41L62wnIhLL__SL160_ピーボ・ブライソン、『Positive』から1年ぶりの12枚目の作品でR&B27位を記録。前年まで4作連続Elektra からのリリースだったため、本作は7年ぶりのCapitol でのリリースですが、爆裂ヒットとはいかず。対して、2年後にリリースされる次回作『Can You Stop the Rain』は再ブレイク作となるので、一旦はその流れを静かに待つという感じでしょうか。

1. Show And Tell
1stシングル、R&B1位を記録。Al Wilson のヒットで有名な1972年のカヴァー。伸びやかなヴォーカルイントロで、今年ライヴで観た姿が再燃。ニュージャックスウィングに鳴らしたサウンドの中に、クールに余裕なビートで刻む歯切れ良い歌声流石
2. All My Love
2ndシングル、R&B6位を記録。タイトル曲はメロウなバラード。大御所の味既に、揺れ動く技巧の高き歌の術には相当心を委ねちゃいます。響き、輝き、信念それぞれに伝う強さ燦然
3. Lover's Paradise
3rdシングル、R&B98位を記録。酔わせるアダコン路線、それでも盛り上がりも忘れない絶妙な踏みとどまり。女性コーラスとの相性もなかなか、サックス含め夜に映える名バラード
4. Palm of Your Hand (with Dietra Hicks)
跳躍な女性ヴォーカルと共演、いかにも90年代近辺に流行った感のキュンキュンヴォーカル、ZOOとかにも似てるなぁと、音楽なんかもストリート感。アグレッシヴで、粋でグッド
5. When You're In Love
波止場系、キザにお洒落夕暮れナイスヴュー。丁寧に歌い紡ぎ、高音の堂々とした喉は聴きどころ
6. One Time For The Lonely
しっぽり柔らかな音の極み、薄めの音にヴォーカル勝負。強弱、伸縮、息遣い含め心地良さ壮大
7. Life Goes On
キラキラ華やぐディズニー映画のような世界、ここぞというコブシの盛り上がりヴォーカルもピーボならではの為せる技、余韻も十分
8. True Love
幾分、時代を感じるキック。強めのヴォーカルを味わえる特異、若々しいモダン。女性コーラスとの、楽しげな掛け合いもポイント。彼の凄みを別のベクトルで感じられます
9. Meant To Be
しっとりアダコンへリターン、スムースに軽やかに進行。堂々たるヴォーカル健在で、安定あるR&Bナイス
10. Like I Need You - Peabo Bryson (with Jasmine Guy)
ラストはポップなライムでご機嫌に、女性とのデュエット。最近まで共演のジャスミン・ガイって、男性と思ってた…やんちゃな女性?ラストは楽しげに幕

10曲・50分程度の、可もなく不可もなく。1曲目のインパクト(ヒット)だったり、ピーボの魅力の凄みは本作からもしっかり伝わってきました。現役感っていうにはまだ早いころだと思うけど、大御所への進化を感じたり。力作としての再評価は重要かもなぁと。ただ、聴きやすさって面では次作以降でしょうか。。

 

All My LoveAll My Love
アーティスト:Peabo Bryson
販売元:Capitol
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All My LoveAll My Love
アーティスト:Peabo Bryson
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