PS浜田麻里、日本語オリジナルアルバムとしては3年振り(間に海外作品、ベスト有り)、オリコンでは2位を記録。今日なんで彼女を取り上げたかというのは(国内アーティストを3日間連続!)、本日超久々に彼女が民放歌番組に出るというじゃないですか!きっと「Return To Myself」を歌うと思いますが、きっと過去の人と世の中の人が思ってる中でも、パフォーマンス圧巻できっと再評価されると思うとゾクゾク。それくらいに彼女は今尚スーパーヴォーカル、アルバムクオリティも抜群。そんな彼女の作品で最も聴いたのは、本作だったと思います。とにかく高校生の頃の自分に、凄い日本人クオリティと思ってリピート中毒にさせてくれたのです。ジャケだけでは分からない凄み!

1. Luna Sympathy
探るようにスタートする、迷い・薄さ・陰り。ほんのりヴォーカルがベース、でも艶やかな煌めきは随所に
2. Hey Mr.Broken Heart
1stシングル、オリコン13位を記録。個人的に、この曲は名曲だと思うなぁ。ポップなブリティッシュ・アコースティック。メロディも分かりやすいけど、サビの高らかなヴォーカルは秀逸


3. Crazy Love
この頃って、敢えて元来のメタルじゃないんだけど、疾走感あるロックで自然に楽しく聴かせてくれるのは彼女ならではの商業!眩しすぎずしんなり
4. Indian Summer
春前の冬にリリースされたのに夏曲が多かったのも面白いなぁと(レーベルとバチバチ?)、しっとり丁寧に歌うアコースティックバラード、詩も含め切ないんだけど、それを助長させるような女神のようなヴォーカル、素晴らしい
5. Love Forever
洋楽のような響きが自然に備わってるミディアム、サビの流れと揺らめき具合が絶妙
6. Anemos
テイストとしては火曜サスペンス劇場のエンディング、でもそれ以上に暗いし、重たいし、だけど清涼感があるんだよね。その狭間が何とも言えない旨みスロウバラード
7. Antique
2ndシングル、オリコン78位を記録。艶って言葉が似合うなぁ、凛としてて分かりやすいメロディラインなんだけど、とにかく妖艶なんです。メッセージ性とメロディの連動がバッチリ


8. Distace (Lost in Love)
丸みのある曲の流れ、セクシーで、秘密いっぱいの中で恋を歌うっていうのかなぁ。包容力全面に、麗しさ全体で表現
9. Long Long Way From Home
人類愛っていうのかなぁ、なんか一般的に愛されそうな曲。面白い入りの曲だけど、自然に楽しめるメロディ・詩・ヴォーカル
10. Be Yourself
ヴォーカルが鮮明に聴けるバラード、訴求が素晴らしいなぁ。とにかく訴えかける歌と詩、感情が彼女ならでは
11. Umbrella
バラードと思いきやポップ、これは良い意味で裏切られる感じかも。ポップで手拍子、彼女が世界観を踏まえて敢えて録音した感じかな。なんか虚像とまでは言い過ぎだけど、出来上がりすぎかも
12. Can't get you close enough
全編英語詞、こういうのも彼女には似合う。しっとりバラード、落ち着いた演奏は凄くうれしいし、体内に健やかに入ってくるよう
13. Soleil
ラストは控えめ太陽、もうバブル期ボディコンなんて重ならないくらいの素を大事にしたようなバラード。素敵なまとまりあるエンド

13曲・67分、力作!改めてじっくり聴くと発見もあり。でも、近年のヘビメタ復活を知ってると、コンセプトアルバムとして作ってる感が強くなるなぁ。ただ、こういう風に音楽界で対峙してくれると、分かりやすくメジャーの格の違いを示してくれるようで、これはこれでアリ!

<過去レビュー>
1994年 All My Heart Mari Hamada 名義
2012年 Legenda
2012年 Legenda Tour Final @ Tokyo Nakano-Sunplaza

PersonaPersona [CD]
アーティスト:浜田麻里
出版:MCAビクター
(1996-03-11)