think1980アレサ・フランクリンの1980年の再録ヴァージョン「Think」が、今GU のTV CM で使われることで話題になっている模様。ということで、この曲について、色々まとめてみたく思います。詩曲は、アレサと、当時の夫 Ted White 共作。プロデュースは、アトランティックの重鎮 Jerry Wexler

オリジナルは1968年のアトランティックでの4作目『Aretha Now』(彼女の歴代最大となるR&B1位17週を記録したモンスター作)に収録、その1曲目を飾っていました。シングルとしても先行カットされ、R&B1位(3週)・POP7位を記録。オリジナルヴァージョンは、軽快でありつつ、相当に高音が伸びやかに冴えわたりつつ、2分程であっさりまとめあげた怪力!特に、この曲は約1ヶ月前に、Martin Luther King が殺されたこともあり、人権運動に協力していたアレサにとっては、何とも言えないパワーをぶつけざるを得ない曲だったと言えるはずです。でも、この曲、なんでかここ数年ずっとダイコクドラッグで流れまくってるんですよね、それもどこの店舗でも。気になる人には気になる曲として掲げられていると思います(笑)。


アレサ・ナウ
アレサ・フランクリン
ワーナーミュージック・ジャパン
2013-03-20

Aretha Now
Aretha Franklin
Atlantic / Wea
1993-07-14




アレサは1968年のグラミー賞から8年連続でR&B女性パフォーマンスを受賞する等、当時のアイコンでしたが、1970年代後半になると、当時のディスコな音に負けて、チャートに入りにくく…。でも、1980年のArista 移籍前に誘いを受けていた“Blues Brothers”に映画初出演、その役所は食堂のオカミサン。そこでは、旦那の行動に怒りをぶちまけ、オリジナル以上に軽快ポップに歌い上げた、ややゴージャスアレンジ。ただ、今までの華やメッセージ性っていうよりも、庶民派って様相がギャグに感じてしまった当時のリスナーは多かったんじゃないかな(それでも、数年後には再ブレイクを果たし“ソウルの女王”の称号を完全に掌握)。こちらのヴァージョンが、今GUで流れているヴァージョンとなります。このヴァージョンは、アレサのコンピ・ベストには一切未収録だと思います。なので、このヴァージョンを聴くには、ブルース・ブラザーズの関連CDを買うべし。
 

<下記2リンク、2013/11/23更新>
 

Blues Brothers
Various Artists
Atlantic / Wea
1990-10-25

The Blues Brothers
Blues Brothers
Atlantic / Wea
1995-10-27




そして、アレサが珍しく、自身の作品にてセルフカヴァーもしています。1989年『Through The Storm』のアルバム曲として「Think (1989)」。当時、5年内にアレサの父・兄・妹と相次いで亡くし、このアルバム自体のゲストは多彩だったものの(James Brown, Whitney Houston, Elton John, The Four Tops, Kenny G)、どこか精彩に欠いているような内容なんです。なので、この新たなヴァージョンは、語り継がれることなく…という印象です。微妙に、このヴァージョンはPVも用意されてるんですけどね…。


愛の嵐
アレサ・フランクリン
BMGビクター
1994-04-21

愛の嵐(紙ジャケット仕様)
アレサ・フランクリン
BMG JAPAN
2007-12-19



アレサの曲がCMで流れるの自体、日本では久々。確か、アレサの書き下ろし曲「Never Gonna Break My Faith (with Mary J. Blige)」が主題歌となった映画“Bobby”で2006年くらいにCMでチラッと耳にしたことはありましたが、プロモーションCM、企業CM含めて機会はほぼ無かったはず。アメリカでは、CM用書き下ろしなんかも含めて常連ですが、アレサの来日が今日まで無いためか、日本ではなかなか認知ないまま。それでも、今回CMに起用されたことで結構日本で話題になっているのが嬉しい限りです!