2008年にリリースされたカーティス・メイフィールドとインプレッションズ(カーティス期)の映像をふんだんに収録したユニヴァーサルからリリースされたDVD。なんとも180分のボリューム!買ってはあったんだけど、ボリューム凄すぎて実は5年間ラックで眠ってました。ようやく、避暑の映像堪能タイムとしたいと思い鑑賞。ブックレットも充実、ボーナスも充実!進み方として歌唱シーンだけが続くのではなく、本人・ゆかりのあるスタッフやシンガーや親族がインタビューに答えるシーンを挟みながら。1. It's All Right 1965
オープニングはダイジェスト的。それを超えて、各種インタビュースタート。これが結構長いので案外大変、字幕は5ヶ国語対応なので助かります。英語にて。さて、10分経ってカラー映像にて。後ろには松の木(笑)。3人組、ゆったり歌う、まるでドゥーワップのよう。ちゃんと歌ってるぽいね、なんかほのぼのするソウル
2. Woman's Got Soul 1965
積み上げられた建木材(?)の上で歌う、地味な淡々としたソウル。奥で鳴るピアノは何気にツボ。淡々と歌うグループ
3. I Need You 1965
スウィング系の心地よいミディアムスロウだけど、エキストラは結構ノリノリで笑えます。ムーディ、3人は2つのお立ち台でジェントルに。色黒映像でかなり古さを感じるなぁ
4. People Get Ready 1965
3人でボートに乗ってデート気分?笑 波止場が似合ってくるようなしっぽりバラード。名曲のイメージ映像がコレとは、苦笑
5. Meeting Over Yonder 1965
ズンドコ節のようなイントロを受けて、白人女性ダンサーがうきうきに盛り上げますが、実際の歌はもうちょっとしっぽりしたイメージなのですが
6. We're A Winner / Amen 1968
カーティスはエレキギター演奏しながら歌唱、すでにこの時にはこんな編成だったんだね。ムーディ、でも客がかなり地味に聞いてて温度差。途中から手拍子させるけど、これも強引な印象(笑)。これはかなり映像クオリティは高いです!!!
7. This Is My Country 1970
Clifton Davis 紹介の後ろで歌唱、なんか面白い演出。カーティスがしっかり映りません・・・でも、貴重な記録
8. Choice Of Colors 1969
3人のアップ動画での紬、カーティスはジャガー横田のダンナ、一人はイケメン司会者ってな感じかな、もう一人はゴリさんって感じがよく伝わります。清々しいミディアムスロー
9. Check Out Your Mind 1970
チープな舞台で、結構ソウルフルなサウンド・歌唱。意外に彼らはフリ合わせるところもあったりするんだね
10. (Don’t Worry) If There's A Hell Below, We're All Going To Go 1970
ココからはカーティスのソロ。当時の警察・アメリカ・白人社会に物申す的なイントロ映像、これはPV的に制作されたのかな。外の映像が延々、興味深いには変わらないんだけど。カーティスの歩く後姿だけは長い尺
11. Keep On Keeping On 1972
バンドとニューソウルの披露。貴重だし、何より今にも通ずる素晴らしい演奏、音加減もなかなか。柔らかい流れが、後半はエッジ立ってくるあたりも燃えてくる!
12. We Got To Have Peace 1972
続けて同じシーンにて。ドラム、ベース、パーカッション、演奏自体がうねっててカッコイイんだよなぁ。そこに色あせないファルセットのカーティスで悶絶
13. We The People Who Are Darker Than Blue / Give Me Your Love 1972
バンドは当時こんな感じのままだったのかな。それで映画みたいな撮影のされ方。途中日常の風景なんかも入れ込まれたり、なんか凝ってる
14. Superfly 1972
ライヴより。客も嬉しそうにスウィング、光が反射しまくってて見にくい部分あるんだけど、この曲が盛り上がらないワケが無い。ゆったり〜
15. Freddie's Dead 1972
そのまま盛り上がり曲継続、
16. Pusherman 1972
ここまでインタビュー長かったー。ライヴ再来、これも絶好調に盛り上がるね。画質はそこそこだけど、臨場感はバッチリ
17. Eddie You Should Know Better 1973
スタジオに戻ってメロウ、カーティスにクローズアップしての映像カット。それにしても唯一無二なシンガーだなぁと痛感
18. Future Shock 1973
ファルセットな尾崎紀世彦って感じ、キンピカなステージでバンド無しに歌うカーティス。まるでカラオケ大会なんだけど、ファルセット過ぎて次元が違う
19. The Makings Of You 1970
DVDラストを飾るしっとりバラード、映像の質はまずまず。ファルセットながら迫るものがあるなぁ
※ここまでレビュー書いて知りましたが、単体で曲を観ていくことも可能だったみたい・・更には音源としても聴けるみたいなんだけど、そこは手こずり。というのもJukebox になってて、曲を選ぶとクレジットがなくなってくけど、肝心の曲が流れてこない。ま、イイヤ
<Bonus>
1. Move On Up 1972
ドイツのTVで放送された音源みたい。背景映像はオーヴァーダブ、疾走感あっていいっすね!!途中ムリにインタビュー入れたり、斬新なんだけど貴重!!
2. Mighty Mighty (Spade And Whitey) 1972
ファルセット快調、同じバックで歌い続けます。とにかく演奏が楽しい
3. We're A Winner 1972
まだまだ続くスタジオライヴ。演奏人の迫力が素晴らしい!素晴らしい進行。カーティスの歌いっぷりもなかなか
4. We The People Who Are Darker Than Blue 1972
訴求度高くなったなぁ、しんみり。でも、ネオソウル的な音。緩急が素晴らしい。途中結構メッセージ字幕(?)入りまくり
5. Freddie's Dead 1973
画質はよくないけど、一球入魂的なパワーが素晴らしい。カーティスならではの演出
実際は本編130分、ボーナス映像が20分でした。とにかくおなか一杯。素晴らしき功績、実際は1974年以降のカーティスももっと拝んでみたいんだけど、相当に権利を超えて頑張って網羅してくれたDVDと思って止みません。カーティスの魅力を知るには、持っておきたいメディアでしょうね。
<過去レビュー>
1968年 We're Winner The Impressions
1971年 Roots
1973年 Back To The World
1973年 Preacher Man The Impressions (without Curtis Mayfield)
1977年 Never Say You Can't Survive
1978年 Do It All Night
1979年 Heartbeat
1988年 Live at Ronnie Scott's (CD)
1988年 Live at Ronnie Scott's (DVD)
1990年 Superfly 1990 (ft. Ice-T)
1999年 Move On Up : The Singles Anthology 1970-90
Movin on Up: Music & Message of Curtis Mayfield [DVD] [Import] [DVD]出演:Fred Cash
出版:Hip-O Records
(2008-05-06)