41QqJkviRUL__SL80_アレサ・フランクリン、1987年ルーツ回帰にて発表されたゴスペルライブ実況盤。アレサは1956年にデビュー盤となるゴスペル実況盤を、そして1972年には自身最大の売上となったAmazing Grace を発表、そして約15年間隔となるゴスペル作品を1987年というノリに乗った時代にもリリースしています(同年アレサはキャリア2曲目となる"I Knew You Were Waiting (For Me)" をリリースしています)。2002年前後には再びゴスペル作がリリースされるか、という噂がありましたが、面白い施策として1999年Amazing Grace (The Complete Recordings) に続き、本盤のデラックスが2003年リリースされました(当時時点で、ゴスペル2作のみがデラックス化)。

自分は高校卒業くらいのタイミングで、本作通常国内盤ゴスペル・ライブをゲット!1998年A Rose Is Still A Rose でカムバックしてた頃で、何とも本作の怪力には驚くと同時に、ゴスペルの素晴らしさを知る自分にとって素敵な盤となっていました(1998年時点だと、1994年Aristaリイシュー盤が廃盤となり本盤くらいしかゲットできなくなってました)。チャート的には振るってませんが、R&B25位・POP106位・Gospel1位を記録。1987年7月27日、28日、30日からの収録(内容的には完全盤ではありませんが)。当時リリースされたLPは2枚組、そこから再編集したCD、そして今回の2CD、色々と注釈を入れながらレビューしたいと思います。

<Disc.1>
1. Walk In The Light
光が差し込むが如く、素晴らしい拍手の鳴りを待ち、アレサが静かに歌い始める。クワイアも入り、後半のアレサの熱さ、フェードアウトで終わるのは敢えてだけど、熱さが突き刺さる!


2. Prayer Invocation (by Rev. Cecil Franklin)
主にアレサの弟セシルによる説法、父C.L. Franklin には及ばずも強い喉はたくましい、実に6分
3. Introduction of Aretha & The Franklin Sisters (by Rev. Jesse Jackson)
次に繋がる50秒、イントロダクション。フランクリンシスターズの紹介 Erma Franklin, Carolyn Franklin、そしてコーラスも担当したりしている親戚ブレンダなど
4. Jesus Hears Every Prayer (with The Franklin Sisters)
Clara Ward 曲を連続で。姉妹を引き連れ、アレサの熱もぐんぐん帯びて勇ましい。まだ序盤なのに、このパワー、アレサの掛ける想いが相当な気がする。7分超の黒い体験
5. Surely God Is Able (with The Franklin Sisters)
流れがライブとして素敵、そして自然とパワーを注入してくれるようで、とにかく惹きこまれる。ハスキーながら、高音バシバシ飛ばすアレサ、ここまで継続しまくってるのも気合半端なし
6. The Lord's Prayer
独立したスロウという印象かな、中盤からは驚異の高音・叫びにも近い、凄いアレサのエネルギー
7. Introduction of Aretha & Mavis Staples (by Rev. Jesse Jackson)
説法に変わり、後ろで棚引くクワイアの薄めのコーラスが涼しく。3分半、メインはメイヴィスの迎えだろうなー、低域が凄いよメイヴィス!
8. Oh Happy Day (with Mavis Staples)
1stシングル。6分に及び名曲のライブカヴァー。掛け合い、ここでは互角って感じ、それぞれの魅力で通い。シングルヴァージョンってのもあって、そこでは3分とか、それはそれでアイテムだったなぁーと思いつつ、PVはそのヴァージョンだっけな


9. We Need Power (with Mavis Staples)
こういうテンポアップの曲は魅力、凄い走りでの展開!ここではアレサの貫禄の勝利ってくらいに後半爆発、メイヴィスは良い味。後の2003年Bet Awards とかではアレサ、この曲披露してたけど、その時はもう太り過ぎて声出てなかったけど、中域は万歳ですたー
10. Speech (by Rev. Jesse Jackson)
嘗てのCDではカットされていた10分の説法、確かにCDだと中だるみするかもね。でもLPには収録されてました

<Disc.2>
1. Ava Maria
これは、深く聴き入りたいカヴァー。2008年にはクリスマス作でスタジオ録音しているけど、それとは全然違う解釈のように震える・叫びのような鎮まった感じと言うか
2. Introduction To Higher Ground (by Rev. Jaspar Williams)
自分は次曲が好きだからか、この挿入は地味ながらワクワクする4分だったりします。説法とアレサとの掛け合いと、教会との一体感がヤバイ
3. Higher Ground (with Rev. Jaspar Williams)
LPでは、A面で終わりかけ・B面続きをという感じで、せっかくにもフルで聴けなければ、短くなったりと悲しい感じだったけど、CDではきちんと聴けて満足!とにかく躍動は極めつけ、高音も凄過ぎる
4. Prayer Invocation (by Rev. Donald Parsons)
7分半のアレサも加わった説法もCDではカット、改めてこの流れを一気に聴けて満足
5. I've Been In The Storm Too Long (with Joe Ligon)
The Mighty Cloud of Joy からジョー・リゴーン参加、メロディだったり、二人の融合がたまらなく魅力。熱さもあるけど、ジョーの和みが良い流れになってるなぁと。アルバム最長の9分近くの曲にて


6. Packing Up, Getting Ready To Go (with Mavis Staples, Joe Ligon & The Franklin Sisters)
最後はClara Ward カヴァー、フェードアウトながら、楽しい全員参加のグルーヴィ。アレサは、今回どこまでも高音で気合を抜かずに走りきってるなぁと、ついていきます!って思えるくらいに凄い

<Bonus>
7. Be Grateful
ここから未発表4曲。Walter Hawkins カヴァー。アルバムをすり切れるくらいに聴いたからか、確かにこの曲がアルバムに馴染む感じはしない。ゴスペルさは確かにあっても、シリアスなバラードみたいに聴こえる。クワイアの厚みが不思議な魅力、9分超
8. Beams Of Heavens (Some Day)
デュエット形式にて熱いゴスペル、アレサが若干後ろに潜ったような全体なので収録が見送られた曲ってところかな
9. Father, I Stretch My Hands To Thee (with Mavis Staples)
メイヴィスとの曲がまだあったとは、この際全音源出してほしくなるくらい。でも曲としては面白みはだいぶ薄いけど
10. Packing Up, Getting Ready To Go (Alternate Version) (with Mavis Staples, Joe Ligon & The Franklin Sisters)
別日収録ヴァージョンかな。曲としての成り立ちは断然既発音源のほうがカッコイイ!これは荒い!でも、各自の熱は面白く拾えるなぁと

オリジナルは14曲・72分、当時の2LPは説法などをそのまま収録し86分ほど、そして今回の2CD盤だと90分・さらにボートラ4曲・29分追加で119分の大ボリューム!改めて今日は3.11とて、前へガンと進んでいくためのエナジー溢れた作品を取り上げてみました。人間の織りなすパワー、真のヴォーカルで放ってて、いつまでも色褪せない究極のゴスペル盤!!

One Lord One Faith One Baptism
Aretha Franklin
Arista
2003-05-06

One Lord One Faith One Baptism
Aretha Franklin
Sbme Special Mkts.
2003-05-06

One Lord, One Faith, One Baptism
Aretha Franklin
Arista
1988-08-17

ゴスペル・ライヴ
アレサ・フランクリン
BMGビクター
1994-04-21

ゴスペル・ライヴ(紙ジャケット仕様)
アレサ・フランクリン
BMG JAPAN
2007-12-19