51cIfqQHA8L__SL160_1960年代後半から元Five Stairsteps のメンバーとしてCurtis Mayfield, The Impressions, Billy Preston, George Harrison などとも活動してきたケニー・バークの1年振り・ソロ3作目。この前後にはThe O'Jays, The Jones Girls, The Whispers, Keith Sweat, George Howard, Peabo Bryson, Bill Withers などとも活動している実力派。今回は2nd, 3rd が2in1 にてパッケージされたCDより、有名サンプリング音源が収録されていることでも注目の作品。

1. Shakin'
聴く前まではどんな音が飛び出してくるか分からなかったけど、ダンクラで勢いの詰まった進行!女性コーラスも絶頂に、ケニーは抑揚ある強弱ヴォーカルで魅了。中間奏は長めにベースラインやドラムも快調、6分に亘るクラブマテリアル


2. Hang Tight
落ち着いたモーション、音は少しのダンクラ風味で、柔らかにハスキーにうねったヴォーカル魅力。震える部は、Smokey Robinson にも似た憂いが
3. Can't Get Enough (Do It All Night)
意思ある声の放ち、でもRonald Isley にも似た籠った男気、女性コーラスが出ると優しくなるのは性か?!この曲はホーンのパーティ感が自分は好き
4. Who Do You Love
まったり通わすミディアムスロー、夢見心地のオルガンと、柔らかにも凛としたセルフコーラスを重ねたヴォーカル・サビが気持ちよく
5. Changes
タイトル曲、若干フットルース想起的にダンクラとAOR中間。音は正直時代を感じるダサさも、シンセのせい。きっとこの曲に精魂込めたり面白さを発揮したんだろけど今の自分には惹きなし
6. One Minute More
うっとりするモダン、個性を際立たせず空間に馴染む感じのアダコン、こういうのはハマるなぁ。音の加減も程良いし、何より音と張りつく乾いたヴォーカルが何とも言えないメロウ
7. Risin' To The Top
1stシングル、R&B63位を記録(ケニにとって2曲あるうちのラストR&B100チャートイン)。Mary Jane Girls "All Night Long", Mary J. Blige "Love No Limit (Remix)" など他多数でサンプリングされてきた重要な曲。ベースラインにんまり、これぞ自分がリアルタイムにはまっていたメロディライン!これだけでお腹いっぱい、ほんわかシンセもメアリーJ!!!曲自体は控えめ、音の世界観に酔わせてくれるし


8. All Night
ラストは豪快に広がるダンクラR&B、ファンクも入ってるかな。結構アグレッシヴに進行して、音もパーティ感と洗練した感触の両方を持って、とにかく格好良いラスト

8曲・40分、声の魅力、そして音の選び方が絶品。曲によっては時代が出てるけど、それを許容しても全体的にかなりクールな作品。今に語るべき80年代前半のR&B、ダンクラとして恥じないですね。ただ、以降はあんまりパッとしなかったのは残念だけど、この2in1 はかなり重宝しそう。今後、2nd もじっくり聴いていこっと!

Changes
Keni Burke
Funky Town Grooves
2014-03-25

YOU'RE THE BEST + CHANGES
KENI BURKE
EXPANSION
2010-10-01