キャプチャニュー・エディションを脱退した後、1990年に本格的ソロとして3rdをリリースし、その翌年に国内限定でリリースされたリミックス盤。5年振りの新作となった『Johnny Gill』からの曲におけるリミックスで構成(1曲目のみアルバムヴァージョン)。その他は、大ヒットとなった曲のオンパレード、それでいて本作でドカンと旨みを堪能できる各種ミックス、個人的にも8曲目を友人に勧められ購入に至りました。

1. Giving My All To You (LP Version)
国内におけるリカットシングル扱い(日本では5thだったかは分からないけど!?)。アルバムにおいてはしっぽり良い曲として留まっていたかもしれないけど、リミックスEP初っ端と来れば、普通に耳ダンボ。24歳当時、狂おしくも
泣きと抑揚、スムージーで人間臭くて、でも甘くて、たまらんバラード


2. Wrap My Body Tight (12" Remix Version)
4thシングルで、R&B1位・POP84位・Dance48位を記録。Jam & Lewis pro. にて、2分拡張にてちょっと古臭いアレンジがあれこれ前後挿入。ストリート感とスムージーなヴォーカルの本編は旨み変わらず


3. Wrap My Body Tight (House Mix)
8分超の、ちょっとした四つ打ち(テンポは非常に遅め)、ノリ良いR&Bって感じかな。当時、早回りしまくればダンス的にも成ったかもしれないけど…チャートが模している通り、それなりのミックス。こういう緩いダンスと認識すれば問題ない出来
4. Rub You The Right Way (Extended Hype!)
1stシングルで、R&B1位・POP3位・Dance16位を記録(彼最大のヒット)。Jam & Lewis pro. にて、個人的に大好きなメロディ!彼の中でも秀才な曲かと。でも当時のAlexander O'neal なんかにも似てるなぁ。リミックス名のカッコ良さの割に、全然拡張されてないので、ちょい音足しの遊びって感じかな


5. Rub You The Right Way (J.G. Classic)
ストリート感残しつつも、明るきピアノの音色が心地よくブレンド。ちょっとだけイメージとかい離も、リミックスならではかな
6. Fairweather Friend (12" Remix)
3rdシングルで、R&B2位・POP28位・Dance19位を記録。L.A. Reid, Babyface, Daryl Simmons, Kayo pro. で3分以上の拡張、ニュージャックスウィングの心地よさと、自然体に流れて行くヴォーカルの力がタマラン


7. Fairweather Friend (Hard Core Mix)
シャカシャカ、スクラッチやらシンセやら、時代を感じるんだけど、ヴォーカルは変わらぬ甘み。1分半程の拡張に留まりつつ、本編の小細工はうすめなので聴きやすい方
8. My, My, My "Live" (Record Breaking Version)
2ndシングルで、R&B1位・POP10位を記録。最大のハイライトは、彼の甘い甘いバラードがライヴテイクとて、大きく引き伸ばされ、実に17分近く!!!飽きること無しに、24歳の彼はどこまでもウィスパーに、熱くも、甘くも、愛を届ける凄技メロウ


8曲・62分半のボリューム。リミックスEPとしては当時最高峰だったんじゃないかな。リミキサーはそこまでかもしれないけど、結構彼の持ち味と時代がマッチした良い融合。だいたいが2曲ずつミックス、真面目とちょい遊びの交互。そして最後は悶絶でしょうね。埋もれがちかもしれないけど、こういうのは取り上げるべく素敵な作品違い無し!

<過去レビュー>
1985年 Christmas All Over the World New Edition
1993年 Provocative
1997年 Levert, Sweat, Gill LSG
2011年 Still Waiting

ジョニー・ギル
株式会社BMG JAPAN
1991-07-21