41sPTST+27L__SL160_マーチン、恒例のベスト マティーニシリーズの第4弾はオリコン12位を記録。特に、1995年の『Martini 2』はオリコン1位を記録してことからも、80年代のソロ開始時だけでなく、90年代は大人のソウルミュージック・バラードの帝王とてシングルヒットを連発。今回のベストコンセプトは、ラッツ時代から新たにリミックスし直した聴きやすい仕上がり。個人的には、最初に言ってしまうと15曲目の書き下ろし曲がたまらなくズキュンと来て、リリースされてからすでに10年経ちますが、色褪せない大好きなベストだったりするんです。で、最近になって1曲目のプロデュースがマッキーと聴いて、改めて力の入ったベストなんだなぁと知り、今回順に聴いてみたいなぁと。

1. ランナウェイ (Brand New Soul Version)
槙原敬之プロデュース、コーラスも新たに心地よい仕上がり。ストリングスもバッチリ、涼しげ!1曲目としてなかなか、更にソウルファンも気持開放的になれちゃうくらいに、ジャパニーズ・プラウド・シンガー。ホーンもいいよなぁ、って酔いまくり
2. ガラス越しに消えた夏 (Blend Mix 2003)
大沢誉志幸 作!マーチンのソロデビューシングル、新ミックス・そして変わらぬ名バラード(1986年当時オリコン15位)。こういう、じっくり聴かせるアレンジ好きだなぁ。新たな音だけど、マーチンのヴォーカルは若い…ただ、当時から歌は旨すぎ
3. Dry・Dry (Blend Mix 2003)
1988年発表・4枚目のシングル、タイトル連想まんまビールのCMソングより(当時オリコン36位を記録)。結構アグレッシヴで、ストリートも意識してるようで、久保田利伸なんかにも通ずるジャンプアップ。それでいて、正統派なヴォーカルだなぁ
4. Guilty (1991 Re-mix Version)
1988年発表・5枚目のシングル、竹内まりや詩・山下達郎曲。一聴、演歌ぽいギターで始まり、どかディープブルースって感じもするんだけど、繊細なソウルにも。聴けば聴くほど、考えられた音・メロデイだなぁと。ヤマタツのコーラスもさりげなくて、いいなぁ
5. Liberty (Blend Mix 2003)
1987年発表・3枚目のシングル、オリコン64位を記録。全英語詩。まだまだギコチないんだけど、彼の昔からあるソウル愛に感嘆。しっとり良いとこどり、聴き惚れ
6. おやすみロージー -Angel Babyへのオマージュ-
山下達郎もベスト収録しているシングル曲なので、一般的に有名じゃないかな。ほぼ声で仕上がる、ヤマタツ度量のスロウ。そこに、まるでハワイアン・且つオールドソウルのようにしっとり、揺らめくように聴かせるマーティもばっちし
7. ロンリー・チャップリン (with 鈴木聖美
お姉さんとのデュエット、凄い姉弟だよなぁ。カラオケの定番にもなったけど、これはオリジナルでの収録ってのは何か意図があるんだろうね。詩も曲も、日本に在るべくマッタリ歌謡


8. 別れの街
1989年発表・8枚目のシングル、オリコン45位を記録。小田和正プロデュース、マーチンのヴォーカルを分かっての優しくも強いメロディライン。素敵だなぁ、きちんと小田さんコーラスも、なんか時代錯誤
9. FIRST LOVE
1991年発表・13枚目のシングル、オリコン32位を記録。これも小田和正プロデュース、ビールのCM曲。マーチンってビールのイメージかぁ。でも、分からなくもない(笑)。小田さんのメロデイばりばり、詩も。季節感しなやかに、いいなぁ、こういう青春ソウルポップ
10. もう涙はいらない (Blend Mix 2003)
1992年発表・15枚目のシングル、オリコン8位を記録・56万枚を記録。これを機にシングルヒット連発、ドラマ主題歌。当時小6の自分は、チャート常連になる彼の良さが分からなかったんだけど(爆)、今は相当にワカル、アダコン枠
11. 恋人 (Blend Mix 2003)
1993年発表・16枚目のシングル、オリコン8位を記録・43万枚を記録(前曲に続き、歴代売上2位)。日本ならではの歌わされてる感あるんだけど、今はもうそんなのどうでもいいや。彼の重要なターニングの曲
12. 渋谷で5時 (with 菊池桃子
1994年発表・17枚目のシングル、オリコン9位を記録した「違う、そうじゃない」のカップリング。でも、その後、松田聖子・中山美穂等との共演もあって、CWの方が有名かも。ロンリーチャップリンに次ぐ、デュエットアピール成功!菊池桃子ってのも、凄い引き出し


13. 夢で逢えたら (Solo Version) (Blend Mix 2003)
ラッツ時代の名バラード、同名TV番組もあったくらいだしね。ソロでも、彼がうまく自分のものにしちゃってて素晴らしき
14. きみがきみであるために (Blend Mix 2003)
1997年の22枚目のシングル、オリコン14位を記録。ジョー・リノイエ プロデュース(武富士のCM曲で有名でした)。一般的な歌謡ながら、サビで訴求しまくるバラードとしては走りじゃないかな、個人的にヴォーカルの厚みが好き
15. Dear Tears
アルバム唯一の書き下ろし、実は今回知ったんだけど2ndアルバム同名曲、当時はタイトル曲作ってなかったみたいだけど。とにかくこれは、前曲を超えるくらいに悶絶メッセージ・歌心・歌の実力が半端無さ過ぎる。60分、ずっとこれを聴いてられます、円熟って凄いなぁ、泣けます

<Bonus>
16. END OF THE ROAD
Boyz ll Men カヴァー、彼のソウル愛がオマケながら、真摯に響くアカペラ風バラード

16曲・73分、YouTube で全然Blend ヴァージョン出てこなかったんで興味ある方は是非お手にとって見てください。個人的にというか、これは抜け目ないバラード・オブ・ベスト。これは10年経っても、聴きまくってしまう・酔いのために置いておきたいベスト。これは更に10年経っても大事にするだろうなぁ。素敵な名曲集、そして進化もあり。お勧めしまくります!

<過去レビュー>
2001年 Soul Legend

Martini Blend
鈴木雅之
ERJ
2009-09-02

Martini Blend
鈴木雅之
EPICレコード
2003-03-19