31NX32N693L__SL160_ジャネット・ジャクソン、前作Control の大成功に続いて2年半振りの4thは、依然人気・実力を継続するR&B・POP1位を記録。Jam & Lewis 天晴って感じですが、さすがにこれでマイケルの妹という呼び名なしに単名表記で伝わる感じでしょう。自分はジャネットのリアルタイムは1995年のベスト、更に付け加えると90年代のオリジナルからだったので、本作はほぼスルー。シングルも買ったりしてたけど、これまでリッピングもしてなかったので一切聴いてなかった覚え…(今回ドカンと彼女の作品をリッピング完了)。大抵70分以上のアルバムが多い中、本作は結構軽めに行ける方だったので手始めに。実に、R&B・POP1位共に4曲も収録している上、インタールードを除く12曲中8曲がシングルカットと猛攻撃!

1. Interlude: Pledge
鐘の音を鳴らしながら、沈黙の中で戦闘態勢を作っていくような1分弱
2. Rhythm Nation
2ndシングル、R&B1位・POP2位・Dance1位を記録。個別には熟知してた曲だけど、アルバムではこんなヴァージョンだったんだね。5分半と尺はそれなりなんだけど、グングン入ってくるダンスポップ。強めのヴォーカルもキレキレ


3. Interlude: T.V.
TVのチャンネルをガチャガチャ変えて多種な想起20秒
4. State Of The World
最終8thシングル、R&B9位・Dance23位を記録。流れ、的を得てるなぁと。インタールードを繋げてると、単のダンスポップも個性バリバリ備わり


5. Interlude: Race
なんとも5秒、ドカーンと来て、早口で、すぐ次へ
6. The Knowledge
ぶれないダンス、ライヴでの攻めがイメージできるくらいに、ぐいぐい牽引。涼しげに進行する印象も、随所キレ味が凄い。サウンド厚めに、ジャネットの声をBGM化
7. Interlude: Let's Dance
4秒!
8. Miss You Much
1stシングル、R&B・POP・Dance1位を記録。シングルでは無かった流れで堪能しまくり。なんかシングル集だと味っ気ないものだね、アルバムだとこの曲のぐいぐい迫る感じが顕著


9. Interlude: Come Back Interlude
18曲目にも繋がるようなストリングス20秒
10. Love Will Never Do (Without You)
7thシングル、R&B4位・POP1位・Dance3位を記録。アルバム後半スタート予期させるイントロ、キュートさも兼ね備えて、余裕のほんわかダンスグルーヴ


11. Livin' in a World (They Didn't Make)
インタールードを挟まず、バラード登場。芯もあるけど、揺らめきの癒し。全体でリスナーを酔わしてくれる、それでいて古くないので、スーッと馴染んできた
12. Alright
4thシングル、R&B1位・POP4位・Dance2位を記録。これはジャンプアップに6分半、ダンスでしっかりケリをつけるというか、ゴリゴリに彼女のこなしが凄い


13. Interlude: Hey Baby
10秒キュート
14. Escapade
3rdシングル、R&B・POP・Dance1位を記録。この曲はイントロからクール、キュートさも抜群。なんか幸せな気分にさせるダンス、キュンキュン


15. Interlude: No Acid
次への助走6秒
16. Black Cat
6thシングル、R&B17位・POP1位・Dance10位を記録。ここから4曲連続で!ギターをごりごりに、先行して兄MJ "Black or White" の元ネタみたいにも感じてくる、歌い方もつっぱてて最高


17. Lonely
クオリティ高いメランコリーなバラード、声が独特にEnya 状態で重なり、その層の厚さと言ったら、凄い武器になってて惹きこまれ
18. Come Back to Me
5thシングル、R&B・POP2位を記録。とどめのバラード、アルバムだと更に磨きがかかってるというか、5分半の酔いどれ、ゴリ推しにも、ダンスどこ行った状態だけど素晴らしい奥行き


19. Someday is Tonight
エンディングにフィット、バラードというよりも雰囲気をしっかり包み込む要素として意味ある置かれ方
20. Livin'... In Complete Darkness
そして、いよいよラストはしんみりしちゃう1分、彼女のメッセージがここにまで詰まっててホロリ要因

20曲・64分半。実に深くて、どこまでも隙の無い作品。更に25年経った今初めて聴いても、しっくり来る全体に正直驚き。シングルという作り方ではなく、アルバムとして作られて、それがシングル・アルバム双方にヒットしたなぁという印象。前半の巧みなダンス、後半のメッセージ性共に自分にはしんなり響く流れとなりました。こりゃ名盤だわ、ジャネット恐るべし。

<過去レビュー>
1982年 Janet Jackson
1990年 Come Back To Me (Remixes)
1990年 Alright (Remixes)
1991年 State of The World (The Remixes)
1992年 The Best Thing In Life Are Free with Luther Vandross, BBD & Ralph Tresvant
1993年 If
1994年 Because of Love (Remixes)
1995年 Scream with Michael Jackson
1995年 Runaway
2001年 Control - The Remixes
2005年 All Nite (Don't Stop)

リズム・ネイション 1814
ジャネット・ジャクソン
ポニーキャニオン
1997-07-16

リズム・ネイション1814
ジャネット・ジャクソン
ユニバーサル インターナショナル
2006-09-20

Rhythm Nation 1814
Janet Jackson
A&M
1989-08-24

Rhythm Nation
Janet Jackson
Euro Parrot
1990-09-07

リズム・ネイション 1814
ジャネット・ジャクソン
ポニーキャニオン
1997-07-16