41B6F1TEB9L__SL160_61KL9cXReaL__SL160_ジャクソン5、オリジナルとしては前作から半年ぶりとなる2枚目、R&B1位・POP4位を記録。まだ正式には1枚しかシングルを出してなかった状態で、2ndにおいて彼らが一発屋なんかじゃなく、凄い実力を秘めてるってのを世に知らしめ、更には全米1位を3曲連続で大成したという重要作。アルバムジャケはさっぱりしたポップですが、モータウンが推すならではの凄いソウルが詰まってます!

1. The Love You Save
2ndシングル、R&B・POP1位を記録。個人的にジャクソン5で最も好きな曲かも。生前マイケルは、ずっとこの曲をメドレー披露してきたし、常にポップソウルとして進化するルーツを感じるがゆえ。まだまだ未成熟のジャンプ曲だけど、既に勢い満載


2. One More Chance
マイケルが2003年にリリースしたベスト用新曲とは別曲。しっとりして、なんか涙を誘われるような艶やかなバラード。これは、既に憂いが凄い
3. ABC
1stシングル、R&B・POP1位を記録。ジャクソン5といったら、この曲って人も多いのでは。とにかく元気で、ブラザーズソウル、そしてチルドレンソウルとして最高峰には間違いなし。ノリも、マイケルの伝いも文句なし


4. 2-4-6-8
Gloria Jones 作、これはオリジナルなのかな・カヴァーか如何に。マイコーが探るように歌うのが趣ポイント、ヴォーカルも若干擦れ。でもファルセットが美しい、ノリの一方それをサラリと、凄い
5. (Come 'Round Here) I'm The Only One You Need
H-D-H作、The Miracles カヴァー。兄弟のサウンドも注目。最先端の中、マイコーの色味ある高い技術でのヴォーカルは神がかってる、語りなんかも実にスムース
6. Don't Know Why I Love You
Stevie Wonder カヴァー、原曲は「I Don't Know Why」。スティーヴィ意識のシンセが個人的惹き、そこに自然に織りなすマイコーのヴォーカルは本当素敵、特にエモーションがしっかりしてるなぁと
7. Never Had A Dream Come True
これもStevie Wonder カヴァー、これはジャーメインも結構絡むので一風変わった感想。でもマイコーの高域はずば抜け
8. True Love Can Be Beautiful
Bobby Taylor 曲参加、珍しくも低域を大事にした曲なので、当時若干10歳くらいのマイケルの表現としてはレアというか、この極めは度胆
9. La La (Means I Love You)
The Delfonics カヴァー、煌めきバラードを実にソウル仲間入り状態にて表現。特に、ファルセットの高さに驚異、美しいトロケ
10. I'll Bet You
George Clinton 作、ファンクを意識し、それをうまく消化・表現するグループの力技・早熟に驚嘆!!かなり渋いけど、曲に併せ攻め方を変えるマイケルのヴォーカルの引き出しは、もう別次元
11. I Found That Girl
マイケルの力を削いで、グループ力で勝負すると…巷の男性グループと魅力はあんま変わらなくなってくるなぁ。やっぱ、マイコーのヴォーカルが凄かったんだよね、それを再認識
12. The Young Folks
ラストは確かめ合うように難しいリズムを乗り越えて、吐き捨てるようにヴォーカルを編み出し、エンド

<Bonus>
25. Oh, I've Been Bless'd
1979年リリースの未発表曲集『Boogie』収録、ランランラーンと暖かなリズムの中で、でもメロディが難しいせいかマイコーが音を取りづらそうなのが印象的

12曲・37分半、2in1 ボートラ1曲追加で40分半分のレビューでした。当時の音は、本当に今では安価、そして2in1なんかでも手軽に聴けるのが嬉しいところ。僕は名盤の1st含め、マイコーの初期すぎる凄い魅力にあっけをとられた感じです。でも、真の実力者だったんだね、それがひしひしと伝わります。



ABCABC [CD]
アーティスト:ジャクソン5
出版:ポリドール
(1998-10-01)

ABCABC [CD]
アーティスト:Jackson 5
出版:Motown
(1992-02-10)

帰ってほしいの/ABC+1帰ってほしいの/ABC+1 [CD]
アーティスト:ジャクソン5
出版:ユニバーサル インターナショナル
(2007-06-27)

Diana Ross Presents Jackson 5 & ABCDiana Ross Presents Jackson 5 & ABC [CD]
アーティスト:Jackson 5
出版:Motown
(2001-08-14)