1986アレサ第2の絶頂期、1986年のライヴ映像。実際、NHK-BSで、ジャニス・ジョップリンのライヴと併せて放送する形態で、過去2度放送。自分は両方とも見逃してしまい、でも直後に放送したことを知りオンデマンドに1回視聴(?)有料300円くらい払って観たのを最後に、、、3回目の放送は実現していない模様で。これをハイヴィジョン画質で観たい!でも、全然プライベート盤も出回ってない(でも海外では微妙に出ているのか、、、リンクは当レビュー最後にしっぽり載せておきました、詳細分からないですけど)。ってことで、なんともYouTube に先日映像が上がってるじゃないですか!悶絶。フルで52分!これはオフィシャルリリースしてもいいくらい、観客の乗りも凄い!

NHK-BS 紹介ページ



1. I Can't Turn You Loose
初っ端、イントロ的に1分半程度に纏められたオープニング。豪快にアレサはノーリノリ!
2. Shine A Light
1983年 Maurice White & Wayne Vaughn 作、Jennifer Holiday アルバム曲。まるでアレサの曲のように、水を得て泳ぎまくり。80年代テイストがっちりはまって、序盤を駆け抜けます


3. Love All the Way
George Benson との共演でヒット。此処では、当時お馴染みの疑似デュエット風で一人でジョージ役も。ちょっぴり短めにアレンジされちゃってるけど、大人雰囲気ムンムンのバラード。ラストは、アドリブのセリフ、こぶしたっぷり
4. I Never Loved a Man (The Way I Love You)
アレサのアトランティックデビュー曲、既にこの時には曲が一旦終わってからのゴスペル転身ヴァージョンが完成されていたとは(今は更に激しいゴスペルアレンジです)。アレサのスピリチュアルさが際立っていて聴きどころ


5. Try a Little Tenderness
コロンビア曲を2曲続けて。アレサが長岐に亘って愛しているスロウバラード。ジャズ王道も、アレサが歌えばソウルにも聴こえるから不思議
6. Rock-A-Bye Your Baby
これは完全にジャズというかポップ、1分程度のサービス的なカット?
7. Respect
前の流れから勢いをつけて、堂々たるイントロ。ただアレサは、オリジナルのような高音で歌うのではなく低域で淡々と。これが昔から有りがちのライヴでの進行。決して声の調子が悪いわけでは無さそう。でも最後だけはシャウトしようとするけど、あれ?あんま高音でない…
8. Chain of Fools
流れは衰えないのは、全盛期だからかな?アレサは淡々と歌って、ソウルっていうよりも過去曲の披露にとどまっているような。それでも客が乗ってるから悪く感じないんだよねー
9. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman
しっとりバラード、聴かせてくれます。90年代になると曲の終わりかけでジラシも多くなるんだけど、結構さっぱりした終わり方
10. Angel
アレサの姉妹愛は素晴らしいなぁと。特にキャロリン作の曲は、どれも丁寧に歌う印象。ここでもその魂はしっかり惹きだされててクール。後半、今まで鳴りを潜めていたシャウト登場

11. Who's Zoomin' Who
衣装チェンジし、遂にドレスに。当時のストリートな髪形から、パーマになってるのでこれは完全にウィッグ。80年代ド真ん中のヒットなので、これは盛り上がり必至。90年代になると途端に歌わなくなった曲なのでレア!


12. Freeway of Love (with Clarence Clemons on Sax)
なんともライヴでクレランス・シモンズ登場!こんなにご機嫌なパフォーマーだったとは。これは短縮なんてせず、結構な尺でノリノーリ
13. Look to the Rainbow
1986年と言えど、まだ同年『Aretha』からの曲はやってないので、これだけは次のアルバムに入れることを念頭に、そして父へのトリビュートを兼ねて先行して披露したって感じなんでしょう。最初のMCで、スーパーが間違ってて、"今年大学を卒業するテリー → テディー "です。一時のシャウトには凄く心打たれます、ただ短いヴァージョンでの披露なので、ほんとはもっと聴いていたくなる感じです


14. Oh it is Jesus (with Cecil Franklin, St James Baptist Church Choir)
1987年のアレサのゴスペル回帰作『One Lord, One Faith, One Baptism』を聴いた方ならお馴染みの声が登場します、兄セシル。彼はこの2年後亡くなってしまうんですよね…熱いヴォーカル。地元感たっぷりながら、若々しさも
15. Old Landmark (with Erma Franklin, St James Baptist Church Choir)
ラストは完全にクワイアも絶好調なパフォームで会場が教会になって終了。ただ、アレサのシャウトはあんまり聴けないのが残念、ほんと流してる感じ。今と比べれば機敏すぎるステップなんだけど。レアにも姉アーマのヴォーカルが聴ける・ダンスが観れるのは凄い!ただ、アレサは横で傍観(苦笑)

それにしても、このライヴは解説含め丁寧。1曲1曲にスーパーをつけてくれるし、MCには対訳載ってるし、なんか愛がある創り。念のため、フルのリンクがいつ無くなるか分からなかったので、各曲の映像があるものについてはプチ画面で貼付しておきました(万が一見れない場合にはダブルクリック等すれば観れる場合あり、ブログ埋め込み上の留意)。

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