51u+DryHmtL__SL160_ウィリアム・ベル、1961年のシングルデビュー、1967年初アルバム、本作はStax からMercury に移籍しての第1弾となる3年振り・通算7作目。彼のキャリアにおいて最も有名な作品とてR&B15位・POP63位を記録(チャートインは2枚目)、自分も当初レコードにて買ってました。最近になって海外にてCD化されてますが、日本でのリイシューはデビュー盤が近年初CD化になったくらいで、全般的に再評価されていないのが実際。ビルボードライヴのページを見てたら3月に来日するようで(御年75歳)、なんか改めて取り出したくなり聴いてみてます。1-8曲目までは、William Bell, Paul Mitchell 共作(一部別)にて。

1. Trying to Love Two
1stシングル、R&B1位・POP10位を記録。ほのぼのしたソウル、そこにクールなヴォーカル。無駄が一切ない、自然にほんわか、でも力強さも。涼しげで、上質なサウンド、なんとも心地よい!


2. If Sex Was All We Had
1stシングルB面(シングルでは大幅エディット)!だいぶテンション変わってうっとり、ちょっと重たいんだけど、声質的にそれをサラリと蹴飛ばすようなドライさがタマラン!!熱くも、コーラスなどとのバランスもバッチリ、もうちょっとでアダコン路線だな


3. Relax
乾いたヴォーカル、どこかふわっとしてる。ここまで、どこまでも不思議な異なる魅力。ちょいファンキー、でも全体では豊かな仕上り
4. You Don't Miss Your Water
ソウル回帰、ピアノやホーンでどっしり、なんか貫禄ある。オルガンかな、ほんわかした音と、小編成な感じで全体はだいぶ異なる魅力だな、これまた。この追求が面白くさせてくれている感有り
5. Malnutrition
伸びやかでグルーヴィ、脂っこく無く涼しげ。リズムも良いし、テンションも。緻密に攻めているようで憎めない!
6. Coming Back for More
タイトル曲・2ndシングル、R&B66位を記録。ミディアムで、A面と同じような流れと思いきや、サビでの高らかなヴォーカルは一級品。度量を感じれて新しい面を


7. Just Another Way to Feel
ジャジーに、どことなく探るような流れ。感情だったり、世界観だったり、アルバムひっくるめて多面的に施策
8. I Absotively, Posolutely Love You
ほんのりファンク、基軸は爽やかに奏でるポップソウル。ヴォーカルは二重?ワウワウ感があって、なんだろ独特な位置を獲得できてる気がするなぁ
9. I Wake Up Cryin'
Burt Bacharach, Hal David 曲を、 4曲目にも言えたけど、ここでは更にルーツを基軸に。ソウルシンガーとして渋く熱く、ちょっと不安定部なんて魅力になっちゃってるし、泣きも入ってる感じで
10. You've Really Got a Hold on Me
Smokey Robinson カヴァー、ミラクルスのどっぷりさよりも、平和にのどかに歌いあげるミディアムスローで気持ち良く

10曲・40分ほど。本作のみに魅力がとどまっているのならCD化がなかなか進まないのは仕方ないような気もするけど、本作における彼のシンガーとしての魅力は強いなぁと実感。ゆえに、自分も大学とかで中古LP買ってたくらいだから異彩を放ってたんだろうなぁ。かなり久々に聴いて、彼の真っ直ぐゆえに、サウンドのバラエティ、微妙に異なる旨みがあれこれで、、、来日公演行きたくなってきたー。

Coming Back for More
William Bell
Solaris Records
2014-03-18