51cG5AQXIbL__SL160_昨日に続き、カーティス・メイフィールドを。前作『Do It All Night』から1年振りとなるソロ10作目。実に5年振りのTOP100入りとなるPOP42位を記録、更に4年振りのR&B20位入りとなるR&B19位を記録。彼の巻き返しとして大きな成果を上げた70年代終盤。カーティスが笑顔で写っただけのアートワークながら、彼の気持ちのふっきれ見たいのが感じるんですよね。

1. Tell Me, Tell Me (How Ya Like To Be Loved)
華麗なディスコ、流れるような中で自然と挿入されるヴォーカルは前作より格段の進化。抑揚あるヴォーカルは、ポップとソウルの狭間でスモーキーみたいな味。しっかり彼にも安定がはまりヴォーカル技でダンススウィング。ダンクラ移行期となる名曲じゃんね!!
2. What Is My Woman For?
ソウル味うねうねしたヴォーカルが爽快、更に安定感も装備。女性コーラスでなく男性のソワソワ感なコーラスで色づけ。80年代エッセンスもたんまり、ラップ的な挿入も最先端。ディスコなんだけど、どこかストリート
3. Between You Baby And Me (with Linda Clifford)
1stシングル、R&B14位を記録。白人ナイズな女性ヴォーカルと丁寧なバラードデュエット。個性際立つカーティスも
負けじと男気。リンダ主役ぽい進行ながらカーティスの頑張りに熱くなるなぁ


4. Victory
タイトル裏腹な弱いヴォーカルで延々、何だか前作に戻っちゃったような錯覚。でも短編3分程のストリングスディスコ。流れの中で消化できるソフト猛進
5. Over The Hump
ファルセット延々ながら、実験的にヴォーカルを上下通い合わせる潔さクール。キュンキュンヴォーカルばかりだと、逆に退屈感もあるなぁ。本作では地を這うヴォーカル極みのほうが評価大かも
6. You Better Stop
ヴォーカルのさくさく進行の中で、淡々中低域で唄う絶妙なポップ感。サウンドのグイングインした荒れを和みに変えるケミストリー
7. You're So Good To Me
2ndシングル、R&B46位を記録。個人的には、1999年の国内メガミックス編集盤CDの核として繋げられていた曲なので思い入れあり。しっとり演奏、煌めきも混ざりつつ、丁寧に凛とした表情で進行する抑揚ある展開に異論無しのメッセージ性。7分がまるでのあっという間


8. Heartbeat
ラストはタイトル曲。カーティスに望むべく平和に包まれたポップバウンス、でもテーマは恋。。。とにかく、彼の健康な心が見えてきて気持ちよくエンド

8曲・45分。前作の一貫性とは異なるけど、カーティスのヴォーカルがしっかり味わえたという点では断然本作推しかな。もちろん前作でも感じれたディスコをうまくカーティス流に料理しているなぁと感心。詩は恋愛ポエマーな印象ながら、サウンドの改革は自然と本作でも実行。ジャケだけでは分からない魅力詰まったディスコソウルの名盤!

HeartbeatHeartbeat
アーティスト:Curtis Mayfield
販売元:Charly
(1994-11-03)
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ハートビート+2ハートビート+2
アーティスト:カーティス・メイフィールド
販売元:ビクターエンタテインメント
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Heartbeat/Something to BelieveHeartbeat/Something to Believe
アーティスト:Curtis Mayfield
販売元:Sequel Records UK
(2000-09-26)
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ハートビート+2(紙ジャケット仕様)ハートビート+2(紙ジャケット仕様)
アーティスト:カーティス・メイフィールド
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