2001560当時から現在に至るまで、認知の深いソウルシンガー5組によるライヴ盤。当時、このようなニューポートでのライヴLPってのは出てましたが、本盤は一切CD化されておらず。個人的にはアレサの参加が必見なのですが、スティーヴィとダニー1曲ずつ、更にレイとステイプル・シンガーズは2曲ずつと、良いとこ取りのソウル体験!当時Curtis Mayfield, Gladys Knight等が参加した『The First Annual Benefit For The Congressional Black Caucus War』だったり、Eddie Floyd、The Emotions、The Staple Singers、William Bell、Carla Thomas、Luther Ingram 等が参加した『Wattstax』 だったり、ソウルの大イベントが次々開催されてはライヴ盤になることもあった時代。

A1. Every Saturday Night Ray Charles
ミディアムで、力強さも抑揚も、コーラスもピアノも、絶妙に弾けてます!歓声も素敵
A2. Brand New Me ArethaFranklin
アレサのアルバム曲ながら、当時ライヴで得意としていた曲で、観客の手拍子含め、心地よいスムースなソウルに。力強さも随所に、余裕の女王貫録
A3. Just A Man Ray Charles
再びレイ、物悲しげなピアノの叩きに、切ないレイのヴォーカル。自然な高域のヴォーカルは憂いそのもの、生だからこその臨場感凄い
A4. You Gonna Make Me Cry Staple Singers
腹式オッカナイ位に歌を溜めて発して、まるで獅子のよう。でも、スロウな中での探りのようで、これはゴスペルにほぼ近い
B1. Singned, Sealed and Delivered Stevie Wonder
調子は変わって、楽しいメロディラインのソウル。若きスティーヴィ、少し早目のテンポでアドリブ的にフック外しながら飛ばしながら歌唱。これは曲自体の楽しさがあるから強み
B2. Valdez In The Country Danny Hathaway
ダニーが歌うはワウワウなソウル、でも歌唱よりも自身のオルガンの方がパート多く、フュージョン的な感触も。楽しくプレイしているにが伝わる煌めく全体


B3. And The Lord Will Hear Staple Singers
4曲目のゴスペル色強いところから、今度は弾けるファンクソウル。そんな音・ビートでも、Etta James のようにかっ飛ばして料理するメイヴィスは勇ましい!

7曲・31分、あっという間だけど、無駄も隙もない極上の時間。こういうのがレコードに埋まったままになっているのはソウルファンとしても惜しい気がするし、各アーティストのファンにとっても、こういうのがなかなかしっかりした音源で聴けないままなのは悲しいんじゃないかな。どこかリイシューレーベル、検討してくれないかなぁ?!