1991年『Power of Love』からの3rdシングル、R&B6位・POP73位を記録。2010年にリリースされた『Essential Mixes』ではフルヴァージョンのみリマスター化されましたが、アルバムヴァージョンを除く残る3曲は未だシングルのみの拝聴。アルバムタイトル曲なんかもリミックスが用意されヒットしましたが、こちらは90年代前半のルーサーのシングルの中でも結構気合と趣向を凝らした作品となっているのが推し。CDSは左・アナログは右側のジャケ。

1. The Rush (Morales Radio Edit)
アルバムヴァージョンとの対比で、相当に洗練さ上乗せ。4分程っていうのもあって、あっという間に終わってしまいますが、これは今でもオリジナル同様に聴かれてほしいミックス。デジタル仕様なのに色褪せないのが極み
2. The Rush (Morales 12" Mix)
アルバムヴァージョンを四つ打ちに気味にして、より深みにはめてみたような仕上り。洗練されたサウンドとルーサーのヴォーカルの低域・高域それぞれの部位にほんとはまってます。後半の引き延ばしサウンドも、程良く心地を維持
3. The Rush (Morales Rush Dub)
シンセが入れば問題無しの洗練さ、それ以外はヴォーカル無いままに進行するけだるさ有り。ハウスではないので、テンポも緩め。少々のブラックムービーテイストに感じたり
4. The Rush (Vibe Rush Dub)
フュージョンとして楽しめるのはこっちかな、ラッシュの持ち味を活かしつつ、5分程の適度な尺で、深みにループ・・・なんか少々お化け屋敷的な暗さもあるんだけど
5. The Rush (Album Version)
アルバムヴァージョンは洗練さを保ちつつも、どっちかというとちょっとしたポップさや華やかさを交えているのが特徴

全体的にはダブが2曲と重め・渋めの展開ながら、やはりそれを含めた1曲目が未だ気軽に聴けないのは、勿体ないような。今はYouTube 等で聴けるものはあっても絶対に出てこないものもあるし…。ルーサーのアルバムはなかなかデラックス盤等が出ないので、そういうのにも期待して、ミックスも余すことなく今のファンに届けてもらいたいと願っております。





The Rush [Analog]
アーティスト：Luther Vandross
販売元：Sony
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