41O8aozOKoL__SL160_レニー・クラヴィッツ、Black and White America から3年振りとなる10作目はPOP19位を記録。彼の新作は、ジャンルこそロックだけど気になるアーティスト。自分が高校の時に"Black Velveteen" が流行ってて、その時のアルバム聴きこんだなぁと。本作は買ったというより、会社にあったから聴いてみた感じです。最近、これという曲が流行る感じではなく、コンスタントにパッケージにてファンに届けてくれる、そんなベテラン粋。ほんとはデビュー作だっけ、20周年記念盤みたいのも欲しかったけど、最近は次点になりがりだったけど、本作出会いもあって、彼が自分にどう映るか楽しみ。

1. Sex
2ndシングル。OPはゴリゴリ飛ばしてきたな!軽快にギター強めに、ヴォーカルもリリックも尖ってる。なんか初期の頃のレニーに近いんじゃないかな


2. The Chamber
1stシングル。まだまだ、スピード感を緩めずに演奏と、キャッチーなメロディで掴む。ベタかもしれないけど、この展開が旨み!ジラシなんかも自分にはワクワク増幅


3. Dirty White Boots
調子は下り、ごりごり推す2000年代特有というか、ミディアムでも彼のヴォーカルは付き出てて、アガル!ただ音にはこだわりは少なく、平坦に進行する印象
4. New York City
結構メッセージ性が強い、音はBGMとて、かなり覇気あるヴォーカルにて攻め。ソウルグルーヴも感じれて音的には満足感が徐々に
5. The Pleasure and the Pain
朗らかに、哀愁あるサウンド。ブルージーロック、ミディアムスロウになんか許せちゃう暖かさも潜んでて、休息ヒーリング
6. Strut
3曲目のような感じかな、ヴォーカルで推して攻め続けるというか。ロックで応援歌って印象。拳あげて闘いたくなるw
7. Frankenstein
ソウルフィーング持ち合せながら、熱烈に唱えるライヴロック。彼は畳みかけるような唱法で、聴き手を虜にする新手、それがいいんだよね
8. She's a Beast
レニー解釈バラード、美しくストリングス(?)も配され、だけどしっかり熱を込めるあたり、ロックとソウルの架け橋だなぁ。シャラランと旅している気分にも
9. I'm a Believer
クラップでテンション上げの曲だな、レニーの攻めは本作ではかなりヤバイ。なんだろ、ふっきれたというか。ぐんぐん天に伸びていくような涼しげパワフルミュージック
10. Happy Birthday
ミディアムスロウに奏でながらの誕生日ソング。みんなで祝うというよりも、一人をめがけて歌うような臭いバラッド。でもなんか一緒に唄いたくなっちゃう感じが憎めないし
11. I Never Want To Let You Down
完全にロックから、ファンクソウルになってきたというか、唄いまわしにしても、どこかねっとり唄い紡ぎに。この粘っこさ、多分聴く程に醸成されていきそう
12. Ooo Baby Baby
ラストは驚きのSmokey Robinson カヴァー、こういう変化球で来たか!ロックサウンドあれど、スモーキーを意識したような歌唱もあるし、レニーの強さも混じってて、曲に新たな息吹、これはヤラレタ!

<Bonus>
13. Sweet Gitchey Rose
ガシガシ進行する本編にあってもおかしくない展開、ゴリゴリしてて好きかな。ただ、男気激しくて、結構本編にあったら荒波余計にって感じも
14. Can't Stop Thinkin' 'bout You
カントリーロード、ソウル混じりの平坦な道、ちょっとインパクトは無いけど、さっくり楽しげに歌われてる
15. Lift Me Out of My Head
なんか、古き時代に戻ったロックって感じだな。80年代とか、凄く熱量があって、彼の良さがにじみ出てる。全体の壮大感も素敵、これはボートラにしては勿体ない!
16. It Won't Feel the Same
コロンとした感じで終わるポップ寄りのミディアム、ロックというには違くともこれぞ本当のラストといった感じで潔い終わり方

本編53分超、国内盤はターゲット盤とiTunes ボートラの各2曲・計4曲を網羅した18分追加の計71分。実際、ジムで走る前に聴こうと用意してって、その時はちょっと乗れなかったんだけど、改めて聴いたら渾身詰まった作品だなぁと、これは彼の力がうまく広がっている作品と感じ取れました。ソウルにも根ざしているあたり、この辺ももっと突き詰めてくれると個人的には嬉しいし、それか思いっきり軽快な曲ばかりに振り切って欲しいとも思える本作からの印象。

<過去レビュー>
2011年 Black & White America

ストラット
レニー・クラヴィッツ
SMJ
2014-09-24