250px-Koyanagi_the_Christmas小柳ゆき6枚目のシングルで、初のクリスマスにスポットを当てた企画シングル、オリコン4位を記録。当時の彼女の勢いたるや激しくて、デビューシングル「あなたのキスを数えましょう」が大ヒットをし、その後2枚のシングルは落ち着き気味だったけど、「愛情」「be alive」が大ヒットし、アルバム『EXPANSION』はオリコン1位。ほんと凄かったのを思いだします。ただ、デビューから3年もの間に勿体なさの無いリリースが続きまくり(シングル11枚、アルバム4枚、バラードベスト1枚、カヴァー作1枚、ライヴ作2枚、Boyz ll Men とのコラボ作1枚…)、ネタ切れ・面白さがあっちゅー間に薄れてしまった感があります。彼女は、3年の間に駆け抜けて、そして一線から消えてしまった印象が。。。でもね、やっぱ全盛期と呼ばれるであろう初期は凄かった。最近は最近で女性としての魅力がしなやかで、ごりごりヴォーカル推しじゃない部分も好きだけど、やっぱこの頃はパワー。クリスマス2曲は優しい仕上りだけど、ここでも、勿体ぶらないメガミックスの収録なんかは、1枚のシングルを取り上げただけでもお得度満載。NY レディオシティをイメージしたジャケットも素敵。

1. きよしこの夜〜ホワイト・クリスマス
当時18歳と思えない演歌ソウルばりの、うねるヴォーカル。これは日本人的なヒットってのは勿体ない。個性と圧力が満載。曲自体はしっとり、2曲メドレーの流れも自然
2. ママがサンタにキッスした
これも前曲同様に英詞カヴァー。クリスマスムードを新たに若手が盛り上げてくれる、新鮮な仕上り・起爆剤だったのでは?ソウルフルで日本にはなかなか無かったようなクリスマスカヴァー、荒げててイイネ
3. EXPANSION Megamix : Can’t hold me back / feel the destiny / Legend of my love / Unreliable / heaven feelin' / BRAND NEW WORLD / 愛情 / be alive
久々に彼女のオリジナルアルバムの曲を、摘み食い感覚で聴きましたが、当時の米R&B要素が詰まってて、凄く興味深い流れ。ヴォーカルは、外人が邦楽を歌っているよう(当時風マルシアみたいな感じ?)。なかなかの粒揃いだった事を知れてお腹いっぱいの13分盛り沢山8曲繋ぎ

3曲ながら22分半の長さ、かなりの満足度。今改めて彼女の再評価などがあってもいいと思うけど、日本のチャートを見る限りは難しそう。ただ、大人な味でコラボとかカヴァーとかで存在感は保っていると思うので、マイペースに活躍していってほしいアーティストですな。ま、先日もレビューしましたが同郷ってのが響きます。

<過去レビュー>
2002年 Intimacy with Nathan Morris & Shawn Stockman (of Boyz ll Men)



Koyanagi the ChristmasKoyanagi the Christmas
アーティスト:小柳ゆき
販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
(2000-11-15)
販売元:Amazon.co.jp