51hkn29VxVL__SL160_ジャネル・モネイ、前作から約3年半振りとなる2ndは、前回よりも大幅にランクを上げて大ブレイクとなるR&B2位・POP5位を記録。2007年にリリースしたインディーズ盤を“Suite I (The Chase)”と位置づけことから始まり、前デビュー作を"Suit ll" "Suite lll" の前半・後半の2部展開と位置づけ、今回は前半10曲を"Suite IV"、更に後半9曲を"Suite V" と位置づけ。いつまで、これを保持するか分からないけど、彼女のスタンスは昔からの流れを歩みのように繋げていく面白い趣向。今回は明らかに前回よりもパワーアップ!ゲストも前回以上に多彩!特に、プリンスとエリカ・バドゥでしょう!!

1. Suite IV Electric Overture
007のように、それよりもシリアス気味にスタートのちょっと不穏も感じる70年代風1分半
2. Givin Em What They Love (ft. Prince)
殿下のゴリゴリファンクじゃなくて、ほんとスイートなんだけど。でも、殿下ならではのコーラスが色味様々に出まくってて、変態さもバッチシ。ジャネルは高らかに歌い上げて、殿下との混ざりに信頼感


3. Q.U.E.E.N. (ft. Erykah Badu)
1stシングル、R&B47位を記録。曲調がとにかく元気にアッパー。その融合を避けるかのように、クールダウン部を拭うようにシッポリヴォーカルにて。対照的で面白ー


4. Electric Lady (with Solange)
タイトル曲。ゲスト連発。ここは相性というか、似た溌剌のブツカリ。キャッチーに、煌めき抜群に飛ばして、R&Bのノリが際立って弾け
5. Good Morning Midnight (Interlude)
レディオインタールード(仮)、ベースラインがワクワク。とにかく後にアゲに繋がる元気なモーニン
6. PrimeTime (ft. Miguel)
3rdシングル。しかーし、ミゲル登場だからか、急にシレーっとした静かなスロウに。インタールードとの繋ぎ斬新。爽快に歌うジェル・しっぽりミゲルの相性、旬だなぁって感想止り


7. We Were Rock & Roll
ロックとは全く異なる、疾走気味のポップ。やっぱヴォーカルがビヨンセに似てる…。とにかく透き通って、勇ましい!でも、うまい具合にブレーキがあるのが彼女との差別化かな
8. The Chrome Shoppe (Interlude)
深夜ラジオ(仮)、でも外野はガヤガヤで楽しそう。インタールード
9. Dance Apocalyptic
2ndシングル。キュートなワクワクビート、サウンド。遊びまくってるなぁ、、、確かに可愛いんだけど、完全に小中学生の人気を狙ったって印象にも


10. Look Into My Eyes
透明感あるヴォーカルが魅惑。スロウで、泳いでいるっていうか、妖艶な横乗りに新たな彼女のエッセンス発見。でも2分ちょっとで、次の章へ

11. Suite V Electric Overture
60年代ソウル・ロック、両方を掛け持ったような心地よい展開。音はホーン多用でワクワク高まり
12. It's Code
大人さで勝負、クールなんだけど、敢えて正統派で歌おうとしているようなワザとらしさが賛否かも?!
13. Ghetto Woman
ゲットーさ無し、とにかくテーマに対して新たな着眼で曲を創作してる意欲がうかがえるなぁ。キラキラしてるし、クールだし、未来の女性像って感じなのかな
14. Our Favorite Fugitive (Interlude)
ラジオでの掛け合い、ここまでインタールード必要かなぁと思うくらい言葉畳みかけ
15. Victory
しなやかに、表現の細かさが個人的なツボ。結構ミニマムに技巧操ってるなぁと。高音に耳奪われがちだけど、結構なテクニシャン
16. Can't Live Without Your Love
悲しさあれ、Toni Braxton のように上目で歌うような大人さもあり、やっぱりビヨンセのようにクリアさもあって、しんみりクールってのが似合うかな
17. Sally Ride
敢えてモヤがかったようなサビ・コーラスが教会風?仁王立ちも似合うような艶もあるんだけど、全体的にはシリアス
18. Dorothy Dandridge Eyes (ft. Esperanza Spalding)
セクシー・ロックも似合うエスペランザの語りラップは追い打ちで、クールさを演出。後半唯一の客演曲ながら、こここらでの登場だけでしっかり色味増しました
19. What An Experience
ラストは、涼しげで全てを巻き込んで感動を与えるバラード。纏まり過ぎてるかもしれないけど、かなり技術試されてきたので、これくらいが案外心地よい着地だったのかもね

19曲・67分、ターゲット盤は4曲追加の83分ってことだけど1枚に収まってるんでしょうかね(国内盤は前述の最初2曲を追加収録の計77分)。個人的には、ターゲット盤のJackson5カヴァー「I Want You Back」は気になりますが、まずはスイートの世界観はしっかり今回も堪能できて満足。二番煎じが薄いので、ジャネルの創作力と声での魅力にしっかり焼きつけられました。最初は奇抜なビジュアルだった彼女のインパクトばっか目がいっちゃったけど、今回で更にイメージが変わって、凛とテクニシャン。

<過去レビュー>
2010年 The Archandroid

Electric Lady
Janelle Monae
Bad Boy
2013-09-10

The Electric Lady (+ 4 Bonus Tracks)
Janelle Monae
Atlantic
2013-10-01

Janelle Monae ジャネルモネイ
Atlantic
2013-09-12

ジャネール・モネイ
ワーナーミュージック・ジャパン
2013-09-18