51ULLsUMh7L__SL160_パティ・ラベル、1986年に超大ヒットした(R&B・POP1位)Winner In You 以来18年在籍したMCAから離れ、前作から3年半のブレイクを空けてリリースされた新作は何ともDef Jam Classicsからのリリースとなり、彼女にとってキャリア2番目となるPOP18位(+R&B5位はキャリア3番目タイ)を記録!彼女はヴォーカルはかなり認めてられていけど、豪快過ぎてチャートからは毛嫌いされていた印象?今回強靭なバックをつけて、ヒットを手に入れられた幸運な流れ。

1. More Than Material
プロモシングル。パワフルでありつつ、当時のしっとりしたR&Bサウンドをうまくフィットさせたナイスオープニング。コーラスがパティの熱さを醒ましつつも、それでもパティは魅力落ちさせない実に爽快さ
2. It's Time
コーラスの可愛らしさが、今までに無い昇華。アコースティックぽいけど、それを感じさせないくらいにヴォーカルの技巧に耳を傾けられるスロウ。ファルセット・超音波?その辺りの軸を絶えず勝負させてくるあたり極み
3. New Day
1stシングル、R&B36位・POP93位・Dance11位を記録。さっくりした、未来への決意を感じさせるメロウで、ソウルフルで。ただ、メロディインパクトは薄いけど、いじり甲斐はあるせいか、当時リミックスてんこ盛りってな印象が強いです


4. Something More
Gordon Chumbers コーラス参加、 Troy Taylor 作参加。シリアス気味に薄らスロウ。ヴォーカルを抑えつつも、非常に深い部分の根を聴けるようでゾクゾク
5. Sometimes Love
Babyface プロデュース、メロディとコーラスと被ってパティの鮮明さ・個性が見えにくくなっているのが残念。でも、新たなアプローチを求めた結果かな
6. Hear My Cry (ft. Floetry)
フロートリーを迎えた曲はミディアムスロウに、同じフレーズを連呼させる、今までに無い展開なんだけど、それが情緒虚ろにさせるようで、なんか非常に重たい流れに。でもコーラスや演奏が冷たさもあって、個人的に不思議な気持ちに
7. Good Lovin'
Troy Taylor 作・プロデュース・コーラス。熱すぎず、西海岸的な柔らかさ・ほんのり暖かさもあって、夏に聴きたいトラック。こういう季節を感じさせるトラックって少なかった気がするので、音にて当時の勝負挑みって気がするな
8. Mm, Mm, Mm
タイトルからして新鮮、カッティングギターが心地よい。ヴォーカルも暑苦しさでなく、歯切れよく実力あるオバサンって感じにとどめてて、聴き易さに徹し
9. Not Right But Real
スロウの中、ほんのりした味わいの中、人間味を聴ける流れるような全体、馴染むなぁ。これがパティの曲ってのは意外


10. 2 Steps Away
音への挑戦、ソウルやR&Bでなく、カントリールーツのようなしっとりポップ。力強さも秘めつつ、彼女の音楽世界の広さを感じさせてくれる感動のハイライト
11. Finally Got The Nerve (ft. Miri Ben-Ari)
掴み所は薄いけど、パティのスピリチュアルを感じさせる一方で、音はだいぶ絞ってある印象かな。熱烈に進行、噛み応え曲
12. Unpredictable
Nelly Furtado "Turn Off The Light" サンプリング、この辺りパティの感受性の高さを示しているようで、更にヴォーカルも冷めずとも音も新しい中での挑戦
13. When You Smile (ft. Carlos Santana, Sheila E., La India, Andy Vargas)
豪華メンツを揃えつつ、哀愁・憂い・肩の力を抜いて堪能できる柔らかさ。独特の抜き、でもパティの個性だけはずば抜け明白。曲調への挑戦は貪欲

13曲・50分程。全然聴いてなかったんですが、彼女を新たに知るに素晴らしいR&B作品でした。ヴォーカルが豪快なだけでなく、歌が太いからこそ、あれこれ音に張り付けても映える曲たっぷり。その辺りの音楽性の豊かさがこうやってパティに当時巡ってきてファンとしてはニンマリ。これはリピートしまくり対象な良質盤!

Timeless Journey
Patti LaBelle
Def Soul Classics
2004-05-04