616qQGOia-L__SL160_ダイアナ・ロス、マイケル・ジャクソン、それぞれ翌年には大ヒットソロ作を誕生させますが、その前に1975年のミュージカルの映画化に両主演。なんとも、ダイアナは可愛い役ですが、マイケルはカカシ役、コミカルだけど扱い的にには後の活躍を踏まえると考えられないのでレア。このDVDは何度もリイシューされてきて、自分もようやく最近見たんだけど、あんま惹かれず…、なんだろ、退屈というか。でも、改めていつか見たときにはそちらをレビューしたいですが、今回はDVDよりも先に買ったはずの2CDを。26曲も入ってるので当初はデラックス盤と思いきや、オリジナルから2枚組LPの80分近くのボリュームだったらしい(R&B33位・POP40位を記録)。個人的には、若きルーサーも参加していたようで、聴きどころあれこれ出てきそうでワクワク。ダイアナ、マイケルの歌唱曲も結構収録しているので聴き応えありかな?

<Disc.1>
1. Main Title (Overture, Part One) (Instrumental)
オープニングは探るようで静かな入り。まさにミュージカル、クラシックの王道オーヴァーチェア2分半
2. Overture (Part Two) (Instrumental)
ハーモニカでメロディライン、まだまだしんみりな印象2分
3. The Feeling That We Have Theresa Merritt & Chorus
Quincy Jones, Asford & Simpson 作、数々の映画に出演してきた女優セレサ・メリット、腹式で演じる感がブラックナイズで好きかな
4. Can I Go On? Diana Ross
夢の中に彷徨うに、そっとそっと歌われる短編2分弱。ダイアナはこういう世界観に簡単に染められるなぁと
5. Glinda's Theme (Instrumental)
銀河のように、ストリングスが上手く仕立てる1分
6. He's the Wizard Thelma Carpenter & Chorus
テルマ・カーペンターが、堂々とも、茶化した感じでほのぼの歌う正にミュージカル定番風
7. Soon as I Get Home / Home Diana Ross
多くのクラシックメンバーを元に、そよかに、清廉と歌い継ぐメドレー。特に後曲はサントラ最後の曲としても飾られるので、中盤の重要曲垣間見れる感じ
8. You Can't Win Michael Jackson
2ndシングル、R&B42位・POP81位を記録。当時のJacksons の魅力に近いファンク・爽快なナンバー。マイケルの若さ・弾けも気持ち良い


9. Ease on Down the Road #1 Diana Ross & Michael Jackson
1stシングル、R&B17位・POP41位を記録。サウンドは探るようで、入りのマイケルの演じる遊びも楽しいんだけど、特にダイアナと楽しくデュエットする様子は正に10歳にも満たない子供のよう。とにかく子供曲のように、楽しくワウワウ


10. What Would I Do If I Could Feel? Nipsey Russell
ニプシー・ラッセル、男性ヴォーカル。語るように歌う、ジャズのようでブルースのようなマッタリ曲
11. Slide Some Oil to Me Nipsey Russell
続いて同じシンガー、歌い方は大きく変わり、大きなジェスチャーで歌われるようで、どこかダラシナイような歌唱はほのぼの
12. Ease on Down the Road #2 Diana Ross, Michael Jackson & Nipsey Russell
テーマ曲扱い?これは1分半くらいなんだけど、前半を抜ければサビの繰り返し、マイケルファンとしては貴重な素材
13. I'm a Mean Ole Lion Ted Ross
テッド・ロスによる、ファンク・ディスコ。映画関係なしに男っぷり発揮の楽しい弾け
14. Ease on Down the Road #3 Diana Ross, Michael Jackson, Nipsey Russell & Ted Ross
前半はしっとりだけど、サビが登場すればポップに!2者も追加で、ガヤガヤした中で展開の1分半
15. Poppy Girls (Instrumental)
Anthony Jackson 作、ラストはフュージョン系ジャズファンクのよう。普通にクールな仕上がり

<Disc.2>
1. Be a Lion Diana Ross, Michael Jackson, Nipsey Russell & Ted Ross
しっとりダイアナ主導で歌われるバラード。ストリングスがとにかく繊細、後半ちょっと3者が登場するけど中でもマイケルの歌唱はここでしか聴けないような高らかとした王道ポップで意外
2. End of the Yellow Brick Road (Instrumental)
エンドと言いつつ、始まりを予感させるほどの美しくもワクワクするようなオーヴァチェア1分
3. Emerald City Sequence
コーラスが面白いくらいに重ねて強靭なポエムを届けて行くような圧な曲。デイスコ期というのもあるけど時代に振り回されただけじゃない7分に亘る壮大な世界観は素晴らしい
4. So You Wanted to See the Wizard Richard Pryor (spoken dialogue)
まるでロックやヒップホップのように、強いインパクトで語られる挿入部。ただ、途中悲しんだり感情をぶちまけるスポークン・ダイアログ、これが映画のサントラだったことを痛感する一場面に
5. Is This What Feeling Gets? (Dorothy's Theme) Diana
Ross

Asford & Simpson 作、透明感あるサウンドにメロディ。でも、途中感情の振れ幅が乱れたりするのも、自然でイイ
6. Don't Nobody Bring Me No Bad News Mabel King & Chorus
メベル・キング、とにかくアッパーに激しく歌われるんだけど曲調的にソウルの真髄。クラシカルにポップに楽しく堪能
7. A Brand New Day Diana Ross, Michael Jackson, Nipsey Russell, Ted Ross & Chorus
アルバムのハイライトのひとつ、3rdシングル、何とLuther Vandross 作!メンバー総出で楽しく歌い上げ、テンポも絶好調。ルーサーが大げさに作ったような感じだけど、これをマイケルが歌ってるのも個人的にツボ。コーラスも壮大、ミュージカル映画の最高なパーツ


8. Believe in Yourself (Dorothy) Diana Ross
個人的に、この曲は70年代後半のブラックムービーのバラードとしても秀逸だし、2000年になってから個人的に好きなアレサが、ライヴエンディングで必ず歌うようになっていた頃、そこで知った歌力とクロスオーヴァーします。名曲だなぁと、オリジナルはしっとりしてるけど、アレサにはソウルだったんだよなぁ
 

9. The Good Witch Glinda (Instrumental)
しっとりとオマケ、宇宙に戻っていくような1分。似たようなインタールードあったね、本サントラに
10. Believe in Yourself (Reprise) Lena Horne
なんとリプライズはリナ・ホーン担当、尺はほぼ変わらず。実直な曲だよなぁ、鬼気迫るような歌唱にも魅力
11. Home Diana Ross
ラストは、ストリングスをベースに囁くようなバラードを。でも最後は爆発的に力強く、こぶし握りしめる感じ。でも超ラストはしっとりストリングスで

26曲・80分程。思い入れない割に、ダイアナ、ルーサー、マイケル(後の大ヒットでのクインシーなんかも参加)ってのがヤバイ。貴重なメンツ、この年じゃなかったら実現しなかったような作品。サントラとしては満点ではないと思うけど、嬉しい素材たんまり。1枚のCDに収録して廉価売りしてくれた方がうれしいんだけど、なんでだろ?

The Wiz: Original Soundtrack (1978 Film)
Original Soundrack
Mca
1997-07-29


The Wiz [DVD] [Import]
Diana Ross
Universal
2004-07-26


ウィズ [DVD]
ダイアナ・ロス
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
2004-09-29

ウィズ [DVD]
ダイアナ・ロス
ジェネオン・ユニバーサル
2011-12-02