SOUL FOOD, SOUL LIFE : Maxwell / Now (2001) - livedoor Blog（ブログ）

マクスウェル3年振りの3rd、彼にとって両チャート共に初となるR&B・POP1位制覇。彼の世界観をより骨太く、そして"ネオソウルが渦巻いてきたブラックミュージック界においてもどっしりと構えつつ、“今”にこだわった作品。当時28歳の彼が奏でるサウンドは、10年以上経っても色あせることなく。

0. (Untitled)
1. Get To Know Ya
1stシングル、R&B25位・POP101位を記録。アルバムでは0曲目（？）とて4秒のイントロを含み（単純に1曲目と繋がってるだけ）、1曲目がスタート。ミディアムにファンキーに掴みはOK！パーティの始まりにナイスユース、ホーンのおどけ具合が抜群にマクスウェルのヴォーカルにパンチを与えてくれてます
3. Lifetime
2ndシングル、R&B5位・POP22位を記録。普通に考えれば2曲目な筈なんだけど、此処は3曲目っていう扱いらしい…。ゆったり流れる人生観、サビでのメロディが印象的。ファルセット多用ながら地を行くヴォーカルも聴け、とろけるスロウマジック
4. W/As My Girl
遠のくようなサウンドに、変わらぬ調子で唄い紡ぐマクスウェル。哀愁たっぷり、切なさも込み上げる風。前半既にBGM的に流す施策
5. Changed
エッジ利いたミディアムスロウに、ファルセットはプリンスばりにセクシー。男っ気も増し、ギターだったりシンセの響きこそがグッと盛り立ててくれるソウル度満載
6. NoOne
スムースな心地に、テンポアップで光が見えてくるような曲調。ヴォーカルはあまり登場させず、サウンドの艶・煌めきで押し通すような斬新さ
7. For Lovers Only
B面スタートって感じかな、平和に愛おしい世界観にこだわったようなスロウバラード。テーマをしっかり音で表現することに秀逸
8. Temporary Nite
ロック寄りのサウンドながら、ネオソウルの地を忘れなきクールさ健在。アルバムの流れに目覚めをくれるようなアグレッシヴさ
9. Silently
Sade のようなサウンドに、マクスウェルならではのヴォーカルの鳴らし・組み合わせ・重ね。武器の違いで旨み・深みが十分に広がります
10. Symptom Unknown
独特の世界観を惹きだすシリアスサウンド、混迷・惑い・苦み、理解が難しいほどに噛み応えのあるスロウ
11. This Woman's Work
3rdシングル、R&B16位・POP58位を記録。美しさ天下一品、ファルセットも弦の音も煌びやかな気持ちへの誘い。甘く天国へゴー
12. Now/At The Party
ラストは上質にミディアムにファンクアップ、テケテケとナイスなサウンド。ヴォーカルは添える程度だけど、タイトル曲としての存在感の大きさしっかり有

12曲（？）・50分超、アルバムとしての流れ・纏まりは相当に考えられてるなぁと感心。更には、音の進化やマクスウェルのヴォーカル術の上乗せ度相当。今のマクスウェルではなく、2001年のマクスウェルだからこその作品って位置づけでしょうに。クオリティも最高峰、傑作としてソウル名盤に当然候補。これは、心穏やかな時に引っ張るべし作品。ほっこり。