シーシー・ワイナンズ、ソロデビューから2年半振りとなる2ndでR&B35位・POP107位・Gospel1位を記録。前作以降に発売されたOST Waiting To Exhale にてWhitney Houston と共演したシングル"Count On Me" で世俗にもヒット・シーシーのアピールにも繋がりました。自分はこの辺りから彼女を知って、アルバムをちょいちょい集めるようになり、更にはBeBe & CeCe の作品も聴くようになったり、ゴスペルの多くにも手を広げるようになりました。本作では、当時のR&Bにて徐々に力を増してきているソングライター、プロデューサーなんかも多く活躍していることからも、世俗意識強め(詳細はあまり書きませんが、ブックレットに詳しく触れられてました)。でも、これまであんまり聴きこんでなかったのが正直なところなので、今になっての感想は如何に、ドキワクにて聴いてみます。1. Well, Alright
1stシングル、R&B54位を記録。出だしはToni Braxton ぽいと思いきや、メロウなR&B調でのリードは可愛らしく、まだ若さほんのり。艶やかに迫力有り。ゴスペルと言うより、ゴスペルをルーツとして現行勝負
2. Life
Bad Boys 参加、スロウながらもコーラスの野太さが魅力。自然体でぐいぐい推し進める当時ならではの魅力、でもバックグラウンドは揺らがず既に備わり
3. What About You
Tony Rich pro.、浸れる低域に根ざしたスロウ。3曲まで全部に共通するのは、まるでBabyface 節のようにコーラスがしっかりしていること。ここでもサビを厚めに聴かせる工夫成功
4. Everlasting Love
タイトル曲、ふわっとした全編ファルセットで、こういった歌唱も既に。優しく、サウンドとしっかりフィット。ストリングスと共に包み込む魔力、まるでクリスマス
5. I Am
ミックスにはBooker T. Jones lll、可愛らしいアコースティックのメロウ・ミディアムスロウ、小鳥が囀り、コーラスもリードと共にしっかり歌われ何気に骨太にも感じたり
6. Slippin'
ほのかに揺らめいて不安定さも、この辺りの表現も巧み。休息なほんわか風味、敢えてのメロウ感。まるで雰囲気インタールード拡張のよう
7. The Wind (Tears For You)
しっとり歌われる、正に小さな風を感じるような曲。小さな編成で歌われる中で、ギターの音が
8. Come On Back Home
オールドタイプのポップなゴスペル。たくましさあれど、哀愁と自信のミックスで、個人的に惹き。クワイアの自然なタッチも魅力。ギターでPaul Jackson Jr. 参加
9. Feel The Spirit
序盤は緩やかな雰囲気でじっくりスタートするけど、南アフリカ録音ってのもあって、土地意識のサウンド。イメージを敢えて変えてのアルバムに面白さ
10. The Healing Part
だいぶ落ち着いた感触で後半のバラード風とどめ。エモーショナル部の響きが彼女は強み、コーラスも柔らかに浸り
11. Listen With Your Heart
Diane Warren 作・Daryl Simmons pro. 珠玉のバラード。 ゴスペルをより昇華させ、パワーと美しさを与えてくれるよう、安定感抜群のヴォーカル、メロディにほっこり
12. On That Day
更に本作最もの注目は、当時大ブレイクのLauryn Hill 詞曲参加ということ。ソウルぽさあれ、余韻部なんてローリンぽいアドリブがあって、双方の意識を強めているようで至上!
13. Just Come
ラストは再びDaryl Simmons pro. にて、しっとり閉じる流れ。シーシーの魅力全開、とにかく抑揚・アップダウンが素晴らしかった!
13曲・56分、当時で言うとホイットニーレベルに到達するほどの素晴らしい作品と思います。後半ようやくメジャーどころのアーティスト参加で攻めてくるけど、それまでも無名にも近いアーティストを揃えながら実に当時の音楽界に殴りこみをかける勢いを持ったR&Bで好感。まだ揺れはある時期かもしれないけど、ルーツは完ぺき。素晴らしく鍛えられたR&B・ゴスペルアルバム。


