4189C9206XL__SL160_カーティス・メイフィールド、前年の死去を受けて日本限定でリリースされたシャウト中村氏プレゼンツ、Dev Large選曲・ミックスの好ノンストップCD。自分は、このCDあって、かなりカーティスにのめりこむキッカケになりました、確か二十歳くらいの時ですかねー。夏に聴きたいアルバムとして、今尚重宝しているので、取り出してみましたが、曲というよりも自分のストライクな部分を中心にレビューしたいと思います。

1. Three The Hard Way The Impressions
イントロ使用として15秒、なんともクールなカット!とにかく、ここで新作のような鷲掴み
2. Love To The People
1曲目からの繋ぎがクール過ぎ!曲自体にもスクラッチを入れたりと現行風な流れに、凄く心地よいんだよね
3. Getting It On Leroy Hutson
揺れあるアナログ感な音にレーザービーム、たまらん融合。それでもってリロイの曲なんかも、敢えて入れてしまう剛腕にメロメロ、案外違和感無いし
4. If It's In You To Do The Impressions
ストリングスの流れがこんなにもキレイにうまく繋がれていくというのも美しすぎる。古さもないし、ファンクも埋めいてるし、高音も清らかにしなやかで何か常夏の涼しさ、若干1分
5. Can't Say Nothin'
曲調は変わってテケテケと緩くメロウなサマー。ホーン多様に、敢えてヴォーカルよりも音でワクワクさせてくえる流れ。歌部分半端なく少なめ
6. Cannot FInd A Way
本作、ストリングスの味がうまく突出できてるなー。更に、カーティスの声やリリックよりも、全体で楽しむ感じが何より最高
7. Give Me Your Love (Love Song)
フラダンスのように、でも奥ではうねるギター、煌めきが半端ないな。混沌とする音もあるけど、愛に包まれる彼の曲は本作にはフィット
8. Sooner Or Later The Impressions
インプレッションズ時代の音が古く感じない流れに、敢えてのオールディーズ感も出てるけど、巧みに加工しててホンワカ
9. Where Did Love Go Leroy Hutson
キタ!リロイの曲で、かなりエッジ効いたるし。ホーンはやっぱ欠かせないし、連呼なイントロなんかはノンストップならでは
10. You're So Good To Me
夏っぽさが出まくり、ちょっと古めのソウルではありつつ、しっかり尺をとってもノンストップ感は薄れることもなく
11. Never Stop Loving Me
軽めのギターが最高にドラマチック、緩いモダンだけど、ワクワク止らず
12. Trpping Out
やっぱり大事なのはストリングス、煌めきに重要。カーティスの添えるようなヴォーカルが十割増し
13. Preacher Man The Impressions
ライヴ音源から、この辺りの選曲も抑揚とツウ好み。イントロからワクワクする、リードヴォーカルこそカーティスでないけど、堂々たるヴォーカルが旨み
14. Don't Forget What I Told You The Impressions
インプレッションズ2連発、オリジナル音源に戻って。古い曲も選曲や繋ぎで、こんな新感覚で聴けるという錯覚
15. Do Do Wap Is Strong In Here
出だしから、揺れと生感がタマラン!カーティスの押し付けがましく無いグルーヴがしなやかでナイスな心地
16. Right On For The Darkness
だいぶファンキーは上向きに、ゴロゴリしてる。音も畳みかけるようで、荒げてるなぁと
17. Future Shock
ちょっと落としながらも、カーティスらしい音使いに、自然とフィット。ここらからはハイライト的に、ライヴで言うオキマリも多目に
18. Love Me, Love Me Now
テンポアップ、まるでダブのように繰り返されていく展開。次へのモダン!
19. It's The Music Leroy Hutson
リロイのエッジ効いた部分が突出してて、ここに来てこの選曲かぁと、こだわりの強さを感じたりと
20. Get Down
カーティスの強さを示す3曲、まずは手はじめという感じかな
21. (Don't Worry) If There's A Hell Below, We're All Gonna Go
カーティスの名曲、ぐいぐい押されていく印象。これはほぼオリジナルで勝負挑み!
22. Move On Up
ラストはパーティナイズに、イントロからワクワクさせて、壮大に満足・高揚

22曲・74分のボリューム、本当にうまく繋がれてるミックスCDだなぁと。改めてDev Largeが繋ぐソウルCDは他にも欲しくなってくる。1曲1曲に愛情も感じられたし、特に前半には気を取られがちだったけど、後半もしっかり選曲されてるなぁと。かれこれ約15年経つのに全然古さがない!侮れない名盤!

<過去レビュー>
1968年 We're Winner The Impressions
1971年 Roots
1973年 Back To The World
1973年 Preacher Man The Impressions (without Curtis Mayfield)
1974年 Got To Find A Way
1977年 Never Say You Can't Survive
1978年 Do It All Night
1979年 Heartbeat
1988年 Live at Ronnie Scott's (CD)
1988年 Live at Ronnie Scott's (DVD)
1990年 Superfly 1990 (ft. Ice-T)
1996年 New World Order
1999年 Move On Up : The Singles Anthology 1970-90
2008年 Movin' On Up : The Music and Message of & The Impressions