10102661960年代から活躍するドラマー、ノーマン・コナーズ。夏を涼しくしてくれそうなソウル・ジャズフュージョン作品を。彼の代表曲と言えば1975年「You Are My Starship」だと思いますが、それ以前の作品もなかなかコアに評判は高いよう。それでいて、彼のオリジナルはなかなかCD化が進んでいないのは勿体ない、いずれCD化は難しくなさそうだけど、今日は久々にメジャーから離れて、大人の夢寝見ミュージックを。

1. Revelation
初っ端9分、ブラックミュージックのドラマ性に欠かせないフルートなんかも大活躍、更に気の抜けたようで計算されたホーンが、長閑な味わい。シリアスでもっさりした女性コーラス、その裏で微かに盛り上げるコナーズのドラム技絶妙。全体は絶対にゆるい、だけど譜面の無いような煌びやかなストリーム
2. Carlos II
ネオソウル、ニューソウルな奏で有。楽器それぞれが自由に表現、合わせるところは合わせる。でもそれぞれが出番を待って、これぞという結集に
3. Drums Around The World
ヴォーカルもゆったり生身でスウィング、だけど基本パーカッション・ドラムと、リンリンで、リズムは変則。漲るっパワーを民族テイストで
4. Love From The Sun
B面、絶妙なスロウ。複式で包み込むようなドッシリした女性ヴォーカル、なのに中盤からはどこか余裕のビートに変化。ジャケにあるような太陽と神秘、そんな中から魔法のように浮かぶ恋って感じかな。途中から天に昇るような感触も、難易度高い解釈


5. Kumakucha (The Sun Has Risen)
上質サンバ風、音のぶつかり合い。心地よい地点で保持するレアグルーヴ。だけど後半になるに連れ、若干エスカレート。ホーンの個性が荒げ、ドラムもそれに応じて的確に新たな刻み
6. Holy Waters
ラストは、このアルバムだからこその音でフィナーレ。ヴォーカルは中域で実力派の爽快・ブルーノート風。夕焼けホーン、夜を喜ぶドラムとベース。大人なアモーレ


6曲・41分ほど。ジャズとレアグルーヴ、そしてソウルの匂いも少々。全体的にはオシャレ。40年前の作品だなんて感じさせないパワー、クリエイティヴが詰まってました。これは高値なのも納得だけど、CD化されたら話題になるだろうなぁ。月1くらいしか登場しませんが、今日は自分的にはマニアックに。

↓↓↓ タイトル曲はベストにも収録されてたりします↓↓↓

Best ofBest of [CD]
アーティスト:Norman Connors
出版:Buddha
(2001-11-20)

Best of Norman Connors & FriendsBest of Norman Connors & Friends [CD]
アーティスト:Norman Connors
出版:Capitol
(1997-08-26)