6186wP+dKnL__SL160_本日、マイケル・ジャクソンが亡くなって丸4年。これまで多くの彼の作品をレビューしてきましたが、本日も彼へのトリビュートを込めて、まだ取り上げてない作品を。

※これまでのレビューは、Michael Jackson Archieves 69レビューからご覧ください(整理済)

ジャクソンズとして始動して1年、2ndとしてR&B11位・POP63位を記録。おそらくマイケルが在籍したアルバムの中でも低評価にあたる作品なんじゃないかな。

1. Music's Takin' Over
UKにてシングルカット。Whitehead & McFadden 作、ファンキーチューンの中マイケルのリードはかなり技巧あがってアグウレッシヴ。子供でもなく、大人ぽさだけでもなく、絶妙なブレンドの時期
2. Goin' Places
1stシングル、R&B8位・POP52位を記録。疾走感、油断なきヴォーカル技巧にこそ惹かれまくり。ファンキーポップなんで、なかなかマイケルの凄味が薄れてしまってるようだけど、すごい実力の塊


3. Different Kind of Lady
UKにてシングルカット。ハイパーに乗り越えていくマイケルが勇ましすぎ。声変わりも終了し(正確には声変わりを防いだ?)、高らかに絶頂。ベースラインとホーンが跳ねてて好きだなぁ
4. Even Though You're Gone
UKにてシングルカット。ルンバというか、朗らかなミディアムサウンドの中をスムースに、メルヘンに聴かせていく新たな味
5. Jump for Joy
演奏をはじめ、曲目に恥じぬポップ!でも、逆を言うと、このサウンドでマイケルを勝負させるのは勿体ないなぁと今となっては。高音に頼りすぎで、マイケルかわいそうにも
6. Heaven Knows I Love You, Girl
マイケルの感性が光るのが既にこの時期にも、「She's out of My Life」の準備運動って感じかな。セリフは別兄弟だけど、この旋律は確かな後への影響
7. Man of War
オールドソウル、サビが多少合唱みたいになっちゃうのはアハハ…でもアドリブ的にソロで歌うマイケルは最強。こんなしっとりでも個性は乱れて旨み
8. Do What You Wanna
当時よくあった、フィナーレ的なソウル。華麗で良いんだけど、当時17歳のマイケルにはちょっとやりすぎ感。音は悪くないんだけど、時代に即した曲
9. Find Me A Girl
2ndシングル、R&B38位を記録。エモーショナルに歌わせるバラード、ジャクソンズは自発的に頑張ってたにせよマイコーはちょっと歌わされてる感があるなぁ、それはJackson5同様というか


9曲・37分、マイケルびいきになっちゃうんだけど、やりすぎ感は随所に。もっと自然にマイケルに歌わせてほしかったかも。でも、一方で彼の技術は既に素晴らしかった!演奏含め、試行錯誤あれど、マッチしにくい部分が多すぎて評価も過小ながら、重要な時期として胸にしまっておきたいと思います。

ゴーイン・プレイシズ~青春のハイウェイゴーイン・プレイシズ~青春のハイウェイ [CD]
アーティスト:ジャクソンズ
商標:エピックソニー
(2010-06-23)

Goin PlacesGoin Places [CD]
アーティスト:Jacksons
出版:Sbme Special Mkts.
(2008-04-01)