31M2Er3F5GL__SL160_ファンテイジアのデビューアルバム、R&B2位・POP8位を記録。アメリカだけで200万枚に迫るプラチナを獲得した他、本作からのヒットも多数。数々の賞を獲得し(Billboard Music Awards 他)、ノミネートも多数(American Music Awards, BET Awards, Soul Train Music Award, Grammy Awards 他)。デビューが全盛でなく、この先更に進化する彼女あってこそ、20歳になったばかりで吹き込まれた本作の熱さ、初々しさは絶品。

1. Ain`t Gon` Beg You
5thシングル、R&B37位を記録。多くのソウルカヴァーが主だった披露してきた彼女が、新鋭のR&Bサウンドで軽やかに歌唱。鼻にかかる大物予感のヴォーカルはワクワク、セルフコーラス含めキュートな個性はどこまでも追求したくなる魅力
2. Free Yourself
3rdシングル、R&B3位・POP41位を記録。タイトル曲ではMissy Elliott 参加、比較的スロウで低域に徹していて淑やかなサウンドと穏やかな全体感にソフトに包まれる印象。ソウル味もあるし、サビでも麗しきハスキーな高らかさ。不思議な伝い


3. Truth Is
1stシングル、R&B2位・POP21位を記録。The Isley Brothers「The Highways of My Life」サンプリング、前曲同様にスロウで控えめな攻め方。それでもR&Bにフィットするアピールに貢献


4. Selfish (I Want U 2 Myself) (ft. Missy Elliott & Jazmine Sullivan)
2曲目のミッシーに加えジャズミン参加、レゲエ調・ヒップホップ調で、ヴォーカル重視ってよりもサウンドがミディアムに暴れてる感じかな。シンセ具合、ラップ、穂のかなたくさんが溢れた堂々攻勢
5. Summertime
シングルオンリーカップリング曲を本編に収録(アレサは企画物っぽいけど、これはアルバムのムードに上手く漂うなぁ)。個人的にはJanis Joplin が即時浮かぶけど、ここではジャズとブルースの狭間
6. Baby Mama
2ndシングル、R&B16位・POP60位を記録。Barbara Acklin 同曲のサンプリグとはイカしてるなぁ!!コーラスの使い方が絶妙、ファンテイジアはクールに楽しげに朗らかに。これはシングルぽくないけど、新たな開拓の主って感じ
7. Got Me Waiting
地味に響くバラードなんだけど、参加メンツがヤバイ。Ciara Harris, Jermaine Dupri, Johnta Austin, Bryan-Michael Cox の4人…全然さりげなくない。創られてる。早口リリックでのバラードはいち早くって感じもするけど、ちょっとUsher「Burn」に似てる
8. It`s All Good
4thシングル。流れるようにライトに進行。Rodney Jenkins, Ricky Lewis, Sean Garrett 参加で、これも強靭。淡々としつつもバウンスで、掴みどころが難しいままに当時の先端R&B
9. You Were Always On My Mind
貴重なバラード、心が洗われるよう。リリック少なめで一語一句に込められる感情がたまらなく泣ける。後半の爆発は、更なる効果
10. Good Lovin`
3曲目のミッシー参加は、常温心地良いゆったり感。アドリブ風でもさらりと猛進するヴォーカルと、優しいサウンドとの相性がなかなか
11. Don`t Act Right (ft. Jazze Pha)
ヒップホップ度丸出し、こういう曲もエッジ的にはいいけど、ファンテイジアの良さは引き出せてるかは微妙。ただアルバムとしては抑揚材料
12. This Is Me
絶妙にスロウダウン、クールダウンにフィットするようなミディアム。音は最小限ながら、ファンテイジアのヴォーカルの動きの凄みに惚れてエンド

<Bonus>
13. I Believe
シングルオンリーとしてリリースされたデビューシングル、R&B12位・POP1位を記録。アルバムの解釈とは確かに異なる勝負曲なんで、この扱いで良かったかな。それでいて、名曲の収録にポイントアップ

<Bonus (Japanese ver.)>
14. It's All Good (The Scumfrog Mixshow)
こういうハウスは本編には合わずとも、淡々と早めにした感触で下手に飾らず気持ちよく聴けるなぁと。ミックスショウで5分半名ので程良い濃さ


15. Truth Is (Nate Skaten Mixshow)
なんとも5分程のミックスショウながら2ステップ、これは時代を感じる。オリジナルと正反対のサウンドなので違和感あるけどヴォーカルが崩れないから普通に聴けるってのも不思議(音は安っぽいかな)

12曲・46分、世界的にボーナス追加で51分、国内盤のみ更にボートラ2曲追加で61分。曲は粒揃い。ただもっと暴れても良いのになぁというのが印象。ただクオリティの良さ、マーケットの感触を確認するには上々の作品と思いました。デビューから8年で3枚のアルバムという堅実さ、今年7月のライヴで観たときの感動たるもの凄かったので、ライヴ、そして新作も心から期待していたりします。

<過去レビュー>
2004年 I Believe
2006年 Fantasia
2010年 Back To Me

Fantasia - Free YourselfFantasia - Free Yourself
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Free YourselfFree Yourself
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Free YourselfFree Yourself
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フリー・ユアセルフフリー・ユアセルフ
アーティスト:ファンテイジア
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