
1. NEWS
とにかくハイパーなファンキーソング、今までになかったようなタイプの攻撃性。Greg Adams ホーンアレンジ(Tower of Power)、なんとコーラスにはWill Downing をはじめ、Curtis King Jr., Brenda White-King, Tawatha Agee, Paulette McWilliams 等々豪華。アルバム曲ながらもPV作成、当時の自主映画 on the movie Flower bed より
2. やるじゃん女の子
本人詩曲、出だしの日常ぽさから、後半の迫力のヴォーカルまで、自然な中に豪快女子力。新たな世界観、進化を魅せていたなぁと。ドラムには村上"ポンタ"秀一参加
3. 一瞬の夏
伊秩弘将 曲。彼女の素敵なのは音と詩がほんと綺麗にリンクすること、平凡な中に歌謡曲も洗練さも入ってたり、洋楽的エッセンスがあったり、でも日常なんだよね・・歌も朴訥としてて染みる
4. 跳べ 模型ヒコーキ
岡村靖幸 曲。Tony Levin ベース参加、今の時代になかなか描かれないような描写、こういった日本の風景がたまらなかったり、当時を駆け抜けたロックシンガー→情景シンガーに移ろうようなバラード
5. ムーンライト ダンス
小室哲哉 曲・アレンジ。1stシングル、オリコン2位を記録。これだけちょっと音的に浮いてはいるけど、シングルぽさが無い創りなだけにそれなりにハマるというか。TKサウンドと独特な日本語詞の美里の世界が絶妙に絡むなぁ、シングル主体じゃないとなかなかベストに収録されない曲…
6. 彼女が髪を切った理由
1曲目に続き、佐橋佳幸 曲が2曲連続で、歌い方がポツリと。前作までの録音の乾き、更にヴォーカルの揺れが一気に無くなってる印象。詩もだいぶ大人への脱皮
7. パイナップル ロマンス
最近亡くなったJeff Porcano (TOTO) 参加でも話題になりました。ライヴ用、ロック。この曲はアルバム堪能もだけど、当時の豪雨中止の西武球場だったり、東京ドームOPでのライヴシーンが想起、幻想的ながらバブリーさ溢れまくり
8. グッドバイ
伊秩弘将 曲。更にテンポアップのロックナンバー、こういうのを恐れずに入れてくるあたり、やっぱ攻めてたなぁと、詩の世界も尖がってて好きだな
9. 冷たいミルク
岡村靖幸 曲。岡村ちゃんぽくないんだよね、それがまたソソル。更に、詩だったり歌い方だったり深い、馴染む寄り添えるバラード
10. White Days
伊秩弘将 曲。1曲目の布陣にポンタさんも参加、壮大なバラード。日常から、天に舞うようにコーラスもゴスペルのように、抑揚も凄いし、大物感が聴き惚れ
11. すき
アルバムリリース後のリカットで、オリコン8位を記録(シングルはApricot Mix)。大江千里 曲、最近亡くなった青山純さんのドラムも。ラストだけはちょっと様相異なるけど、気持ち良いくらい突き抜けた青春ポップ、歌い方も溌剌と。詩がやっぱ日本的で素敵
11曲・50分、当時ならではというか、かなりお金を投資して、当時の日本にも上質な作品を持ち込んだって印象。当時の美里という素材に、各種エッセンスが加わり、今でも色あせない作品になっているなぁと。作曲者・参加ミュージシャンも、脂っこいはずなのに癖なく豪華。統一感ある纏まりって時点では、自分は本作までが最高峰、次いでHELLO LOVERS に飛ぶ感じですかね。