41AWoshbCyL__SL500_AA300_アヴィッチのオリジナルとしては初の作品でPOP5位を記録。2007年に18歳でデビュー、コンピレーション作などをリリースするまでに成長したスウェーデン出身のDJだけど、今年Springroove の2メインのうち片方になっていた際には、「こりゃ魅力ないわい」なんて勝手に思ってしまったけど、今年後半のアメリカでの活躍なんかを知ると、あー、先見の目が無かったと思わざるを得ないというか。個人的にはアルバム1曲目のシングルカットに、新たな音の可能性にやられて、ノックアウト状態!

1. Wake Me Up (ft. Aloe Blacc)
1stシングル、POP4位・Dance1位を記録。決して最新サウンドって感じじゃないけど、緩い男性ヴォーカルの起用が絶妙なグルーヴを生みだし、人のキラメキを大きく起してくれるよう。虜になるサビ後の音がイイネ


2. You Make Me
2ndシングル、POP85位を記録。シンセの跳ねにヴォーカルの独特の動き、そのバランスが彼の特徴。結構脱力系


3. Hey Brother
3rdシングル、POP63位を記録。ダンスなのにカントリー色を感じる、哀愁と平原。DJセンスじゃなさそうな手腕が格別


4. Addicted to You (ft. Audra Mae)
ヴォーカルの起用が上手いのも彼の才能。正直、これAdele かと思っちゃった。フォークシンガーならではの歌ツボがダンスに異様にハマり。ただ、意外な感じで2分ちょいで終わって次の曲にバトンタッチ!
5. Dear Boy
なんかクラブで、第2部スタートみたいな印象。ここからはテクノ疾走なので、彼のオリジナリティが分かりそう。でも、女性ヴォーカルを採用して、独特の緩さとポップさも兼ね備え、路線は維持。8分にも及び、幻想的に考えられてて、面白い展開
6. Liar Liar
男性ヴォーカルで荒げると思ったら、ヴァースは可愛らしく、こういう展開も悪くないね。なんかアルバムの流れとして遊んでてイイ
7. Shame On Me
個人的にベースラインのおどけが最高に楽しい!ただのダンスアルバムってよりも、パーティ・ストーリー感覚。シンセも軽めキャッチー
8. Lay Me Down
ファンク的なベースラインに、爽やかにクールな男性ヴォーカル。新しさはないんだけど、音の活き活きした感触がグワングワンと迫ってきてリアル
9. Hope There's Someone
女性ヴォーカルの切ないながらの高らかな昇天、更には急落ヴァースの展開等、難解ながら心地よく刺さる部分も
10. Heart Upon My Sleeve
ラストはしっとり、インスト。と思ったら、ヴォーカルは出ないけど、結構意味深なくらいに刻みを入れてくるハイパーなテクノハウスで、と思ったら急落のピアノ演奏と、抜け目ない

10曲・48分半、1枚丸々聴いてのアヴィッチの世界。とにかく、音自体はそんなに激しく感じなかったのに、展開が計算されてる。更には、ヒットの法則をはずしての、敢えてが多かった気がします。おそらく、当り前で溢れてるダンス界において、疲れてるリスナーも多かったんじゃないかな。そんな気休めにアタック、そんで気持持ってかれた気がします。

トゥルー(初回限定盤)
アヴィーチー
ユニバーサル ミュージック
2014-01-22

True
Avicii
Island
2013-09-12