41AMYDVFTXL__SL160_ホイットニー最大のヒットとなったアルバム作品、全世界軒並1位(アメリカではR&B8週1位・POP20週1位)、アメリカだけで1000万枚以上、世界で4000万枚を売り上げ、日本国内でも200万枚。7曲連続でビルボードPOP1位を記録しても尚、爆裂なヒットを飛ばした彼女は正にポップ界・ブラック界の正に頂点でした。映画"ボディガード"主演の評価だけでなく、歌の評価も更に高まる凄み。今でも彼女は、7曲連続1位のことよりも、「I Will Always Love You」のほうが語り継がれる程の凄み。その後も、堅実にヒットを続けた彼女は正しく歌姫でしょう。2000年に入ると音楽活動が鈍ったりもしたけど、彼女は戦ってましたよね。大アーティストになると苦悩が多く短命に終わってしまう命、ほんと惜しむしかありません。本日はまだレビューしてなかったホイットニーにとっても、映画界においても大ヒットとなったサントラをレビュー。

Whitney Houston
1. I Will Always Love You
1stシングル、R&B11週1位・POP14週1位を記録。Dolly Parton カントリー曲のカヴァー(この曲を壮大なバラードに変えた手腕・目付が素晴らしい!)、David Foster プロデュース。言わずと知れた"エンダーーーーー"です。最近のベストは最後の伸びがカットされたエディットになりがちですが、オリジナルの最初から最後までの1句・1秒、じっくり味わえるツボの塊
2. I Have Nothing
3rdシングル、R&B・POP4位を記録。David Foster 作。1曲目とは少々異なるけど、これも壮大なバラード。もうノックアウトもの。歌とはこれこそが王道だ、とでも言うべく、メロディの良さ・ヴォーカルのバランス・実力、いずれも見事
3. I'm Every Woman (ft. Chaka Khan)
2ndシングル、R&B5位・POP4位・Dance1位を記録。Asford & Simpson 作のChaka Khan カヴァー、チャカもコーラスに加わりNarada Michael Walden プロデュースのダンス(リミックスはC+C Music Factory が手掛け更なるアプローチ達成)。原曲を洗練させ、一般向けにみんながダンスできる仕上り。後半の高音は度肝、ホイットニーの自然な凄み此処に。ラストでチャカがコーラスに加わり、PVにも出演。嗚呼、楽しそうだったなぁーー
4. Run To You
4thシングル、R&B・POP31位を記録。David Foster プロデュース。1・2曲目に続き、好印象なバラード。力強さ有り、刹那も有り。もうホイットニーの正統派アダコン術には嬉しいパンチ。ほんと心に刺さります
5. Queen Of The Night
5thシングル、R&B47位・POP36位・Dance1位を記録。L.A. Reid, Babyface, Daryl Simmons 作。時代が反映されたロッカポップ。荒げたヴォーカルも当時ならではの凄み。行きつく喉はどれも、クールに格好良さの連発
6. Jesus Loves Me
BeBe Winans 作・コーラスも担当、ファルセットに煌めく美しいヴォーカルは、素敵な詰まり。ゴスペルというよりは、正統派な奏で。映画には映える曲、力の抜けた展開に新たな魅力

<except Whitney Houston>
7. Even If My Heart Would Break Kenny G & Aaron Neville
アーロンの柔らかなヴォーカルと、ケニーGの演奏が、滑らかに融和。ニューヨークサウンド、アダコンむんむんなミディアムスロー
8. Someday (I'm Coming Back) Lisa Stansfield
シングルカットされUK等にてヒット、タッチは無難に可愛らしさと誇らしさの両面を携えて堂々たるハウス
9. It's Gonna Be A Lovely Day The S.O.U.L. S.Y.S.T.E.M.
シングルカットされ、R&B44位・POP34位・Dance1位を記録。1978年Bill Withers のラップカヴァー。ぶつくさ女性ラップ、それもストリート寄りではなくガールズグループにありそうな洒落た呟き風。オリジナルのメロディが時代を超えて生きた曲
10. (What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding Curtis Stigers
楽しいドラミングなロック、サントラならではなんだけど、ホイットニー追悼で聴いてたから今日はあんまり響いてこない…でも気持ちご機嫌な時には絶対パーティタイム
11. Waiting For You Kenny G
ケニーGマジック、泣きのサックス。フュージョン大臣、しっとり涙誘います、特に今なら。お洒落から追悼まで網羅の深き5分
12. Trust In Me Joe Cocker ft. Sass Jordan
ソウルとロックをミクスチャーの格好良いミディアム。骨太にエンディング、サントラならではの選曲だなぁと
13. Theme From The Bodyguard
ラストはメインテーマ、3分弱のオーケストレーション

ホイットニーは前半6曲担当、それでもホイットニーのアルバムとまで語られる程の作品。ホイットニーマジック、クライヴマジック、デヴィッド・フォスター マジック、いずれも正解でしょうね。いずれにせよ、1曲目の凄みは永遠。ホイットニーのエンターテインメントに感謝。今ではベタな曲と思われがちだけど、やっぱり凄いや。その他の曲も極粒揃い。改めて、R.I.P. Whitney Houston.

    

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