
1. Never Too Much Mary J Blige
メアリーとルーサーとの関連性は薄かったけど、ヒップホップソウルに行きつくまでも、彼だけは特別だったのかもね、メアリーにとって。淡々と1981年曲を歌唱、跳ねててフィット。イントロの語り、演奏、コーラス含め無難に纏めてくれた感
2. Superstar Usher
Oprah 出演で歌披露、彼だけでなくR&Bシンガーがこの曲をカヴァーすることの門戸を開けたのはルーサー、アッシャーにも良い意味で伝承されているな。この4年前にはMichael Jackson 30th Anniversary Celebration で"Man In The Mirror" 共演したりと、異色ながら接点はあった二人。神妙に歌われ、心奥底にぐいぐい響きます、これもコーラスの巧みさが秀逸
3. Til My Baby Comes Home Fantasia
弾ける曲を担当、ルーサーが長生きしてたらファンテイジアはもしかしたら共演が実現していそうなシンガーだったと思います。ソウルフルに可愛らしく、持ち味が活かされたカヴァー
4. So Amazing Beyonce & Stevie Wonder
2003年にはルーサー&ビヨンセ "The Closer I Get to You"にて、次いで2006年本曲にてBest R&B Performance by a Duo or Group with Vocals 受賞。共演自体は摩擦もあるっぽいけど、無難なメロウになってる印象
5. A House Is Not A Home Aretha Franklin
2006年Best Traditional R&B Vocal Performance 受賞、アレサにとって特別賞を含めて19個目のグラミー(現時点で20個)。アレサが本曲を全くメディア披露してない中のグラミーってのも特別だな、なんか。
出だしの語り、ストリングス、ピアノ、そしてアレサならではの思いで歌う本曲は特別感が強いです。更にはアレサにとって翌年逝去のArif Mardin と最後の仕事になったみたいだし。苦しそうな歌唱だけど、想いが凄い。これ、1988年にも共演してたんだね、ライヴにて。あとは、病床ルーサーのための祈祷を開いたり、葬儀でも歌ったり、あとは亡くなった当日Essence Music Festival のトリで登場したアレサはルーサーと制作した2枚目の作品タイトル曲"Get It Right" をオープニングで披露し、それも裸足で、スクリーンにはそのアルバムジャケット、本当に泣けてくるエピソード
6. Power of Love Donna Summer
ハウス風に仕上げてちょっと安っぽいんだけど、敢えてなんだろうなぁ。これは他にリミックス出たりとプッシュされてました。ドナも2012年に63歳の若さで逝去、なんか今となると悲しさ倍増というか
7. If This World Were Mine Alicia Keys ft. Jermaine Paul
アリシア節炸裂というか、ピアノ印象的に、更にはCheryl Lynn との共演をモチーフも、メロディはMarvin Gaye 要素も混ぜたりと、違った様相…
8. Anyone Who Had A Heart Elton John & Luther Vandross
ルーサーとの疑似共演、なんか曲の繊細さがエルトン参加ですり減ってるけど。この二人と言えばDionne Warwick "That's What Friends Are For" に共演擢予定もClive Davis 指示でルーサーはエルトンに差し替えられたってのもネタ。でも、その後、ライヴではホイットニーらと共に歌ってますが
9. Dance With My Father Celine Dion
ルーサー逝去前のグラミーで、トリビュートとしてセリーヌが歌った曲をレコーディング。セリーヌの歌へののめりこみは凄いなぁと感心、グラミー映像では最後にルーサーがVTR出演し"Power of Love" を口ずさむのが感動
10. Always & Forever Wyclef Jean
異色の参加、荒いレゲエ調。これは完全に休息、Akon っぽいな。ま、楽しい曲もありますよ、っていう証明
11. If Only For One Night Babyface
童顔氏らしい乾いたカヴァー、冷たさも沁みる。でも打ち込みも入ってて先端へ
12. Here & Now Patti Labelle
パティが最もルーサー愛が強い身近なシンガーだったんじゃないかな。ルーサー逝去後、ライヴで崩れそうにも歌う姿は泣けます。更には、本曲を持って複数TV出演してたけど、その怪力にはソウルが溢れまくり
13. Love Won't Let Me Wait John Legend
クラシックソウル風に、彼だったりアリシアの参加ってのは、アルバムに質感を与えてくれるなぁと。新たな継承者としてR&Bに対峙しているというか、安定の70年代風
14. Since I Lost My Baby Angie Stone
アンジーの参加は嬉しいポイント、涼しげにスロウカヴァー。ルーサーと全く異なる雰囲気、新たな曲として生まれ変わっているよう
15. Creepin Jamie Foxx
ラストは涼しげに、スムースなアダコンって感じに。器有り、情もあって、でもほんわかしたアレンジが絶妙にクールダウン作用
15曲・70分、お腹いっぱいに満足なトリビュート作。特に前半は話題に尽きない流れだったような。後半はパティがぶっ飛んでました。本作発売前にはRuben Staddard なんかが収録されるってなってたけど直前で色々情報が錯綜し曲目や参加アーティストのツメも土壇場で決定した覚えがあります。10年近く経っても色褪せない本作、そしてルーサーの魅力。ルーサーだけで作ったらこういうカラフルさは生まれないと思うけど、企画物としてはズバ抜けたクオリティを担保!
<過去レビュー>
1976年 Luther *group Luther
1977年 This Close To You *group Luther
1979年 New York City Band *New York City Band with Luther Vandross
1980年 Never Too Much
1982年 Forever, For Always, For Love
1985年 The Night I Fell In Love
1988年 Any Love
1989年 Live at Webley
1991年 Power of Love
1991年 The Rush
1991年 May Christmas Bring You Hapiness
1993年 Never Let Me Go
1993年 Heaven Knows
1994年 Endless Love with Mariah Carey
1995年 The Best Thing In Life Are Free Janet Jackson with BBD & Ralph Tresvant
1995年 Ain't No Stoppin' Us Now
1995年 Greates HIts 1981-1995
1995年 This Is Christmas
1996年 Your Secret Love (Remixes)
1996年 Your Secret Love
1996年 I Can Make It better
1997年 One Night With You : The Best of Love
1997年 Love Don't Love You Anymore
1998年 I Know
1998年 I Know (Remixes)
2001年 Luther Vandross
2001年 Take You Out (Remixes)
2001年 Can Heaven Wait (Remixes)
2001年 Home For Christmas
2002年 I'd Rather
2006年 Forever for Always for Luther vol.2 *V.A.
2006年 Shine
2006年 Ultimate Luther Vandross
2007年 Love Luther
2008年 All The Hits DVD
2010年 Essential Mixes
2012年 Hidden Gems
2012年 The Classic Christmas Albums
番外編 Instrumentals (1981-2007)