512r0v0UaLL__SL160_チャーリ・ウィルソン、前作から2年振りとなるソロ7作目。まだ発売したばかりですが、全曲フル試聴ですと!これに甘んじて即効レビューさせてもらいました。なんという時代。買わないという選択肢、ストリーミングで聴くという選択肢、良いような、音楽界が潤わないような。あとは企業努力なんでしょうか。当初予定されていたPharrell Williams, Kanye West は収録見送り、でもゲストは強靭。

1. Somebody Loves You
超絶ファンキー、聴き易くて乗れて、ご機嫌タップリ。なんか懐かしい感じもあるけど、声と音が燦然とフィット。イントロからやばいくらいに攻めてる感じと、自然体がどっぷり幸せステップ


2. Touched By An Angel
彼らしい熱烈なバラード、ミディアムで畳みかけ、伸びも十分。転がるようなサウンドはポイント、後半の女性コーラスとの薄ら圧も魅惑
3. Goodnight Kisses
1stシングル、程よい強さを持っててリズミカル、メロディアス。歌詞にしても歌にしても若いなぁって思う、そのクールさが支持を得てるが所以って気大きい!


4. Just Like Summertime
洗練されたロボットのような進行、ヴォーカルはフィルターがかってて趣向は良いけど、生感は薄い。でも後半持ち返しの高域ヴォーカル健在、クオリティも高い、若手と張るにはOKかな
5. Unforgettable (ft. Shaggy)
シャギー!レゲエは読めたけど、シャギーの気がだいぶ落ちたなぁと、そっちに耳が。チャーリーとしては、これくらいの方が他ジャンルを攻めやすかったのかな
6. Sugar.Honey.Ice.Tea
Carl Carlton "She's A Bad Mama Jama" サンプリング。今回攻める曲が多い、シングルカットによってはライヴが更に楽しくなりそう。ベースライン心地よく、歯切れ良すぎるヴォーカルも流れる如く展開。音階も難易度高いのにさらりと、このへんのテクニックはベテランならでは。このリリックにて気迫、にんまり
7. My Favorite Part Of You
柔らかな70年代ソウルってとこで、暖かに奏で、これは急落も嬉しいツボ推し。サビでの気迫は、自然になんだろうけど強いものを感じてグッとくるし
8. Infectious (ft. Snoop Dogg)
今回はダンサブルな曲多いなー、嬉しいぞ!ステップ程良く、スヌープも絶妙にヴォーカル挿入。音は淡々としてるかも、ただ組み合わせや所々のギターカットはツボ
9. Hey Lover
歯切れ止らない。いつもだったら、もっと抑え目なビートが多いのに、これくらい表情を変えて挑戦してるのは凄み。音の抑揚も絶妙に激しいのはワクワクさせられるし
10. Things You Do
出だしのオートチューンからしてセクシー、徐々に盛りたてるような音。これだけでワクワク増幅。抑え目のヴォーカル、他に無かったタイプの展開。R&Bの美しい部分をとことん惹きだしてくれているかのよう
11. Birthday Dress
ファンクばりばりに、懐かしさいっぱい。これ、アレサの"Jump To It" ぽいな。でも、結構スムースな部分で止めてて、それが大人さを演出してて恰好良すぎる。ヴォーカルの挿入部もあれこれ工夫沢山
12. Me and You Forever
ラストはタイトル曲ともとれるような、抑え目バラードに感じたけど、歌いだせばリリック素早く攻めは終わらず。ただ、この曲においては表現が秀逸で悲しさを秘めてるんだよね。それは力強くても、和音のような弦やセルフコーラスとともに儚く薄れていくようで

12曲・43分、今回前作同等のヒットが見込めると思ってます、それはクオリティの抜群さで。チャーリーの勢いも衰えるどころか、製作意欲が素晴らしいなぁと。あとは時代フィットのストリーミングってのは、どう結果になっていくのか気になるな、チャーリーのファン層的に中年以上が多くてCDやダウンロード購入を無意識に進めればだけど、自分のように聴けるものは無料で聴いてしまった派が多いとどうなるやら。ま、中立にアルバムは最高でした。中古で安くなったら買うってのは自分にはまだ残ってる選択肢。

<過去レビュー>
2000年 Bridging the Gap
2008年 Uncle Charlie
2010年 Just Charlie
2013年 Love Charlie

Forever Charlie
Charlie Wilson
RCA
2015-01-27