SOUL FOOD, SOUL LIFE : 【ネタバレ有り】Michael Jackson "Immortal" @ Saitama-SuperArena

数年前から楽しみにしていたシルク・ドゥ・ソレイユが送る、マイケル・ジャクソンをモチーフにしたイモータル。これまでは主にアメリカでの公演となってましたが、遂に日本でも今月5月からさいたまスーパーアリーナにて開催。実際、VIP席は25000円、通常最安値で10000円の席とのことですが、自分の行ったさいたま公演はC席・D席なんかも設けられて（会場上、観客を詰め込めるだけ詰め込める策）最安6000円って席も有。自分はB席を購入。

5月12日（日）、ライヴや舞台を通して、昼のステージってのはいつ以来だろう。でも、夜のお眠がなく（公演中眠くならず安心）、一方で結構晴れてて暑い。それでいて、亡きマイケルの公演、更には日本ではまだまだ馴染の薄いシルクってことだけど、かなりの動員。昼の公演だけでも、ざっと1万人くらいは居たんじゃないかな。無理に埋めてる感はあるけど、決して空きがある感じでもなく、マイケルへの感心が未だに高いんだなぁと思ったら非常に嬉しくなっちゃいました。

自分は、ラスベガスでカー、オー、ミスティアを観たことがあるんですが、そのショーのためのステージが用意されているのがラスベガス版。追って、イモータルもラスベガスで公演される際には専用ステージとなり更に素晴らしい鑑賞ができると思いますが、今回はあくまでも日本巡業ということで、通常のライヴ鑑賞のように座席が並べられただけ。もしかしたらアリーナでご覧になった方は、少し遠いと観にくかったかもしれないですね。

自分はB席なので会場全体は見えましたが、かなり遠かったです。シルクでも最後列あたり（？）、いやもっと離れてるくらいだったかも。ただ自分としては、シルクのステージ以上に、映画『This Is It』のメガヒットばりに、老若男女の方々に愛されてるマイケルを思っただけで、目頭が熱くなることが多々。嗚呼、マイコー。

さてさて、開場は11時・開演は12時。スタートは、開演前は、主に今回のショーで演らない曲がBGMに。結構レアな曲なんかも採用されててニンマリ（例えば、「Heartbreaker」とか）。ショーが始まると、シルクならではの、小刻みな演出から。後は、主にOST『Immortal』2CDのほうをベースに進行。なので、サントラを予習してた人は、大抵読める展開だったんじゃないかな。

ただ、最初は本当ウォーミングアップ。CD通り、徐々に温まるステージを観て、こんなものかぁって思ってましたが、「Childhood」に何気にやられました。なんだと、年かな。CDだと飛ばす対象だったんだけど。凄く、泣けてくる感じだったんだよなぁ。

あとは、シルクと言えばアクロバット！第1部も結構あったけど、休憩30分を挟んで、第2部のアクロバットが結構強烈だったかも。ただし、あくまでも主役がマイケルに思えてしまうので、演技者での主役なんかは二の次扱いになってしまうように思えたのが、新たな感覚のシルクだったかな（事前にエルヴィスのシルクなんかも観てれば、別の印象も持てたかもしれないけど）。個人的に、凄く良かったのが、「Scream」でのアクロバット。凄く活き活きしてて、マイケルも応戦しているようで感動したなぁ。バラードもちょいちょい挟みつつ、「Earth Song」「Will You Be There」などのメッセージ性の高い曲も、シルクならではの胸ぐらを掴まれた感。ラストは、「Bad」なんかなぁと思ったら、違った…ここはCDとは違うんだね。ま、休憩入れて約130分。かなり満足のステージでした。

日本は温かいからなのか、アリーナのスタンディングオーディエンスなんかは、趣あったなぁ。マイケル居ないのにこの盛り上がり、正にステージへの喝采は観てて、ほっこりしました。でも、後ろの人、観にくくなっちゃうんだろうなぁっていう客観心も。とにかく、専用ステージ出来たら、また行ってみたいなぁって思えるシルクでした。満足満足。

＜過去レビュー＞
2011年 Immortal (ORT, 2CD)
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