220px-Iloveyousoalbumcoverナタリー・コール5作目、R&B11位・POP52位を記録。前作『Thankful』と挟む形で初のライヴアルバム『Natalie Live!』を前年にリリースしましたが、一旦そこまでが彼女の第1次ピークて感じなんでしょうか。デビューからR&Bにおいて相当に華々しい活躍を研げていたものの、POP40位を逃して嫌な兆候?このアルバムは1997年にCD化されてたみたいだけど、自分はアルバム自体の存在に詳しくなく記憶になかったです。最初、ニューオーリンズで見た時、コンピかと思っちゃったくらいだけど、きっとオリジナルアルバムっぽいから買っておこうって感じで捕獲、3ドル。プロデュースは、Chuck Jackson, Marvin Yancy, Gene Barge。時代に即した素敵なサウンド詰まり。

1. I Love You So
タイトル曲。伸びやかなヴォーカル健在。サウンドは美しきディスコサウンド真っ只中、ナタリーも正に挑戦していたとは。ただ高音苦しそうなんだけどなぁ
2. You're So Good
歌詞は淡白ながらタイトルを連呼します。ポップながら、混沌としたサウンド混じり。ナタリーの堂々たるヴォーカルは健在で、壮大な世界観もイメージできるほど。おどけたセルフコーラスなんぞ、彼女の魅力塊
3. It's Been You
ゴスペル調、堅実にソウルを歌っているようにも捉えられるけど。ファルセット含め、新たな魅力の惹きに成功するはチャック・ジャクソンの手腕かな
4. Your Lonely Heart
3rdシングル、R&B59位を記録。一部しっとり歌うGloria Estefan て印象を持ちましたが(もしくはもっと白人ナイズ)、彼女にしては黒さが削がれる妖艶。あれ、カントリーミュージック?
5. The Winter
ミュージカル女優の如く素敵に、軽やかに。黒さ無し。ステップ機敏。バラエティに富んでるかのようで、でも初期の弾け過ぎたインパクトとは違うなぁと、時代の惑いを受けたのが鮮明に
6. Oh, Daddy
カヴァーみたいなんですが、それでもこのタイトルを踏まえるとどうにも実父Nat King Cole を想起せざるを得ないというか。しっとり聴かせるB面最初。個人的にはロックとソウルの狭間を感じるバラード
7. Sorry
2ndシングル、R&B34位・POP109位を記録。ソウルをさらっと歌ってくれているようで好印象。79年にしては、もっと先を行くサウンドにも聴こえるアーバンさ。高らかなヴォーカルを汲めたりと、
8. Stand By
1stシングル、R&B9位・POP108位を記録。元気印、キュートなエッセンス。なかなか難しい高音なんかもナタリーテクでそつなくこなしているようで好印象
9. Who Will Carry On
ラストは、うまく壮大なバラードでまとめてきたなぁと。とは言え、ヴォーカルの突きぬけ度は本来の彼女に期待できるものではないのが残念

9曲・36分。インナーペーパーバッグには愛している人をたくさん記載しているのが興味深いというか、その中にAretha Franklin なんて書いてあったりもするけど、絶対片道切符。曲にもナタリーにも魅力は随所感じられたけど、初期のパワーが薄くなっているのは要注目。その後、ドラッグに走ったりする彼女もいるので、プロセスとして興味深く聴けるであろう作品。

  

I Love You SoI Love You So
アーティスト:Natalie Cole
販売元:One Way Records Inc
(1997-01-21)
販売元:Amazon.co.jp
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