グラディス・ナイト&ザ・ピップス、コロンビアにおける2年振り・5作目は前作のヒットから大幅に落ち込むこととなるR&B31位・POP126位を記録。これによってか(シングルヒットも振るわず)、コロンビアでの契約は終了。1985年と言えば、アレサ、ディオンヌ、JB含め、大ヒットから遠ざかっていた大御所が相次いで再ブレイクした頃。となると、継続ヒットしていた彼らにおいては転じるキッカケの一つだったのかも?!今回は前作同様に2CDリイシューされたことに伴い、お得感を持って購入。まずは本日は本編から。前作同様、さらっとしたジャケは気になりますが。1. Strivin
シリアス・重たげなミディアムスロウ、聴き応えはなかなか。メロディやアレンジ自体には面白みは少ないけど
2. Keep Givin' Me Love
2ndシングル、R&B31位を記録。暗闇を探るというか、陰が目立つスロウ。新たな施策でのアルバム作りだったと思うけど、惹きこまれる前に勢いが失われた感が否めないかも
3. Just Let Me Love You
まだまだ続く暗黒作戦、アーバンさを出したかったのかもしれないけど、それよりも弾け無さに物足りなさ
4. Life
タイトル曲、スティーヴィみたいにポップにデジタルにクレヴァーな感じになってるんだけど、やっぱ乗りきれてないサウンド・メロディが残念
5. Till I See You Again
3rdシングル、R&B85位を記録。Marvin Morrow, Walter "Bunny" Sigler 作、グラディスの円熟味ヴォーカルが心地よい!これはヒネリが無いので純粋に酔えます!息遣いなんかも大御所ならでは、ピップスも新たな声の抜き方で素敵
6. My Time
1stシングル、R&B16位・POP102位を記録。当時ならではのシンセ・ヴォーカル使い、そこにアーバンなベースライン。乗りはいいんだけど、どこかパンチが薄い。どうしたんだろう?当時のサウンドにはどうもマッチしなかったってのが諸問題
7. Forever
渦めくサウンド、大人びた感じで、個人的には好きなサウンド。でも、似たような歪みが続くと、やっぱり地味な印象は拭えず
8. Do You Wanna Have Some Fun
ストリート感とアーバンさの狭間、グラディスが歌に徹するってよりも時代に食いついてる感じがして、何かが欠如。。ヴォーカルは安定してるのに、もっと何かサウンドで変えられたっぽい
9. Straight Up
もやのかかったような世界観、ゴスペルまではいかないけど、心洗われるようなヒンヤリした全体。音の挿入はあれこれ遊べてる気がするけど、インパクト・完成度は・・
10. Glitter
ラストはSam Dees単独作、彼らの力を総決算して古臭くも、力量と情熱のこもった感動のバラード。これは素晴らしい!サウンドも彼ららしさ復元
10曲・46分、珍しく駄作と思いました。決して曲ごとには悪くはないんだけど、アルバムを通すとどうにもパンチがない。恐らく転換期ならではかもしれないけど、また時代とうまく張りあえてきた彼らだったはずなんだけど、これは流石に落ち度あり。でも、今回のリイシューでのボートラに期待って感じかな。


これさ、いつもの如くまだ聞いてないんだけど、ボートラのボツ曲(?)がよさそうだよね?明日の感想楽しみにしてます。
(…って自分で聴けよって話か。)