The-Impressions-Preacher-Man-499387インプレッションズ13作目、Curtis Mayfield が脱退して3作目で、R&B31位・POP204位を記録。70年代になると、相次いでグループからリードシンガーが脱退して(The Temptations, The Supremes etc)、再編グループが再ヒットする現象が起きたりしてましたが、彼らについては下火。自分もインプレッションズのカーティス在籍時のアルバムは熱心に集めてましたが、何気に70年代以降はお座成り。ただ、先日ディスクユニオンで"リロイ・ハトソン在籍!"と手書きレコメンドがあって跳び付きました。そっか、ヤバイ、今一度って思いになって、急転ゲット。今、リロイ在籍のCDも、かなり格安で買えるようになってて、二度ビックリ。

1. What It Is
ホーンの余裕っぷり、春を感じる様な朗らかさ。個人的に、既にミックスCDなんかでもお馴染みだったこともあり、ワクワクのイントロ。と思ったら、本当にイントロ状態のボサ風2分半フュージョン
2. Preacher Man
シンセ混じりに、ニューソウル。この繋がり、しびれるわー。このCD、絶対的に好きになる。更に柔らかいリロイのヴォーカル、これがまた第2インプレッションズに相応しい喉


3. Simple Message (Ernie Story)
もうバラ色ファンタジー。美しき高原、ストリングス長閑。オールドソウル風であり、サポートのコーラスも良い味出てるなぁと、浸る流れバラッド
4. Find The Way
4分弱の曲なのに前半は凛としてて誠実で、後半は急ぎ気味に多々音も溢れてきてゴージャスに。リロイのヴォーカルがかき消されそうで、しっかりインパクト残そうとしたり、そのせめぎ合いに悶絶
5. Thin Line
B面は、1曲目のイントロ以上にインパクトをもたらす、ミュージカル風。序盤は探り探り?3分過ぎると、まるでディスコ意識のように、アグレッシヴに…でも一線は越えず。7分を超えてくるとクールダウンスタートで、そのままエンドに。じらしがタマラン、で計10分半。壮大なのに、決して押しつけがましくないのがOKAY
6. Color Us All Gray (I'm Lost)
過剰ストリングスは意図的?リロイのノリノーリな突進する勇ましいグルーヴやばい!!サポート人が雲隠れ的に、全体的に盛り上がるのにインパクトはリロイに完全奪取
7. I'm Loving You
ラストは切なくも美しい、感動のまとめ方。カーティスの世界観をしっかり汲んで、それを70年代インプレッションズとしてパワーアップしているのは素晴らしい!

7曲・30分超、個人的に久々にはまっちゃったソウルアルバム。ただ、あっけないくらいの短さ。でも、随所に無駄が無いので、リピートして更に満足って感じのアルバムかな。こういうのがサラリと2in1で格安リイシューできちゃってるのは有難味。そうそう、シングルカット1曲も無かったのかも…Wiki より。アルバムだけで売ろうとした根底もスゴイ。

Preacher Man / Inally Got Myself TogetherPreacher Man / Inally Got Myself Together [CD]
アーティスト:Impressions
出版:American Beat
(2008-03-25)

Preacher Man/Finally Got MyPreacher Man/Finally Got My [CD]
アーティスト:The Impressions
出版:Sequel
(1997-07-25)

プリーチャー・マン+ファイナリー・ガット・マイセルフ・トゥゲザー [CD]
アーティスト:インプレッションズ
出版:インディーズ・メーカー
(2012-03-21)