612SdQ5u4-L__SL160_ジョー、40歳になる今年、1年8ヶ月振りとなるなる新作は、R&B4位・POP6位を記録。R&B原点、そして進化を予感させるべく作品、彼はいまだに堅実に今の音に流されず、ひたすらにR&Bを極めようとしているのが素晴らしい!毎度裏切らない作品が続くけど、今回も前々から評判上々。チャートも決して落とすことなくヒットさせ、素晴らしい限り。安定の王道サウンド&ヴォーカル到来。

1. Something For You
王道パワー到来、ソウル臭も交じり懐かしいようで、進化も感じる潔い作品。ヴォーカルも細切れながら自然な流れ、これはなかなか出来ない技。ファンキーで涼しげで、でも煌めきもしっかり
2. Easy
曲続きのような仕掛け、ライヴだったら楽しいだろうな。日差し眩しすぎず、クールに波音。西海岸サウンド、凛と締まった表情が浮かぶメロウ
3. Baby
出だしはヒップホップ的だったけど、ジョーの手に掛かれば王道サウンドの進行。切れ味もなかなか、うねうねしてるけど、もっさり感は無し
4. Compromise
ベースラインがなかなかの転がり、2010年代の歌って感じでもないけど、まだまだ歌ってない歌を極めるかのよう。涼しげなコーラスとの融合が気持ち良い!
5. Magic City
エッジ立つほどえはないけど、歯切れ良いヴォーカルと、柔らかな芯あるスウィング。甘さと優しさの織りなし
6. I'd Rather Have A Love
1stシングル。地味なスロウ、指でクラップ、しっとりしすぎ。こんなメロウがシングルで歌えるのは他はRonald Isley くらいじゃね?って思えるくらいに、トロトロ。若手では艶が出すぎちゃうけど、ここはさっぱりしてて独特


7. Love and Sex (ft. Fantasia)
ファンテイジアの参加は注目に決まってる!この共演はなんか異色、ミディアムなところを地で這いそうなジョーに、キュンキュンときめきと荒げのファンテイジア。でも、この緩すぎるメロディとサウンドに、ジョーがもっていっちゃてる印象。これはライヴで観たいなぁ
8. Sexy
セクシー最前線、でもエロくなく、淡々と奏で、音を試すように進行。彼ならではの持論、訴求
9. More
じっくり展開、ゆったりしてる。もっと揺らめいても良かったけど。ファルセットはご機嫌にエロ世界。こういうの待ってた
10. Mary Jane
スロウ連続、愛の世界をめっこり。エッジきいてるけど、それはサウンド勝ち。ギターが良い味出してます
11. 1 To 1 Ratio (ft. Too $hort)
ちょっとサウンドアップで、楽しい跳躍を。揺れて、ダンスして、呟いて。ストリングスの流れも、なかなか。ピアノも美に貢献
12. Double Back
ラストはタイトル曲、でも地味なステップ。隙なしのリズムで、低域に特化して、どこか切ない、でも美しさがあって儚いエンド

計48分、相変わらずのメロウで素晴らしいサウンドを届けてくれました。シングル的な要素は薄目で、アルバム全体で表現するジョーの世界観。今回も挑戦あれ、しっかり評価されるに値する内容。ジャケにあるような裸でキューーーンってなる感じ、なんか伝わる、うんうん。

Doubleback Evolution of R&BDoubleback Evolution of R&B [CD]
アーティスト:Joe
商標:Massenburg Media
(2013-07-02)