41QJXVZAESL__SL160_本日は3年振りSpringroove が開催されるーー!と思いきや、今年に限ってはこれまでのコンセプトから逸脱したラインナップでがっくし。決して、今回の出演者の否定では無くて、代々次いだアーティストの流れが分断された感覚。実際、2年振りに開催予定で中止となった昨年は、Flo Rida, Nelly, Keri Hilson, Trey Songz・・・。更に、3年前には、今回取り上げるTLC, Akon, John Legend, Craig David, T-Pain・・・。なのになのに、今年はDavid Guetta がメインなので決してシンガーでは無いし…、それに付随してあれこれブラック系登場すると思いきやLMFAOのみが旬と来たもんだったのに、直前で片方が来れなくなるしOMG。一体全体、どうなってんだい。

TLC初となる全米1位を獲得した前作『Fanmail』から3年半振り、更にはレフト・アイの死から7ヶ月後にリリースされた4th、R&B4位・POP6位を記録。個人的にはタイトルを聴いた時、3Dってジャケ的にもアルバム枚数的にも前作のほうがはまるじゃん…って思ったのが正直。本作はシンプルながら、なんか組立できる仕掛けのアートワーク・・・でも安っぽ。なんかリサが抜けた後、切ない空気至る所に充満。

1. 3D
Dallas Austin プロデュース、高速パフォーム。リサ不参加…。確かに音的には宇宙空間な感触、でもどっか80年代ポップダンスの匂いも。2分半のさっくり展開
2. Quickie
Dallas Austin プロデュース、リサ参加。1stで軽やかにお転婆していたようなTLC再来かな、跳躍感がなかなか旨み。リリック的にも飛ばした感じ、進化ヤング
3. Girl Talk
1stシングル、R&B23位・POP28位を記録。Eddie Hustle プロデュース、リサもラップで参加。それなのにPV見ると、完全にリサ亡き後に撮影されたもんだから、思いっきりの笑みの二人がなんか切なく見えて、逆に苦しいのを思い出します…。スロウジャムなTLCに、ちょっとのスピードを与えたような作品で心地的にはナイス
4. Turntable
4thシングル。Rodney Jerkins プロデュース、まるでTLC総決算とでも言うべく、チリとTボズが贈る切ないバラード。曲調はメロウなのに、寂しさ優先。PVの回想もそれを物語るよう
5. In Your Arms Tonight
The Neptunes プロデュース、リサ無し2曲連続。2人TLCの掛け合い。美しいデュオ…。完全に物足りないなぁ…。R&Bの中間曲として、美しさを彩る上では良いかな
6. Over Me
Rodney Jerkins プロデュース、わざと難しく歌っているようなメロディラインは印象的。音の混在、結構アッパーに決めるリサのラップも聴きどころ
7. Hands Up
2ndシングル、R&B107位を記録。Babyface & Daryl Simons 作・プロデュース、鼻にかかりまくりのヴォーカルは円熟。サビに行くまでの不安定感も味なんだけど、分かりやすいメロディでのどっこい王道さはなかなか、童顔氏もコーラスに絡んで印象↑
8. Damaged
3rdシングル、POP53位を記録。Dallas Austin プロデュース、個人的にはリサ無しでも凛とした2人の掛け合いとサウンドを聴けるって点では本曲は好き。R&Bよりもバンド音が目立っているけど、新たなTLCを告げる重要さ至り
9. Dirty Dirty
Timbaland & Missy Elliott プロデュース、じりじり確かにダーティにクレイジーに展開。難しいワル、それでも洗練さも含有
10. So So Dumb
Raphael Saadiq プロデュース、TLCぽくないヴォーカルアレンジとコーラス敷き。切なさあれど、新たな手腕の音にただただ陶酔
11. Good Love
Eddie Hustle プロデュース、軽さの中に実験もあるような健やかな流れ。上下に煌めくヴォーカルあってこそ、耳馴染みスムース
12. Hey Hey Hey Hey
Rodney Jerkins プロデュース、ヒップホップ寄りに攻撃的に。ここまで5曲連続リサ登場せず(よっぽどリサの音源ないままにアルバム制作突入したんだなぁと…)。音の割に全体ではソフト
13. Give It To Me While It's Hot
Organized Noize プロデュース。ラストは神妙さも残し、リサも登場しフィナーレ。完全たる状態でアルバムを閉めないところが彼女たちの含みを感じさせるなぁと

13曲・50分弱。アルバムの流れとしてお世辞にも素晴らしいとも言えず、リサをうしなったことは相当にダメージだというのが精神面で最も伝わりました。プロデューサー陣はあれこれ頑張ってくれてたけど、TLCというブランドで迷走を始めてしまっていたかな。一部、素直に良いなぁと聴ける曲あっても、やはり前3作には敵わず。それでもたまに聴くと、心しょっぱくなる自分がいて、ほろろ。

   

<過去レビュー>
1992年 Ooooooohhh.... On the TLC Tip
1992年 What About Your Friend
1994年 Crazy Sexy Cool
1995年 Diggin' On You
2002年 Girl Talk
2003年 Now & Forever, The Hits
2003年 Now & Forever - The Video Hits
2009年 スプリングルーヴ09(TLCに悶絶)
2010年 Essential Mixes

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