プリンス名義で、今後一切アルバムを発表しないと当時公言して話題になった、プリンス15枚目の作品。アートワーク中にも"1958-1993"と幾つか記載があり、彼がプリンスとして最後と言うことを強調。高校に入ってからパープルメドレーで彼を知って、それから当時近年リリースされた作品の方が聴きやすいかなぁと思って中古で買った・・というところまでは覚えています。あと、10曲目の喘ぎ声が、もう大切な10曲の中の1曲としては勿体ない・斬新と思った覚えも。。。
1. Come
波音からスタート。誕生を意味しているのかな。時代関係ないプリンスファンク健在、ゆったりまったり、でも熱さはしっかり炸裂延々と。それでいて11分超
2. Space
2ndシングル、R&B71位を記録。急に明るみ増しのデジタル世界へ。キュンな高音と、じりじりのカマキリ声を交えて、そして優雅な包む込むようなコーラスも巧みに
3. Pheromone
安定のバンドをバックに、キュンキュンファルセット展開。ファンクというよりもミディアムロックという感じかな
4. Loose!
凄いシャウトからスタート、打ち込み系。ちょっぴりヴェルファーレなシンセが時代感。それでもファンキーな音が満載で宙に散りまくって、かなり格好良い仕上り
5. Papa
急に音が変わって静かなアコースティック調、だけど時にシャウト。すごくポエマーだなぁと。計3分弱にして、最後の30秒がうって変ってとどめのロックマン
6. Race
ベタにストリートファンク、いつの時代も不変なサウンド。女性コーラスも活躍、早口リリック(ラップ)が曲全体を締めてくれます
7. Dark
ソウル期のサウンド、ゆったりオールドタイプ。これまでは、多種のヴォーカルを披露してたけど、今回はシンプル。それを6分超展開するB面で言えば渾身
8. Solo
前半はほぼアカペラ、すごく重たい雰囲気。中間からオルガンが手の届かない世界の音のようで、不可思議。ファルセット単独に、どこかに消えて無くなっていくような…ソロ〜(お化け屋敷みたい)
9. Letitgo
1stシングル、R&B10位・POP31位を記録。きりっと惹き締まった部分もあれ、独特のミディアムファンク。たしかに、このアルバムの中ではシングル向きだな。それでもちょっと地味なテイストもあれど、プリンスの進化が満身
10. Orgasm
最後は、次の命の誕生を目指すべく(ギターでゴリゴリ表すはまるでOno Yoko ワールド)、それとも行為か?いや、改めて、やっぱ行為だ。COME!! やりたい放題のミュージックアート・・
10曲・49分弱。1曲目が11分超なので、残り9曲で37分くらいってところでしょうか。だから、1曲目が過ぎれば、あとはサクサク進行。18禁にするべく、命をつなぐ物語。10曲目はちょっとやり過ぎです…。それでも、ファンクプリンスは今回も健在。ジャケからプロモから地味だったので低迷扱いかもしれないけど、それぞれに魅力しっかり。
<過去レビュー>
1989年 Baddance
1994年 The Beautiful Experience
1995年 I Hate U
1999年 1999 - The New Master with The Revolution
1999年 Rave Un2 The Joy Fantastics
1999年 The Valut... Old Friends 4 Sale
2010年 20Ten
Comeアーティスト:プリンス
販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
(2005-11-23)
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Comeアーティスト:Prince
販売元:Rhino Flashback
(2008-09-30)
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COME
アーティスト:プリンス
販売元:ダブリューイーエー・ジャパン
(1994-08-25)
販売元:Amazon.co.jp
Comeアーティスト:Prince
販売元:Warner Bros / Wea
(1994-08-16)
販売元:Amazon.co.jp