51GY7ryxzyL__SL160_先月末に急逝したボビー・ウーマック、彼が初めて新たなジャンルに挑戦した異色作(本作はソウルカテゴリーながら、だいぶ音は変わります)、前作から半年のスパンでリリースされた公式オリジナル10作目、チャート圏外に。タイトルの由来は、Bobby Womack Goes Country & Western の略称から。国内では単体CDもリリースされているようですが、自分の持っている2in1はアマゾン価格で13000円って…跳ねあがり過ぎ。2000年以降に安く買ったけど、流通(購入?)は少なかったのかな?本2in1シリーズはCCCD的な細工があるので、当時のプレーヤーでは聴けなかったりリッピングが異常に遅くなったりなんてこともありましたが、音としては一応害なく聴けてます。まだまだ尽きないボビーへの供養も込めて。

1. Don't Make This The Last Date For You And Me
まず、音の揺れ具合にちょっと戸惑いつつも(録音環境良くないのか、CD化に問題あるのか)、ソウルとカントリーを織り交ぜたような流れ、歌は変わらぬソウルはみ出し


2. Behind Closed Doors
音と歌のバランスが、絶妙。カントリーも無理なく取り入れられてて、脂っこいボビーの歌唱も自然と抑えられている方で、しなやかに聴けるかな
3. Bouquet Of Roses
カントリーでありつつ、個人的にはハワイアン、トロピカーナな印象も。ただ歌うと、男臭さ・被さるコーラスとの相性もなかなか
4. Tired Of Living In The Country
Sam Cooke カヴァー、異色!ただ、ソウル味を担保した歌唱に、音はカントリー。ドゥーワップのようなコーラスも入れながら、決してオリジナルを踏襲し過ぎない出来
5. Tarnished Rings
何と!ボビーの父とのデュエット。声質はどこか似てるなぁと思ったら、いかすなぁ。これはカントリーって感じがほんのり残りつつも、物悲しげなバラード、ソウルも塗されているというか。アレンジ変えたら、だいぶ印象変わってポピュラー性増しそうだけど


6. Big Bayou
ギター色強めに、エッセンスあれ、だいぶアグレッシヴに激走していくクール。ヴォーカルが男気増してて良いんだよね、でも演奏は二の次状態かな
7. Song Of The Mockingbird
リラクッスできるバラード、時に歌われがブルースぽくも。華やかながら抑え目のストリングスが絶妙に曲にマッチ
8. I'd Be Ahead If I Could Quit While I'm Behind
淡々と繰り広げられるカントリーポップ、彼が平和にこんなにタラランと歌い飛ばしちゃうのも恥ずかしくなっちゃうくらいだな
9. You
真摯に、そしてひたむきに真っ直ぐに、軽いタッチで歌進行。しゃがれたヴォーカルは味で(擦れも)、でもだいぶ腹落ちして歌われているなぁと
10. I Take It On Home
ラストはカントリーな音の総決算ながら、女性コーラスも加わり、だいぶ妖艶なオールディーズぽい雰囲気に。更にはボビーのフックもここぞと利いてて気合十分、メロウなのにどこか拳に力入るなぁ

10曲・若干28分弱、シングルカットも一切無しの、完全彼が興味あった分野への開拓・趣味アルバムと言ったところでしょうか。ソウルを外せる歌唱なわけなく、カントリーを敷きつめつつ、新たなボビーの提言・世探りに感じましたが…結果は惨敗。ただ4曲目カヴァーだったり、5曲目の父共演なんて、いかしてるなぁとも。晩年まで本当実験を繰り返してきた彼ならではの挑戦のプロセス、一端。何気に聴き応えはありました。

ボビー・ウーマック・ゴーズ・カントリー&ウエスタン
ボビー・ウーマック
ユニバーサルミュージック
2014-01-29

Looking for a Love Again / Bw Goes Cw
Bobby Womack
EMI Import
2004-11-30