51yNUQ7fapL__SL160_チャーリー・ウィルソン、『Just Charlie』から2年振りとなるソロ6作目は自身60歳の誕生日2013年1月29日リリース、そして祝R&B1位・POP4位を記録。2009年『Uncle Chrlie』が自身最高位となるPOP2位を記録し、前作は結構ランクを落としていただけに今回のヒットは素晴らしい!何より、昨年行くことができたEssence Music Festival では1日目のトリだったけど、アメリカでの人気の高さを改めて実感し、本作をワクワクしてたところだったので、本当嬉しいです。

1. If I Believe
1曲目のポップフィールド広がるようなバラードの始まりは痛感、それでいていつもの彼とは異なるLionel Richie 風味。鍵盤の鳴りから、ヴォーカルの響かせ方からクリソツでいて、なんか心が洗われる…凄い持って来方だなぁと感動
2. I Still Have You
スムースなR&B的な温度で、チャーリー作品と認識。ノスタルジックさもあり、伸びやかでいて、故に王道さが際立ち。女性コーラスのラララー連呼でホンワカ
3. I Think I'm In Love
しっとりアコースティックバラードと思いきや、ちょっぴり60年代風と思いきや、ヴォーカルの早重ねなんかは魅惑。随所で音が急に転がっているのは、飽和感打破。チャーリーの魅力が突出した実験
4. My Love Is All I Have
1stシングル、R&B36位・POP108位上昇中(ACでは1位)。キレの良いヴォーカル、でもそれをしなやかにサポートする演奏は秀逸。畳みかけるヴォーカルもかなりグイグイ心に刺さるし、クラシカルでいて今を体現とスゴイ


5. Our Anniversary
サビの重ねたヴォーカルは流石の存在感。でも、全体的にはホロンと聴かせる流れ。ゆったりしている中でも、抜きと強調が段となっていて、安心の聴きやすさ・聴き応え
6. Turn Off The Lights
遠くに響かせていくような腑抜け、寂しさ。ヒップホップ要素あるのかと思ったけど、それよりはじっくり聴かせていくリリックにこそR&B色が強いような
7. A Million Ways To Love You
畳みかけるヴォーカルが冴える彼だけど、そこはコーラスに任せ、アドリブに熱を入れて歌い上げるという、彼の器を知れる曲
8. Show You
軽やかな緩いリズム、ヴォーカルは多少の加工あるのかな。響き全体で聴かせる感じ、ちょいっと鳴るギターおカッティングなんかは夏の装いも。涼しげで、王道で、チャーリーテクに包まれまくり
9. My Baby
なんと古い曲調!でも、ライヴなんかでは盛り上がりそう、80年代フレイヴァー。ちょっぴり四つ打ちダンス寄り。あっけらかん、そしてヒップホップソウルの如くヴォーカルのエコー抜きが鮮烈な印象をアゲ
10. Oooh Wee
ピアノ、シンセが印象的なイントロ。それでいて、マライア「We Belong Together」のようなヒット法則のR&B魂。さっくりした中に詰まった曲の聴きどころ燦然
11. Say
ホロン、スロウバラード。何よりしっとり聴かせることの徹し、後半の歌の熱さは愛の塊。でも、アルバムラストに向けての持ち上げのようにも聴こえる後半ならではの、アルバム曲って感じも
12. Whisper (ft. Keith Sweat)
二人のヴォーカルが相性良すぎる交わりすぎ展開、ねっとり大御所感を持ってウネウネ展開。衰え知らず、新しい音で展開させる、ウィスパーと反してるようなアグレッシヴスロウ

12曲・46分ほどのサックリ作品。これまで通りの王道の中にも、新たな実験を含んできたこともヒット要素だったのかも。あとはキースとの共演は、往年R&Bファンには相当のウェルカム・話題だったし。何より、今回も彼の減益感をしっかり感じることができて楽しませてもらいました。

<過去レビュー>
2008年 Uncle Charlie
2010年 Just Charlie

Love CharlieLove Charlie
アーティスト:Charlie Wilson
販売元:RCA
(2013-01-29)
販売元:Amazon.co.jp