51IyeaeHfML__SL160_ジャクソンズ名義にて5年振りとなる6作目(最終作)、本作のみスーパースター Michael Jackson 不参加となりR&B14位・POP59位を記録。それでも、超ごく一部にマイケルは参加しているので微妙なんですが、やっぱマイケルの力無しには成功は得なかった兄弟グループってのを実証してしまったというか。曲は当時のサウンドに挑んだジャクソン兄弟。

1. Art Of Madness
3rdシングル。Jermaine Jackson の攻撃的ながらも薄いヴォーカルは洗練されたサウンドにマッチ。インパクトは薄いけど、なかなかのビート・佳曲
2. Nothin (That Compares 2 U)
1stシングル、R&B4位・POP77位を記録。Babyface, L.A. Reid 作、ニュージャックスウィング風のジャクソンズ。サウンドは一定のクオリティ、そこを淡々と頑張って歌うジャーメイン。なんか物足りないけど、シングルヒット作ってことで当時リリースされたシングルは興味あり
3. Maria
イントロのアグレッシヴなギターだったり、ハーモニカ、キック音もクール。歯切れ良いヴォーカルに、プリンスファンクのような彼らにしては実験サウンドは巧妙
4. Private Affair
Diane Warren 作、正統派なサウンドでホッとするミディアムスロウ。ジャーメインはこういう心地が似合う。でも、やっぱり先駆的というよりも若干旧いサウンド寄り
5. 2300 Jackson Street (ft. Michael, Rebbie, Janet Jackson & the Jackson kids)
2ndシングル・タイトル曲、R&B9位を記録。平和なおとぎ村、正にマイケルの世界観。当時既に売れっ子のジャネット含め、一応若干のヴォーカルは採用。マイケルも兄弟力貸し、サンプリング状態だね。ただ、こういうゆったりアーバンソウル系、好きだな
6. Harley
ポップにニュージャックスウィング再来、遊び心な演奏に注目だけど、ほとんど別パワーのおかげかと
7. She
堂々とファンキッシュに飛ばす王道、時代を駆け抜けていくミディアムアップ、ストロングさは薄め
8. Alright With Me
急ぎ足ブギーなポップ、音は面白いんだけどヴォーカルはジャーメイン以上にツマランかも。なんか塞ぎ混んでるって感じ
9. Play It Up
正に時代なストリート感、古臭さあれどジャクソンズの演奏を強めに出すことで払拭。ヴォーカルが弱いのはアルバム後半の弱点かな
10. Midnight Rendezvous
サウンドはマイケルにも通ずるような格好良さあり、ただヴォーカルがフワッとしてるなぁ。ファルセット系ソウルグループがベテランになると、こうなった…という感じでしょうか
11. If You'd Only Believe
美しいメロウ、スロウ、こういうのは正にバック・トゥ・モータウンって感じもあって好き。ピアノの音色が爽快に転がって素敵

11曲・54分、個人的にはかろうじてマイケルが参加しているんで聴いておいて良かったなぁと。あとは、バラードの美しさは損なしかと。ただ、全体的にはジャクソンズへの期待ってのと異なる、当時の音とのアンバランスさが際立ったものになってしまったかなぁと。新しい音に自分たちも自然な変化が無かったとなると、やはりマイケルの称号を借りても二番煎じにさえ成らないというか。でも、5曲目を期待で。

 

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