51p+gbc4nDL__SL500_AA300_浜田麻里24枚目のオリジナルアルバム、前作『Aestetica』からほぼ2年振りとなる作品でオリコン23位を記録(デイリー9位)。正直2000年代中期って、オリコン100位になっちゃってた印象で、それでもしっかりCDをコンスタントに出していたことに感心していたことを思い出します。でも、CDが世界的に売れない時代にて、麻里さんのファンは実に息が長い応援をしていたんだなぁと、つくづく凄さを実感。自分は、元々「Return To Myself」で好きになってから、ベストを聴いて、そして『Persona』に相当はまって、その後も『Blanche』が好きで、ただその後はかいつまんでベストとか聴いてた感じかな。でも、気になるアーティストであったには変わらず、最近だとBSフジで1時間短縮でやってたライヴに釘付けになって、それから、今回のツアーのファイナルを知って、行けることに。ただ、大御所の熱狂的なライヴになる程、なんか恐れ多くなかなか足が運ばなくなるのが正直なところ。でも思い切って行ってみました。ライヴ会場ではサイン欲しさで通常盤CDを購入、持ってなかったのでお得気分。アルバムを聴いてなかったので、ライヴはすっとんきょうというか、棒立ちで聴き入ってたという部分が大きかったですが、ほんと惹きこまれたなぁ。今改めて熱帯び。ジャケ写含め、可愛らしさと深さが絶妙。これは絶対に、夏フェスに出たほうが良い!さてさて、妄想一旦ストップでレビューを。

1. Crisis Code
ライヴ1曲目でもあったためか、臨場感含めソワソワが改めて伝ってます。シリアスでオリエンタルで、でもリリックを絶妙に増やして高域で駆け抜ける凄み、極み。
2. Momentalia
これだけの高速にヘヴィメタル、サビの高域は凄すぎの突っ走り感。ドラミング、声の伸び、ギターの厚さ、どれも息抜く暇なし
3. Heartstorm
ミディアムなロッカバラード、リリックを丁寧に聴きつつ、やはり強烈なサウンドでバシバシ届くなぁ。ラストの高音はもう他の誰も寄せ付けません
4. Crimson
ライヴでは語りあってからの披露でした。ポップバラードと思いつつ、ノリよく楽しめつつ、ラストの高域な伸びは一体どうなってるんだか、日本最強と思ってます。凄い!聴く価値有り
5. El Dorado
アルバム中盤でミディアムスロウ、実に深く聴かせつつ厚いサウンドは変わらず。7分超に亘り、メッセージ性の強さは圧巻
6. Forest
優しく聴かせつつ、ちょっぴりヘビメタ休息。エモーショナル、スピリチュアル崇め。これは彼女にしか表現できない壮大な世界
7. Ransei - Conscientia
高速に再スタート、これまでの中では淡々と進行しているように思いつつ、最後の凄すぎる高音でフェードアウトはもうライヴでは聴けちゃうからそこが今は思いだされちゃって勝手に熱
8. The Greatest Cage
これまでと異なるような緊張感あるような進行、サウンドの実験的なリズムの刻み方もアルバムに抑揚
9. Etranger
情熱が強く、熱く、響き渡るなぁ。サウンドの抑揚だけでなく、悲しくなるほどに切実さは胸を打つす、重厚なダブヴォーカルも素敵
10. Get Together
ライヴで盛り上がった正統派ロック、昔のファンもまずは取っつきやすい感じじゃないかな。ただ昔と違うのはブレの無さ過ぎる突進、ヴォーカルの上手さにただただ感動
11. Aurea
これまで相当に熱く燃えて、そして燃え尽きたかのように、静かに歌われる極上。その中にも、表現力の凄みが詰まっていて、120%満足な気持ちでエンド

11曲・61分。ボーナスディスクは付いてないヴァージョンだったので、そこは触れられず。。前半7曲は、5分超〜7分という、かなり深い展開。その後は5分以下ですが。あんま年のこと触れちゃダメだと思うけど、そろそろそこも敢えての惹きに。50でのシャウト、絶大な声の高さ・伸び・強さ、これは日本の音楽界において強烈。聴く側にパワーが無いと疲れちゃうアルバムかもしれないんだけど、反してパワーに溢れた作品。久々に女性ロックの音楽の凄みに気付かされた感じ。2番手だったら、誰?って感じ。。全体クオリティも高すぎるので、周りのサポート陣の評価も錚々たると。ディーヴァズ・ライヴとかあったら、出てもらいたいな。これは、上質を広めるために大事だなぁと。

  

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アーティスト:浜田麻里
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