
1. Come To Me
3rdシングル、R&B39位・POP84位を記録。アレサの作品でバラードからスタートってのは初かな、これほどにも神妙で美しくで、ガラリと世界観を変える1曲目。最後の盛り上がりまで、素敵な要素たんまり。何故かこの曲は1989年『Through The Storm』に全く同じテイクで収録されているのが未だに謎
2. Can't Turn You Loose
Otis Redding カヴァー、プロモシングル(後にアリスタ2nd『Love All The Hurt Away』収録の「Hold On I'm Comin'」との両A面12"もリリース)。このパワーは絶対に聴きどころ!この曲を元にアレサはグラミーに帰ってきました!映画ブルース・ブラザーズの効果もあってかもしれないけど、このカヴァーはちょっと面白おかしく取り上げられたこともあるけど、アレサが飲みこむと強烈なインパクト
3. United Together
1stシングル、R&B3位・POP56位を記録。アレサの移籍を祝うかの如く、ストリングスが美しいバラード。アレサの階段を上るかのように流れゆくヴォーカルも素敵すぎます
4. Take Me With You
ほのぼのなテイスト、ネオソウル的かもしれないなぁ。フルート、おどけたコーラスなんかで、この曲は何かアレサの息抜きって印象が強いかも(中間部のファルセット応酬は不思議にまろやか)
5. Whatever It Is
ゴスペル度の高いバラード、こんなに丁寧な歌があったんだなぁとウルウルモードです。アレサのパワーを待ってたファンにはドツボになれると思います。
6. What A Fool Believes
2ndシングル、R&B17位、更にUKでは1974年「Until You Come Back To Me」以来のチャートイン46位。The Doobee Brothers のカヴァーとは大幅に異なるものの、躍動感あるポップ
7. Together Again
クラシックなソウルバラード回帰。丁寧に、そして熱く歌われる抑揚が最高。ラストのシャウトに驚愕!でもしっかりまとまた強力な作品
8. Love Me Forever
アトランティック後記・アリスタ期の良い粒を混ぜたようなポップR&B、サウンドの溌剌さとポップさ、アレサが何とも自然とかなり多種な技巧ヴォーカル流石
9. School Days
ラストまで気の緩みの無い爆発。最初はゴスペル的なスロウなんだけど、クラップ的な高速トラック。アレサの早口ヴォーカルも必聴!
ここからはボートラ解説。計19分半。まず、最初に、当初「Can't Turn You Loose (12" Extended Version)」の収録を楽しみにしてたら外されてて、リイシューレーベルBBRに問い合わせたら、本リイシューの数ヵ月後にリリースの『Love All The Hurt Away (Expanded Edition)』に収録されるってことで一安心に。ただ、本作直前に情報がアナウンスされた『Love All The Hurt Away (Expanded Edition)』には未収録になってやがんの・・・・コンチクショーーーと思ったあ矢先、本リイシューにはちゃんと収録されてるじゃんね。なんかBBRって、権利なのか調査の問題なのか、ちゃんとリリースされるまでボートラの正確性がムズイです。ただ、それにしても嬉しい限り。
10. What A Fool Believes (12" Extended Version)
1分近く尺上げ。アルバムヴァージョンはアカペラ的にスタートしましたが、ここではリズム一番乗り。後半のうねるギターが楽しい!アレサのコーラスの連呼も魅力
11. Can't Turn You Loose (12" Extended Version)
待ってました、ご機嫌ファンクダンス!このCD化はアレサのダンスミックスの中でも嬉しすぎ!オリジナルでは聴けなかった後半のアレサのアドリブなんかも加え、約1分半尺上げ
12. United Together (Single Version)
今年リリースされたアレサの生誕70周年ベスト『Knew You Were Waiting- The Best Of Aretha Franklin 1980-1998』に初エディットされて収録されてたんですが、実はそのヴァージョンとも違うんです。ベストは4分10秒、本作では3分52秒(オリジナルはちょうど5分程)…なんか、新たな謎が・・・
13. What A Fool Believes (Single Version)
出だしはリミックス寄りでアカペラ無し、オリジナルを1分半近くエディットし、お手ごろな聴きやすさに
結果「Come To Me (Single Version)」「Take Me With You (Single Version)」は未収録(特に無意味なエディット程度だったので問題なしかな)。13曲・59分程の嬉しいリイシューでした。アレサの作品の中でも、原点に帰れる作品。今聴いても、ほんと旨みなトラック燦然!今回、ブックレットも非常に充実してました!
<過去レビュー(BBRリイシュー関連)>
1980年 Aretha (Expanded Edition) 予想記事
1981年 Love All The Hurt Away オリジナルレビュー
1982年 Jump To It レビュー
1982年 Jump To It (Expanded Edition) レビュー
1982〜83年 Jump To It + Get It Right (Expanded Edition) 予想記事1
1982〜83年 Jump To It + Get It Right (Expanded Edition) 予想記事2
1983年 Get It Right (Expanded Edition) レビュー
1986年 Aretha (Expanded Edition) 妄想記事

アーティスト:Aretha Franklin
販売元:BBR
(2012-07-24)
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