51RFbTu39zL__SL160_カーティス・メイフィールド、1年振りとなるソロ9作目でR&B52位を記録。男性シンガーの中では、大学生の頃からかなり好きなアーティストで(10年以上前になってきた…)、おそらくルーサーに次いでって感じだったかな。今でも彼の音楽を聴くと癒しや心洗われたりするんだけど、アメリカの大統領選挙が近づいてきた中で、政治をも考えさせるシンガーってのは、なんか彼が当てはまる気がするんです。今回取り上げる作品は70年代後期ということもあり、政治色よりも恋愛色が滲んできてしまっているけど、秋になって、何だか彼を清々しく聴きたくなってしまいレビュー。

1. Do It All Night
1stシングル、R&B96位を記録。うねうねした演奏に、攻勢なコーラスとてファンク・ディスコ。ファルセットヴォーカルでメッセージ性は薄まりつつあれど、タイトル曲としての骨格なかなか。ロングヴァージョン8分超の巧みなマジック、後半は同メロディ繰り返しで若干退屈感出ちゃうかもね


2. No Goodbyes
UKにて4曲目となるチャートヒットとして、65位を記録。テンポアップし、即刻掴みはOK!! ファルセットが弱まりまくりストリングスに流されていくことで、逆に曲の味わい増し。ダブと思えるくらいコーラスに飲まれるヴォーカル、そして生音のご機嫌さとの相性は唯一無二。上質ファンキーディスコ最高


3. Party, Party
まだまだ続く、ご機嫌BPMアッパー。似た展開ではあるけど、ブギーな感触は最も強いかな。カーティスのヴォーカルと裏腹に、とにかくサポート陣の熱さが目立ちます
4. Keeps Me Loving You
甘さ再来、ゆったりしつつもバウンス感維持。ほのぼの感と、前3曲にあったようなジャンプ感も俄かに残して、ハッピーサイクル
5. In Love, In Love, In Love
しっとりした四つ打ち、当時にしては革新的なサウンドじゃないかな。時代錯綜、相当先を行ってる音楽世界。これは裏切られた発見!!!!ヴォーカルのまどろみも絶妙。ドラマ起承転結が美しすぎる。これは騙されたと思って聴いてもらいたくなったゾ
6. You Are, You Are
2ndシングル、R&B34位を記録。ラストはヒーローもの、ディスコフィナーレのような簡潔なトラック。無駄なく、3分半に凝縮されたポップ最前線。それでもサウンドのアッパーさについていけてなさそうなカーティスが眩い


若干6曲・35分半。この中に詰まったインパクトは、当時への挑戦状かな。ただ、カーティスの喉に期待ナッシングで…(汗)。上質クオリティは流石の新たな開拓。アマゾンリンクでは見つからなかったぽいんですが、自分が買ったのは2000年代前半あたりに一般流通してた2in1より、『Never Say You Can't Survive』との抱き合わせ盤より。

<過去レビュー>
1971年 Roots
1973年 Back To The World
1977年 Never Say You Can't Survive
1988年 Live at Ronnie Scott's (CD)
1988年 Live at Ronnie Scott's (DVD)
1990年 Superfly 1990 (ft. Ice-T)
1999年 Move On Up : The Singles Anthology 1970-90

Do It All NightDo It All Night
アーティスト:Curtis Mayfield
販売元:Charly (UK)
(1995-02-14)
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ドゥ・イット・オール・ナイト+1(紙ジャケット仕様)ドゥ・イット・オール・ナイト+1(紙ジャケット仕様)
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Short Eyes / Do It All NightShort Eyes / Do It All Night
アーティスト:Curtis Mayfield
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