51s9wOKsaIL__SL160_グラディス・ナイト&ザ・ピップス、デビューから5年で3作目・Soul Records に移籍第1弾でアルバムとしては初チャートインとなるR&B12位・POP60位を記録。邦題、誰もが愛を求めてる。今後リイシューで1000円で入手できるようになりますが、自分は翌年の次回作『Feelin' Bluesy』との2in1にて購入。2006年に、お得な2in1シリーズは計5枚リリースされ、全部購入したものの、、、全然聴いてなかった。当時あるある、買って満足。最近は購入量が落ちていることもあり、ようやく聴き直すタイミングにて。

1. Everybody Needs Love
3rdシングル、R&B3位・POP39位を記録。The Temptations カヴァー。当時23歳のグラディス、ハスキーに腹式に、技術もなかなか。うっとりしてしまうようなミディアムスロウ、惹きこむ力凄い、ピップスはあくまでも立役者、全然前に来ないのも好感


2. I'll Be Standing by
Asford & Simpson 作、全体的には控え目なんだけど、レコーディング的に裏手に回したグラディスの高域が溌剌としてて聴きごたえ。彼女の魅力はこういった力強さ何より
3. Since I've Lost You
ピップスの余裕のコーラスワークは辿ると面白い息遣い、グラディスも映画のワンシーンのような語り歌い。サウンドはモータウン風のシャララン系、ヴォーカルはアレサを追随?程よく跳ねるピアノに、少々気合が空回ったくらいに天真爛漫に勝負。ガヤガヤしたり、ホーンやオルガンだったり、音が凝ってて個人的には好き。当時にしては遊んでるサウンド
4. I Heard It Through the Grapevine
4thシングル、R&B1位・POP2位を記録。Marvin Gaye ヒットにて有名、同年のカヴァー。


5. You Don't Love Me No More
息遣いが緊張感、ストリングスの震える具合が当時ならではの録音環境。シンセ(?)の煌めきが独特。コーラスは目立たず、グラディスのフックでリード
6. Ain't No Sun Since You've Been Gone
結構勢いあって進行するたくましい印象、Tina Turner 的というか声やドスが似まくり!ソウルアプローチよりも荒ぶってるなぁと
7. Take Me in Your Arms and Love Me
2ndシングル、POP98位を記録。時に弱々しいような声を出すのはDionne Warwick 的というか、健やかさ。だけど、血は騒ぐのか発する気合は隠せないー


8. He's My Kind of Fellow
楽しくポップに歌いつつも、サウンドとマッチした流れでなかなか。ただ、メロディに忠実に歌うのは好きじゃなさそうなグラディス、そんなはみ出し具合がイイネ
9. Yes I'm Ready
Barbara Mason カヴァー、なるべく全体的にしっとり歌うのが特徴。歌心っていうか取りつかれたように、独自消化してしまう術流石
10. My Bed of Thorns
Smokey Robinson 作。当時ならではの滑るようなバラード、ソウルの醍醐味。飽きさせずに、歌に精神注力で伝える若干23歳。やっぱずば抜けてる
11. Do You Love Me Just a Little, Honey
しっとり、なんか23歳が歌う曲じゃないなぁ。それもヴォーカルも、年季入ってるように聴こえちゃう。でも背伸びしてる感じじゃなく、力が乗り移ってる…
12. Just Walk in My Shoes
実質1stシングル、POP129位を記録。ドラムの軽快さ、コーラスも素晴らしいオシゴト。ヒットしなかったけど、当時に勢いつけるべく素晴らしき攻勢


12曲・34分、とにかくグラディスの魅力をしっかりパッケージした作品かな。アルバムとして作ったように聴こえないけど、まとまりあるし、いろいろな魅力も感じれたし。ただ、無理あるヴォーカルってのは一部あったけど、それはご愛嬌。それは辛口として、若くして凄い実力だったんだなぁ、それが早めに開花して素晴らしいなぁと。語り継ぐべく初期の名盤!

Everybody Needs Love / Feeling
Gladys Knight
Universal I.S.
2006-11-02


誰もが愛を求めてる
グラディス・ナイト&ピップス
USMジャパン
2013-10-16


誰もが愛を求めてる(紙ジャケット仕様)
グラディス・ナイト&ピップス
USMジャパン
2012-11-07


Gladys Knight & The Pips
Motown
1992-04-13