51rJ1DFKDlL__SL160_61srlMJ6-9L__SL160_マイケル・ジャクソン、逝去後2作目となる2年半ぶりの蔵出し集(世の中的には新作)。前作よりもプロモも成功しておりPOP2位を記録。更にシングルもヒットしているのはSony CM 効果から始まり、情報のリークが保たれていたり、タイミング良くメディアでの露出なんかも出来て、個人的にはアルバムとすべくのは8曲しか無いのに…と思ってたけど、普通のアルバム同等に評価されてきてるから違和感。でもね、自分は"Slave To The Rhythm" こそヘビロテしまくりだったりするんです。

1. Love Never Felt So Good
Paul Anka との共作。普通にシンプルなサウンド、80年代前半の曲をうまく今のクラシカルな雰囲気に合わせてきて、ちょっと新鮮味は無いんだけど何とか勝負できてるかなぁと。ただ、これを良くシングルにしちゃうなぁと思ったり。声が若すぎるし、B面扱い曲を上手くリミックスしたようにも感じるし
2. Chicago
ここから2曲連続Timbaland pro. 、サビなんか含め攻めのヴォーカルは好き、マイケルはバラード以外だったらリリックを詰め込んだ勢いにこそ魅力あったりします。これもメロディの旋律じゃなく、コーラスのように入れてくるアグレッシヴにこそ魅力。デジタル塗し何気に成功
3. Loving You
声がコロコロ変わるなぁ、これも若いんだろうなぁ。高らか過ぎるけど、煌びやかな雰囲気にマッチ。コーラスもしっかり録られてて、メロディ展開も炸裂。こういうのが蔵入りするんだから、少々不思議
4. A Place with No Name
Stargate pro. も、らしさが無い…。正直これを聴いたとき"The Way You Make Me Feel" みたいだなぁと思ったけど(でも確かにアルバム漏れ分からなくもないっていう盛り上がり程度)、このアレンジで新曲扱いはないんじゃないかなぁと思いました。今の時代にこれはちょっとヤッツケ
5. Slave to the Rhythm
ここから再度3曲連続Timbaland pro. 、Sony CM でのインパクトが強かっただけに、曲が始まるってなった時の急落度合いはちょっと残念。全体はカッコイイので、よくこういう曲が残ってたなぁと嬉しくはなるんだけど、もっとアレンジできたんじゃないかな。先日のBillboard Awards での再現は凄い凄い、技術革新の面ではマイケルも納得してくれそう
 

6. Do You Know Where Your Children Are
チャカポカしてて、20年以上前のシンセでも使ってるのか?と思えるようなアレンジは期待と違うなぁ。マイケルが普通にリードとコーラスをうまく用意してたのに潰してるんじゃないかなぁ
7. Blue Gangsta
強いフックが聴こえまくるので好み、低域から高域まで見事にクールに表現。これはアレンジもうまくいってる感じ、Invinsible あたりのアレンジに近いかな
8. Xscape
Rodney "Darkchild" Jerkins pro.、確か10年くらい前にネットにリークされた曲だった記憶、音を変えることで今に生きる曲・更にはタイトル曲として機能してるなぁと。90年代前半くらいのヴォーカルかな、スウィートさも若干あって味凝縮、でもアレンジは好みではないなぁ

<Bonus (Original Version)>
9. Love Never Felt So Good
ピアノ伴奏で柔らかいヴォーカル、なんか甘酸っぱい!これはこういう曲と知っちゃうと、なんか現代ヴァージョンが違和感出そう。更にめっちゃデモ状態、よくもこれを商売にしたなぁ、、、、あ、今になってちょっと怒りが沸いてきた
10. Chicago
デモ段階ではまだ上手い具合に仕上がってないというか掴みどころも薄かったかなぁと。でもイメージを膨らませられるので、これはやっぱり曲として普通にレベル高い方だったのでは?!
11. Loving You
30年くらい前の曲を、やっぱり今の新曲です!って言う方がやっぱり違和感なんだよね、ってのを感じさせてくれるというか。年代を揃えての蔵出しにしたほうが(駄作・ボツ度高し問わず)、逆に良い作品に聴こえるかも、とツイット
12. A Place with No Name
まさかの、フォークタイプなオリジナルだったとは。さすがにこの調子だったら、あの単調なアレンジに乗せちゃうのも分からなくもないとなってきた…
13. Slave to the Rhythm
オリジナルはそこまで荒くなく、"Remeber The Time"のようなゆったりさ・セクシーさがあったとは。これはオリジナルも好印象、最新ヴァージョンも好きなので、全体的に自分のツボなんだろうなぁと再認識
14. Do You Know Where Your Children Are
ポップソウルというか、まだポップに脱してない時期の音だなぁと思えてしまう。コーラスの入れ方なんて、オリジナルというには苦しいデモだよなぁ
15. Blue Gangsta
ミックスはカッコよかったけど、コーラスの効果もでかいのかな、ちょっとマイケルぽくない感じが惹き。デモならではの魅力がプチファンキーに詰まってて趣有
16. Xscape
デモ段階でも、これがちゃんと仕上がってたら、クオリティは高くなってそう。ただマイケルNo監修だからこそ、最新ヴァージョンはちょっとなぁって感じも残ったのかな、普通にイケテル

<Bonus>
17. Love Never Felt So Good (ft. Justin Timberlake)
1stシングル、R&B5位・POP9位上昇中。なんとも13年振りのPOP10入り。それもジャスティの旬を使用して。元々'n Sync 時代に"Gone" 既出前にMJがデュエット希望してたという逸話、スゲー面白いなぁと。さてさて、これはマイケルの魅力じゃないんだよなぁ。なんか色々な事象に操作されまくってる気がする、あんま好きにならないなぁ、なんでかなぁ


本編8曲・34分半、ボートラ9曲追加で40分近く増えて73分半。なんかデラックス盤は強引にオリジナル入れて充足感ってのが、ちょい不納得。そしたら前作Michael だって同じ商法で再リリースできちゃうじゃんね。一通り聴いてみて、DVDも観てみて、なんか賛否両論が予想通り残ったというか。聴ける曲をピンポイントで聴くのが良さそう、それは前作同様だけど。この手法があと何回も出るとなると、流石のファンもどうなんだろう、って思ってくるかもね…。

Xscape =1cd=
Michael Jackson
Epic
2014-05-13

エスケイプ
マイケル・ジャクソン
ソニー・ミュージック
2014-05-21

Xscape -CD+DVD/Digi-
Michael Jackson
Epic
2014-05-13