていく技は本作ならではの詰まり。時に荒げる高音も相当に驚異
7. The Morning After
3rdシングル、R&B63位を記録。ジャズ的に奏でられるバラード。押しつけがましくなく進行し、後半は熱烈度頂点。この絶好のエモーションには心炸裂、デボラ技巧にやられます
8. Givin' It Up
ヒップホップソウル体現の「You Remind Me」に似た進行、度量あるのでどこまででも新たな挑戦が拓けるのは楽しい限り
9. Up & Down (Allstar Remix ft. Jadakiss)
個人的に押し過ぎるのが、1曲目のリミックスを既にフルで此処に入れ込んでしまった点。アルバムの流れ的に、なんかちょいストップがかかる感じになってしまったなぁと。歌い直しあっても、80年代後半〜90年代前半ならあったかもしれないけど、当時通用したかが微妙かも。もちろん曲としての再現は問題なし、より研ぎ澄まされた感有り
10. Oh My Gosh
Warryn "Baby Dubb" Campbell プロデュース、小刻みに歯切れよく歌いこなす難しいテイク、いとも簡単に、そして聞きづらくない与えは相当の技量。新たな感覚の提供
11. Starting With You
プロモシングル済。Shep Crawford プロデュース、バラードのうっとりな流れ方、神妙でドラマが待ってそうなゾクゾク感。デボラならではのドキドキ感。コーラスとの絡みもクール
12. Mr. Lonely (Hex/Mac Edit)
1stシングル、Dance1位を記録。これはリミックス名がありつつも、元々がダンスのみなのかな?アルバムの流れを完全に分断、デボラのダンスファンへのマテリアル。曲としての創り込みはOK、でもバラードからの急転は感じるかな。こういう展開のライヴなら有りって思える自分いたりしますが
13. Absolutely Not (Chanel Mix)
2001年シングルとして大ヒット、Dance1位を記録。オリジナルダンスではないみたいだけど、ダンス続き。R&Bファンが聴くと、こういうのは離れていくもの。。。だから、ボーナスディスクだけに詰め込んでおけばいいのに、敢えての賛否両論のサービス。ヒットしたからの収録は判りつつ、手加減も必要?

<Disc.2>
1. Mr. Lonely (Hex Hector/Mac Quayle Main Club Mix)
2. Mr. Lonely (Hex Hector/Mac Quayle Dub Mix)
3. Mr. Lonely (Junior Vasquez Club Lonely Mix)
4. Mr. Lonely (Widelife Radio Mix)
5. Mr. Lonely (Widelife Club Mix)
6. Mr. Lonely (Johnny Vicious Retro Disco Mix)

完全に豪華なシングル状態。ヘックスのフルとダブ。ヴァスケッツのフル。ワイドライフのエディットとフル。ジョニビのフル。完全に売りに来てます。個人的にはズシズシ系のハードハウスよりも、6曲目のオチャラケな生グルーヴ風ディスコ的なミックスが最も刺さったりします
7. Up & Down (Godson Mix)
8. Up & Down (Hex Hector/Mac Quayle Analog Club Mix)

R&Bミックスに、再度ヘックスのフル。本編でR&B2連発堪能だっただけに、度肝のハウス。でもフィルターハウスっぽくてお洒落

本編13曲・54分、なのにボーナスディスクは8曲・64分の大盤振る舞い。今思うとの課題は感じますが、当時はイケイケ感が先行してました。でも、買うなら迷わず2枚組かな。本編はR&Bもバラードも聴きどころ。ダンスファンには、フル収録満点なので、掻い摘んでもらえればALL HAPPY〜

    

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