61u9rK-zmmL__SL160_今になってですが、当時欲しかった2枚組CDがかなり安く手に入ったんで聴く流れに。それにしても1982年のオリジナルを聴かずして、ビヨンセ、ジェニファー・ハドソン主演のサントラを聴きまくったけど、これはどう感じることができるか。当時にしてシングルもヒットした他サントラはR&B4位・POP11位を記録。今回はリメイク盤を受けて、多数ボートラを収録・かなりのボリューム、映画ではなく舞台主体の創りながら、どういう本家なのか、楽しみ楽しみ。

<Disc. 1>
1. Move (You're Steppin' On My Heart)
リメイクと変わらないスタート、声質の重なりは厚みがあるけど、楽しさは変わらない、アレンジもリメイクはかなりオリジナルをリスペクトしてるなぁと、うきうき!Loretta Devine, Sheryl Lee Ralph もいいけど、やっぱりJennifer Holliday 怪力
2. Fake Your Way To The Top
曲調は変わらずとも、やはりジェニファー灰汁があっていい!男性ヴォーカルCleavant Derricks の勢いはクール!
3. Cadillac Car
ちょっとシリアス気味、女性コーラスもたまらん。キャデラックを引き連れつつも、爽快なサウンドにて、ストリングスがきれいなディスコテック。とにかくソウルの魅力で突っ走る感じ。でもラストに、50年代風のほんわか歌謡も登場
4. Steepin' To The Bad Side
このダークからの抜けは切れ味最高、コーラスも重厚に、なんかチャートを上がる歓びの中にビジネスが渦巻き、でも後半は女性コーラスによる爽快さでスッキリ後味
5. Family
ジェニファーの心の叫びが…小声で悲しげに、悲しみに暮れつつも、周りがサポートしてくれるミュージカルらしい展開の曲
6. Dreamgirls
ドリームガールズ3人による華、やっぱりジェニファーはヴォーカル素晴らしい。でも、当時はソウルを求めるよりはアイドル性だったんだなぁと、、
7. Press Conference
あれ、ジャニファーが要らないって事?って、ビジネス臭がプンプン、シェリルが美しいヴォーカル、まるでDiana Ross 、似てるかも
10. And I Am Telling You I'm Not Going
1stシングル、R&B1位・POP22位を記録。ジェニファー、泣きのバラード!しかーし、後半は獅子が乗り移ったかのような暴れ太鼓!!これは、凄い精神ジャニファー・ハドソン以上だと思う、威力が半端ない!


11. Ain't No Party
ロレッタによる可愛くも勇ましいヴォーカル、2分の心地よい展開
12. When I First Saw You
これ好きだったなぁ、確かリメイクでは2ヴァージョン。芯のあるヴォーカル、まるで穏やかな父のよう。安らぎな1曲
13. I Am Changing
2ndシングル、R&B29位を記録。ジェニファーの心変わりを知れる曲。この抑揚はミュージカルならではだし器の大きさ


14. I Meant You No Harm
インタールードのようにしっとり聴けるスロウソウル、憂いのヴォーカル、クール
15. The Rap
続いてラップ?ジャムセッション、当時にしてはかなりアッパーに決めてて、時代先端。60年代舞台ってのを飛び越え、楽しませてくれるJBやLittle Richards 風
16. Firing Of Jimmy
まだまだ続く流れにて、躍動にてズシズシと。でも急落、悲しい流れも、ロレッタ登場で、ドリームガールズの行く末はいかに?!
17. I Miss You Old Friend
健やかなデュエット、Obba Babatunde の爽やかな喉、そこに熱さと悲しさのジェニファー、素敵な1分半、展開早い
18. One Night Only
前半はバラード、スーッと馴染む感じで、後半はディスコはディスコでもかなり軽快に。素晴らしきハイライト
19. Hard To Say Goodbye, My Love
舞台ならではエンディングが想起、心地よいハッピーマジック!浮いてるけど、収まりは良い良い

<Bonus>
8. Driving Down The Strip
こういうのが録音として残されていたのが貴重、リメイクを受けての収録。憂いの1分、絶頂聴き易いソウル、でも溌剌
9. It's All Over
場の転換に有用、刻み技もドキハラ。7者登場の急ぎ足、色味があれこれタップリ
20. Dreamgirls
オリジナル盤はこのスロウのフィナーレは未収録、改めて貴重。ジェニファーが個性を出しつつ

<Disc. 2 (Instrumental)>
1. Cadillac Car
2. Steppin' To The Bad Side
3. Family
4. Dreamgirls
5. And I Am Telling You I'm Not Going
6. When I First Saw You
7. I Am Changing
8. One Night Only
9. Hard To Say Goodbye My Love
抜粋の9曲、インストで。これらも楽しめる!

<Bonus>
10. And I Am Telling You I'm Not Going
出だしはオリジナルをアナログプチ音に混ぜて、ただ現代ハウスにしてはちょっとチャカポカした印象、おまけでの復元だな

本編17曲・47分半、ボートラ追加で53分。さらにボーナスディスク10曲・37分追加で、計90分ほど。ボートラも嬉しいけど、何よりオリジナルのクオリティの高さに悶絶でした。リメイク盤の出来の良さは、このオリジナルに80%よるなぁと改めて思ったり。だからこそ、この再評価はするべきだし、リイシュー2CDは素敵なパッケージに仕上がってるなぁと。聴けて良かったし、愛聴になりそう。

<過去レビュー>
1976年 Sparkle Aretha Franklin
2007年 Dreamgirls (Movie)
2012年 Sparkle (OST)
2013年 ミュージカル再演!ドリームガールズ@東急シアターオーブ

Dreamgirls (Spec)
Dreamgirls
Decca
2006-11-21

Dreamgirls
vaRIOUS ARTISTS
UNIVERSAL
2015-03-17